写真家・石田真澄が映し出す、ふみかの素顔【馬場ふみかのふみかける】

2023年3月17日

馬場ふみかが気になるクリエイターをお迎えしてお届けする連載「馬場ふみかのふみかける」。光が差し込む大きな窓から海を望める一軒家。都会の喧騒を離れた空間でふみかが見せたのは、無垢で飾らない姿。

石田真澄

写真家

1998年生まれ。19歳で自身初の個展「GINGER ALE」を開催。2018年2月、初作品集『light years -光年-』を、翌年2冊目の作品集『everything will flow』を刊行。雑誌や広告、俳優やアーティストの写真集などでも活躍。その瞬間にしか生まれないきらめきを写す。

【連載「馬場ふみかのふみかける」】馬場ふみかと写真家・石田真澄さんのツーショット

―― 石田さんには、2022年1月号の『ふみかける』でも撮影をしていただきました。

石田　あの時は朝早く都内を出発して、森の中でみんなでワイワイしながら日が昇るのを待って……。いい意味で張り詰めすぎず穏やかに進められて、とても楽しかったです。馬場さんがカメラの前で戸惑うことなく身軽に美しく動いてくださったことも印象的でした。

ふみか　私もあの日はすごく楽しかったです。石田さんの写真は、光がとってもきれいで美しいんだけれど、ただ明るくて楽しいだけじゃない。そんな雰囲気に惹かれて、今回改めてコラボレーションをお願いさせていただきました。

【連載「馬場ふみかのふみかける」】写真家・石田真澄さんが撮影した馬場ふみかの写真_1

―― 石田さんは、オファーを受けて、どんな写真を撮りたいと考えられたのでしょうか？

石田　私は、光のきれいな写真と、被写体にとって撮られている感覚があまりない写真が好きなんです。光の写真は前回の連載で湖まで行って撮影することができたので、今回はもうひとつのほうに挑戦したいなと思って。横須賀にある木造のおうちを選んで、気持ちのいい空間でゆっくりと撮らせてもらいました。

ふみか　とっても贅沢な時間でした！石田さんの柔らかい空気感のなかで、たまにカメラを見なきゃって思い出すくらい（笑）、撮られている感じもなくて、ずっとチルな感じ。ゆるく過ごしている瞬間を切り取ってもらった感覚です。

石田　たしかに、1回目にお会いした時、馬場さんにすごくいいゆるさがあったんですよね。私以外のスタッフのみなさんが普段からよく一緒にお仕事されているメンバーだったからこそ、というのもあると思うのですが、とにかく第一印象のそのイメージが強かったので、今回もゆるさがあってもいいのかもと思っていました。決め写真1枚ではなくて、流れで撮ったものを複数枚並べて見せようということは最初から決めていました。

【連載「馬場ふみかのふみかける」】写真家・石田真澄さんが撮影した馬場ふみかの写真_2

【連載「馬場ふみかのふみかける」】写真家・石田真澄さんが撮影した馬場ふみかの写真_3

―― 撮影の空気はゆるく、でも衣装はカッコいいパンツスタイルというギャップも新鮮でした。

石田　ゆるさや抜け感は欲しかったけれど、カッコいい雰囲気の馬場さんも見たかったんです。ちょうど最近見た映画『恋は光』の馬場さんも含め、役では可愛らしい感じが多いのかなと思ったので、違う華やかさを引き出したいなと思って、衣装は絶対にパンツスタイルがいいとスタイリストさんにお伝えしました。

ふみか　確かに、お仕事で演じる役やノンノの誌面の影響で可愛いとかフェミニンなイメージを持っていただくことが多いです。でも、普段の格好はまさにパンツが多くて、スウェット上下でも現場に行っちゃうタイプ（笑）。今日の衣装はかっこよさもあって、でもかっちりしすぎず、この家で過ごすにも合っている不思議なバランスでした。ただただのんびりと過ごす、私らしくゆるい感じを切り取っていただけて、とてもうれしかったです。ありがとうございました！

【連載「馬場ふみかのふみかける」】写真家・石田真澄さんが撮影した馬場ふみかの写真_4

馬場ふみかのプロフィール

馬場ふみか

女優・モデル

1995年６月21日生まれ。新潟県出身。2014年から雑誌（ファッション誌）『non-no』の専属モデルを務める。2015年『仮面ライダードライブ』敵女幹部・メディックを演じて話題に。『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』3rd Season（2017年）などの出演を経て『深夜のダメ恋図鑑』（2018年）、『3Bの恋人』（2021年）で主演を務めるなど、女優としても躍進中。

▶【馬場ふみかのふみかける】記事まとめ

モデル／馬場ふみか　撮影／石田真澄（the few）　ヘア&メイク／MIKA IWATA（mod’s hair）　スタイリスト／伊藤信子　取材・文／吉川由希子　web編成／吉川樹生