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横浜流星さんインタビュ―★『いなくなれ、群青』の熱演を語る!

90万部突破の珠玉の青春ストーリーを熱演! 横浜流星

今もっとも注目を集める横浜流星さんの新作は、青春ファンタジー小説を映像化した映画『いなくなれ、群青』。役にぴったりの涼しげなルックスとは対照的な、内に秘めるストイックな熱さに迫ります!

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ダメな部分を受け入れたことで
  自分を少し好きになれた気がする

 捨てられた人たちが集まる謎多き奇妙な島“階段島”を舞台にした小説『いなくなれ、群青』の映画版で、悲観的な男子高校生の七草役を繊細に演じた横浜さん。 「ミステリー要素もファンタジー要素もある、読んでいてすごく不思議な気持ちになる幻想的な原作でした。出演が決まってから読んだのですが、言葉の言い回しも独特だし、早く作品に入りたいなと思える小説でしたね。演じる上で意識したのは、七草が何を考えているのか、観客の方が一度見ただけでは分からないような、いろんな捉え方をしてもらえるニュートラルな演技。演じていると実際にはいろんな感情に駆られるんですけど、とにかく自分を表に出さないことに必死でした。最近はこういう受けのお芝居をすること、多い気がしています(笑)」

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 同じ島にやってくる幼なじみの真辺由宇を演じたのは、飯豊まりえさん。共演は初めて。「実は僕が小6の頃から知っているんです。お芝居をすることに対して照れはなかったですけど、とにかく不思議な感じでしたね(笑)。でもキャスティングを聞いた時は、一本芯が通っている真辺にすごく合っていると思いました。感受性豊かなところとか、好奇心旺盛なところもそう。僕にない部分をたくさん持っている人なので、うらやましいと思いましたし、演じていて刺激を受けましたね。七草と真辺は性格が正反対ですが、僕と彼女も考え方が全く違うんですよ。彼女はポジティブなんですけど、僕はネガティブなんで(笑)」

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 演じた七草と同様、横浜さん自身も「まあ悲観主義者ですね」と笑い、七草には「共感できた」と語る。「プライベートでは『これ、やっても意味ないだろな』とか、いろいろ考えて先のことを決めつけてしまうところがあるんです。もちろんそういう部分を変えたいな、とか思ったりもしますけど、今ではそれも含めて自分だと受け入れられるように。そう思えたのはやっぱりこの作品に出会えたから。大人になるにつれて自分のイヤな部分を直さなきゃと苦しんでいる人ってたくさんいると思うんです。変える努力をすることも大事だけど、この作品を見て『ダメな部分も含めた今の自分』を少しでも好きになってもらえたらいいですね」
 という一方で、仕事では「新しいことに挑戦しよう」と前向きに取り組むことができるのだとか。
「自分じゃない人の人生を歩むことによって、知らない感情を味わえたり、考え方や視野が広がることがおもしろいんです。作品を見た方々がSNSでいろんな感想をくれるのも『作品を通して誰かに影響を与えられた』って実感できてすごく幸せだなと思っています」

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 撮影が行われたのは、チアリーディングに青春を捧げる大学生を演じた映画『チア男子!!』と同時期!
「カラダを鍛えている時だったので、役を切り替えるのは少し難しかったですね。でも逆にふっくら見えるので、高校生を演じるにはよかったと思います。高校生役は……実際には6年前のことですからね。精神的には相応に年齢を重ねているし(笑)。もちろん、求められる限りは頑張りますけどね」
 実際の高校時代は、意外にもポジティブだったとか。
「明るい少年でしたね。自分のことを『無敵』とか思ってました(笑)。その日その日を全力で生きていた感じだった気がします。でも仕事で人と関わったり、いろんな経験をすることで、ボジティブさは控えめに。少しずつだけど、しっかり現実も見えるようになったんだと思います。今でも素に戻れるのは、中学や高校の頃の友達と会った時。あの頃のまま接してくれるからすごく楽しいし、一番自分らしくいられるんです」

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素に戻れるのは友達と過ごす時。
  一番自分らしくいられる気がします

 悲観的な自分を受け入れられるようになった横浜さん。では、自分の好きな部分は?
「これは好きな部分でも嫌いな部分でもあるんですけど、頑固なところですかね。他人の意見に左右されることはないし、どんな時でも自分が『こう!』と思ったらそれを貫き通そうとするんです。それがたとえ間違っていたり、周りの人が意見してくれたとしてても、自分の中で正解だと思ったら受けつけない(笑)。 貫き通す精神力は、空手で鍛えられた気がします。でも頑固すぎて堅い人間だなと思われることもあるし、仕事をする上では柔軟に対応できたほうがきっといいと思うんです。よく『スポンジのようになれ』とアドバイスをいただいてきたんですが、最近やっとその意味が理解できるようになりました(笑)。これからも自分の意思は大切にしつつ、求められることにもしっかりこたえて、たくさんの作品に挑戦したい。いろんな僕を見てもらえるよう頑張ります!」

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Profile

●よこはま りゅうせい 1996年9月16日生まれ、 神奈川県横浜市出身。2011年俳優デビュー。今年放送されたドラマ『初めて恋をした日に読む話』で話題に。現在は話題のドラマ『あなたの番です-反撃編-』(日本テレビ系日曜22時30分〜)に出演中。

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映画『いなくなれ、群青』

©河野裕/新潮社 ©2019「いなくなれ、群青」製作委員会

ある日突然“階段島”にやってきた七草(横浜)は、幼なじみの真辺由宇(飯豊)と再会。彼女は七草と周囲を巻き込み、ここを出るべく島にまつわる謎を解き明かそうとするが……。●9月6日(金)より全国公開

2019年10月号掲載

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