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好きが止まらない! 伊藤健太郎が話してくれたこと、まとめ。

伊藤健太郎、語る

話題作への出演が途切れない人気俳優。彼のことをもっと知りたくてたっぷり語ってもらった約1時間半。そこから見えてきたのは気取らない、格好つけない、フランクな素顔。22歳、等身大の飾らない魅力。

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もっと聞きたい「好きなもの、コト」

子どもの頃からずっとブレずに愛しているものがある。今も昔もこの先も大切にしたい、伊藤健太郎の心を動かす大好きなもの。

Keyword 01

昔から、車が大好きで。子どもの頃の写真を見返しても、手にしているおもちゃがほぼ車なんですよ。その理由は、どうやら爺ちゃんにあるらしい。僕がまだ幼い頃、爺ちゃんは『ジェンセン・ヒーレー』という真っ赤なオープンカーに乗っていて。なかなか寝つかない僕をその車に乗せてドライブに行ったり、エンジン音を聞かせて寝かしつけていたらしいんです。その記憶が潜在的に残っているのか、今も車に乗るとソッコー眠れるんですよ(笑)。エンジン音とか気にならないし、むしろ心地よくて爆睡!

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Keyword 02 音楽

学生時代は通学中に聴いていたし、今は撮影現場への移動中やスタジオに入る前のメイクルーム……。"何か始まる前"は必ずといっていいほど音楽を聴いています。ちなみに、今日はケツメイシさんの曲を聴きながらここまで来ました。スマホに入っている大量の音楽の中から、その日の気分で聴く曲を選ぶ。それが普段の音楽の楽しみ方なんだけど、家ではレコードもよく聴きます。そのきっかけも爺ちゃん。カーペンターズやビートルズをはじめ、爺ちゃんの家は大量のレコードがあって。子どもの頃、それに触れたのが始まり。溝にホコリがたまれば音がガサガサするし、音は決してクリアじゃないんだけど、そのアナログ感がすごく好き。

「好きなアーティストは?」と聞かれたら『Red Hot Chili Peppers』と答えるけど、音楽はジャンル問わずいろんな曲を聴く。そんな僕の音楽の世界を広げてくれたのは映画なんです。映画自体も好きだけど、そこに使われる音楽も大好きで。さらに、映画もいろんなジャンルを見るから、オープニング曲からエンディング曲まで、心に響いた曲を調べて楽しむうちに、気づけば音楽の幅が広がっていました。

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Keyword 03 爺ちゃん

僕が幼い頃に亡くなってしまったから、あまり記憶はないんだけど。どうやら、かなりファンキーな人だったみたいで。親戚や地元の人たちが話す"爺ちゃん伝説"を聞きながら僕は育ったんですよ。また、楽しいことが大好きで社交的な人でもあったみたいで。この仕事を始めてからは「爺ちゃんが生きていたら、いろんな場所に連れ回されて大変だったぞ」なんて言われるようにもなったりしてね(笑)。

「健太郎は爺ちゃんとよく似ている」。これまた、周りからずっと言われている言葉。顔やしぐさから好きなものまで、すごく似ているらしいんです。レコードや車もそうだし、チーズや塩辛が大好きなのも同じ。僕話しながら唇をペロッとなめるクセがあるんですけど、それも爺ちゃんとソックリらしくて。正直、乗り移られていそうで、ちょっと怖い(笑)。



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Keyword 04 地元の友達

この仕事を始める前も始めた後も態度が一切変わらない。普通に街の大衆居酒屋に誘ってくれるし、仕事の話も聞いてこない、親友はいつ会っても親友のまま。だからこそ、自分もずっと変わらずにいられるというか……。恥ずかしながら僕、TVに出始めた頃、一瞬だけ調子に乗ったかもなって時期があるんです。その時も、親友に「ダサい」と笑われて一気に目が覚めました。勘違いしそうになったら気づかせてくれる、スグに引き戻してくれる。

地元の友達は本当に大切な存在。最近は、お互いの夢の話もするようになった。親友も将来の夢に向かってめちゃくちゃ頑張っていて、その姿を見ていると「負けてらんねーな」ってエンジンがかかる。お互いのいる場所は違っても、ずっと並んで一緒に歩いているし、これからもそれは変わらない気がする。まあ、そんな真剣な話をするのは本当にたま~に。普段はくだらない話題しか話さないんだけど(笑)。

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Keyword 05 映画

子どもの頃は、ディズニーやジブリの映画を見るのが"あるある"だと思うんですけど。我が家ではそれが『ダイ・ハード』や『ミナミの帝王』(笑)。実家には映画のVHSビデオがたくさんあって。物心ついた頃から、それを見て育ったんです。その中でも、繰り返し何度も見たのが『アルマゲドン』『ホーム・アローン』。風邪をひいて学校を休んだ時に見るのもそれ。よほど好きだったんでしょうね。幼稚園の卒園アルバムの"将来の夢"に"宇宙に行く"って書いているんですよ(笑)。

子どもの頃、忙しい両親の代わりに婆ちゃんが僕の面倒を見てくれていたんだけど、婆ちゃんがよく連れていってくれたのも、町にある小さな映画館だった。そこでは、古い映画を上映していて。『スタンド・バイ・ミー』だったり、年代関係なくいろんな映画を見たんです。僕がジャンル問わず映画を見るようになったのは、そんな育った環境も大きいのかもしれない。

映画の魅力は非現実の世界を体感できること。特に自分はグッとのめり込んでしまうタイプみたいで。映画館を出た後もその世界をしばらく引きずるんですよ。『ジョン・ウィック』を見た後は周りが全員敵に見えて、「襲われたらどう戦うか」シミュレーションしながら街を歩いたし。『ジョーカー』を見た後は、映画館の階段でソッコーまねしました。あの有名なワンシーンを(笑)。

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Keyword 06 オレンジジュース

今もこのインタビュー受けながら飲んでいますけど、これ、今日すでに2本目ですからね(笑)。冷蔵庫に必ず入っているくらいオレンジジュースは大好き。こないだ、スーパーで生のオレンジを搾ってジュースを作る機械を見つけて。飲んでみたらめっちゃおいしくて! 本気で買おうと考えました。まあ、何百万円もすると聞いてさすがに諦めたけど(笑)。



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Keyword 07 陶芸

子どもの頃から好奇心旺盛。興味のあることや挑戦したいことは常にたくさんあって。陶芸もそのなかの一つだったんです。連続テレビ小説『スカーレット』をきっかけに、実際に挑戦してみたらおもしろくて。今、ハマりそうな予感。次回、ノンノに出る頃には個展とか、もしかしたらやっているかもしれないですよ(笑)。

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Keyword 08 レザー

映画『ギルバート・グレイプ』でジョニー・デップが着ていたレザージャケットのカッコよさに衝撃を受けて。自分で初めて買ったのが『Schott』のダブルのライダースジャケット。そこからどんどん増え続けて気づけば20~30着。

僕、好きなものに関しては収集癖があって。サイズが合わなくても"観賞用" につい買っちゃうんですよ。家ではキッズのヴィンテージデニムを額に入れて飾っていたり、レザージャケットも床に置いて眺めながら、お酒を飲んだりしています(笑)。

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Keyword 09 アメリカ

地元の友達から「アメリカかぶれ」と笑われるくらい好きで。どれくらいかっていうと、まず実家は僕の部屋だけ土足ですから(笑)。部屋には国民でもないのにアメリカ国旗が飾ってあるし、一人暮らしの台所にはやたら横文字の調味料が並んでいる。

ハマったきっかけは、幼少期に見ていたアメリカのホームドラマ。なかでも『フルハウス』や『スイート・ライフ』が大好きで。そこに出てくる、でっかい冷蔵庫やでっかい牛乳、何もかもが巨大なあの生活に憧れた。『ホーム・アローン』の巨大なアイスクリームを抱えて一人で食べる場面も「大人になったら絶対にやる!」と決めていて、ちゃんと実現しました(笑)。白髪を伸ばしてボロボロのレザージャケット着て、バイクにまたがりルート66を走る、今はそれが僕の夢!




もっと聞きたい「俳優・伊藤健太郎」

どんな幼少期を過ごし、何をきっかけにこの世界に飛び込んだのか……。本人が語る"俳優・伊藤健太郎ができるまで"。

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自分が役者になるなんて子どもの頃は想像もしてなかった

「生まれてから一番最初の記憶は赤ちゃんの頃。ジャングルジムを腕だけで登っていた記憶。家に家庭用のジャングルジムがあって、そこに滑り台がついていたんだけど。まだ歩けないのに、必死にそれをよじ登り、滑り台をスベッてはまた登る……そんなことを繰り返していたみたいで。そのせいか、筋肉ムッキムキだったらしいです。赤ちゃんの頃の僕(笑)」

子どもの頃はとにかく元気。外に飛び出しては泥だらけになってくるヤンチャ坊主だった。

「で、悪さするたびに近所のおじちゃんにゲンコツもらったりしてね(笑)。地元は昭和な雰囲気が残っている感じで。両親が共働きだったから、近所のおじさんやおばさんが幼いオレの面倒を見てくれたんですよ。壁がないフランクな性格はそのせい? 自分ではよく分からないけど、人が好きなこの性格はそうなのかもしれない」

宇宙飛行士、バスケの選手、ラーメン屋……子どもの頃はなりたいものがたくさんあった。そんな伊藤さんがなりたいもののラインナップに入っていなかった芸能界の仕事に関わるようになったのは14歳の頃。知人の紹介でモデル事務所に所属したのがすべての始まり。

「単純に洋服が好きだったから"おもしろそうだな"と思って。完全に好奇心だったんです。役者の仕事も自分では全くやるつもりがなくて。そんな僕の運命を変えたのが、周りにすすめられるまま受けた蜷川幸雄さんの舞台のオーディションだったんです。当時は芝居経験もなく素人同然。受かるなんて1ミリも思っていなかった。でも、"とりあえず行くか"と向かった会場には、本気で役者を目指す同世代が集まっていて衝撃を受けたんですよね。夢に向かうみんなの熱量はもちろん、自分の小さなテリトリーの外にこんな世界があったことに。当たり前だけど、そのオーディションには落選。それがまた妙に悔しくて……。自分もここにいるなら挑戦してみたい、そう思うようになったんです」

そんな伊藤さんの背中を押したのが、蜷川さんがかけてくれたこんな言葉だった。

「2次審査に進んだ時、全員に向かってこう言ってくれたんです。"今、ここにいるということは僕が認めているということ。落ちても受かっても、自信を持ってくれ"と。そんなことを言われたのは初めてで……すごくうれしかった。悔しい思いを経験して"本気でやってみたい"と思ったし、蜷川さんのその言葉が"自分にもできるかもしれない"と思わせてくれたんですよね」

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とはいえ最初は分からないことだらけ。心折れそうになる瞬間も多々あったそうだ。

「初めてのドラマが『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』だったんですけど。演出の西谷弘さんからは、それはもう厳しく鍛えられました(笑)。今振り返ると、新人役者とあそこまで本気で向き合ってくれる人はいないなって。感謝の気持ちでいっぱいなんですけど。当時は何を言われても理解できなくて。"役者やっていけるのかな"って不安になることもよくあったんです。その気持ちが大きく変わったのが映画『ミュージアム』。それは"役に入る"という感覚を初めてつかんだ作品でもあって。その感覚をつかんだ瞬間、西谷さんが現場でかけてくれた言葉の数々がフラッシュバック。自分の中でバチンとハマり「これか!!」って。そこからはもう「すごい!! 芝居、おもしろい!!」状態。この仕事で生きていきたいって本気で考え始めたのは、あの頃だった気がします」

スタートラインに立ったばかり。役者としてはこれからが勝負!

「作品を重ねるたびに"課題"はどんどん増えるけど"続けたい気持ち"も大きく膨らんでいく。芝居、すごく好きです。この仕事の何が楽しいか聞かれたら答えは山ほどあるけど、一番はやっぱり"出会い"なのかな。共演者、スタッフ、見てくれる方々、とんでもない量の人と出会うので。その中には自分の作品を見て"元気になれた"と言ってくれる人もいる。それは連続テレビ小説『スカーレット』でも強く感じたこと。自分の芝居が届き誰かの心を動かしている、それを実感する瞬間は、やっぱりすごくうれしいですよね」

役者としての評価も認知度も急上昇。今では全国の老若男女に愛される人気役者に。本人は今のこの状況をどう思っているのだろうか?

「街を歩けば子どもからおばあちゃんまでが『スカーレット』の役名で呼んでくれたり。それはすごくうれしいんですけど。正直、自分ではよく分からないんですよ。今も昔もどんなに環境や状況が変わっても、本名の自分は何も変わらない。そこらへんにいる若者となんら変わらないし、むしろ、もっとダメダメかもしれない(笑)。役者としてもまだまだです。頑張って、頑張って、ようやくスタートラインに立ったばかり。そこから一歩前に踏み出し、最後まで完走できるのかできないのか……伊藤健太郎、ここからが勝負だと思ってます!」




もっと教えて!「出演作の"健太郎的"見どころ」

2020年も"伊藤健太郎出演作品"が目白押し! 話題作に引っ張りだこの彼自身がその見どころを語ります。

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恋愛は大変だけど、やっぱりいいもんだ!

ドラマ『東京ラブストーリー』

「’90年代に大ヒットを記録したドラマが復活。僕が演じるのは織田裕二さんが演じたカンチ。実はガッツリのラブストーリーは今作が初体験。時代が変わっても人と人との関係性は変わらない。恋愛離れする若者が多いと言われる現代、ノンノ読者の皆さんに"恋愛っていろんなことがあるけどやっぱりいいな"と思ってもらえたら最高です」

FODにて配信中(毎週水曜0時最新話配信)

真っすぐな小寺さんから前向きな力をもらえます

映画『のぼる小寺さん』

「工藤遥さんが演じたボルダリングに一直線なクライミング部の小寺さん。僕が演じる卓球部の近藤をはじめ、そんな彼女のことが気になる4人の高校生が、小寺さんのひたむきな姿に刺激され、少しずつ変わっていくんです。個人的にそこがすごく好き。静かに流れる物語から前向きな力、もらえます」

新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中

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親友の北村匠海と共演。エモい感情が爆発!

映画『とんかつDJアゲ太郎』

「主人公のアゲ太郎を演じている北村匠海くんはドラマ『仰げば尊し』で共演してから仲がよくて。そんな彼と共演できるのが何よりうれしかった。撮影中、一緒に頑張ろうと語り合った当時の記憶がよみがえり思わず泣きそうになったりして。って、今作はコメディなんですけどね(笑)。僕が演じる屋敷蔵人とアゲ太郎のDJ対決は必見!」

●近日公開予定

生の舞台、生の殺陣、"生"の伊藤健太郎

舞台『巌流島』

「初めて舞台を経験した時は"何度も同じことをして飽きるんじゃないか"と思った。でも、実際に立った舞台は毎日違う。お客さんと一緒に作る"生"の舞台が今はすごく好き。僕は佐々木小次郎を演じさせてもらうのですが、今作では殺陣も披露。迫力ある世界を客席にお届けしたい! 頑張ります!」

8月6日(木)~8月11日(火)まで東京・明治座にて公演予定。その他、大阪、福岡など4都市で公演予定。

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見どころのヒントは"伊藤のゾンビタイム"

映画『今日から俺は!! 劇場版』

「自分の名前を"健太郎"から"伊藤健太郎"に変えるきっかけになった、思い入れもすごく強いシリーズ。ドラマを経て劇場版になって帰ってきた今作は、皆さんの期待を上回るほどソートーすごいことになってます! 僕が演じる伊藤の見どころのヒントは、"伊藤のゾンビタイム"。この答え合わせはぜひ映画館で(笑)!」

●全国公開中

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もはや演技を超えた"ガチ"な世界(笑)

映画『弱虫ペダル』

「自転車競技をテーマに男たちが熱い戦いを繰り広げる青春映画。見どころはズバリ"ガチ"。主役の永瀬廉(King& Prince)くんをはじめ全員がほぼ吹き替えなしで自転車を漕ぎまくっているんですよ! これが本当にキツくって……つらそうに見える表情も芝居じゃなくてすべてガチですからね(笑)。その"リアル"をノンノ読者の皆さんにも感じてもらいたいです!」

●8月14日(金)より全国公開予定



Profile 

●いとう けんたろう 

1997年6月30日生まれ、東京都出身。モデルを経てドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で俳優デビュー。その後、映画『惡の華』、ドラマ『アシガール』、連続テレビ小説『スカーレット』など、多数の話題作に出演し、活躍中。

シャツ¥25000/ホワイトマウンテニアリング コート¥52000・パンツ¥25000/ティーニー ランチ(ウィザード)



2020年7・8月合併号掲載

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