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岡田健史さんが 映画『望み』で演じたキャラクターを解説!

岡田健史、真摯に、前へ。

ドラマ『中学聖日記』で鮮烈なデビューを飾ったのは、今からわずか2年前。落ち着いたたたずまいと、言葉の選択の巧みさは、すでに"初々しい"という形容詞が似合わない。今一番気になる、岡田健史の素顔に迫った。

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社交性をなくして演じた誰もがうらやむキャラクター


映画『望み』で演じたのは、建築家の父、優しい母、明るい妹に囲まれた高校生の長男・規士(ただし)。ある日突然行方不明になってしまう役柄で、「役者の誰もがうらやむ立ち位置」だと言う。

「なぜならこの映画は僕がいないシーンがほとんど。その中でもずっとみんなの話題の中にいられるなんて、こんなに幸せなことはないと思いました」 


物語のカギを握る役を演じるうえで立てたプランは、「社交性をなくす」こと。

「それが反抗期に見えればと思ったんです。ある殺人事件を巡るサスペンスなので、規士が加害者なのか被害者なのか、どんな見え方もできるニュートラルな表現をしたいと思いました」


サッカーをケガで諦めた規士と同じく、岡田さんにも肩を故障して野球を満足にできない1年間の挫折の経験が。

「その頃はつらかったけど、悩んだことや自分と闘ったこと、周りの仲間に嫉妬するいやな自分を見た経験は、今の役者という仕事に生きていると思います」 


では、学生時代に後悔はない?

「もちろん、いっぱい恋愛をしてみたかったですよ(笑)。でも高校時代の野球の恩師が、『選択に正解や不正解はない。自分の選択肢を正解にしていけ』とおっしゃっていて、本当にその通りだなって。恋や遊びを犠牲にして野球に情熱を注いだ選択に悔いはないです」

PROFILE

●おかだ けんし

1999年5月12日生まれ、福岡県出身。ドラマ『中学聖日記』でデビューし、『いとしのニーナ』『MIU404』などに出演。映画『新解釈・三國志』(12月11日公開)、大河ドラマ『青天を衝け』が待機中。

information


映画『望み』

配給:KADOKAWA © 2020「望み」製作委員会

石川家の長男の規士(岡田)が姿を消し、直後に彼の友人が殺害される。無実であってほしいと望む父と、殺人犯でもいいから生きていてほしいと祈る母。家族がたどり着く答えとは。

●10月9日(金)より公開

2020年11月号掲載

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