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写真家・笠井爾示が引き出す、馬場ふみかのもうひとつの顔。【馬場ふみかのふみかける】

連載「馬場ふみかのふみかける」 FUMI×

大好評連載「馬場ふみかのふみかける」。撮影中の温度や空気感までも伝わってきそうな1枚。表現としてのグラビアを愛するふみかが見せる、また別の顔。

笠井爾示インスタグラム

写真家

 

広告や雑誌、俳優・女優のポートレートなど幅広く活動する写真家。同時に自身の作品集を多数出版しており、主な作品集に『danse double』『東京の恋人』『七菜乃と湖』『トーキョーダイアリー』などがある。1月25日には11冊目の作品集『Stuttgart』が刊行された。

笠井爾示と吉田怜香さんがコラボ_1

―― まずは、今回のオファーがあった時の感想をお聞かせください。

ふみか 以前にも何度か撮っていただく機会があって、もともと笠井さんの写真が大好きだったんです。たしか、いちばん最初は雑誌『SENSE』の連載『黒い恋人』に呼んでいただいたんですよね。最近は個人的に、そういえばグラビアのお仕事ってフォトブック(『ふみかのまんなか』)以来やってないし、やりたいなあって思っていたところで。ノンノ読者の方たちも、女のコの可愛いグラビアって好きだと思うんです。実際私も大好きだし(笑)。それで、そういう写真も見てもらいたいなっていう想いがあって、今回撮影をお願いしました。

―― 具体的には、笠井さんの写真のどんなところに惹かれるのでしょうか?

ふみか 生っぽさとか湿度がある感じがすごく好きです。整っていてキレイで可愛いけどどこか冷たく感じる写真ってあると思うんです。それはそれで美しいなと思うけど、自分が見ていて好きなのは笠井さんが撮られるような温度を感じる写真なんですよね。

笠井 生っぽさと湿度は、自分でもなるべく意識します。ただ、難しいんですけど、そう撮ろうって思いながらは撮ってないんですよね。それをやっちゃうと、フェイクになってしまうので。だけど、僕自身も昔から湿り気のある写真が好きで、ドライじゃないものをめざしているので、そう言われるとすごくうれしいです。

―― 今回のオファーを受けた時の率直なお気持ちはいかがでしたか?

笠井 馬場さんがおっしゃった通り、これまで何度か撮らせてもらっていて、つい最近も別企画で会ったばかりだったんです。その時も馬場さんが佇んでいるのを見ただけで、「あ、撮りたい!」っていう気分になったんですよね。実際、声に出して「撮りたい!」って言っちゃったし(笑)。

ふみか それで、その時は私がスタンドインしました(笑)。

笠井 だから、今回のオファーをいただいた時に「また撮れるじゃん!」って、うれしかったです。馬場さんは、純粋に撮りたいと思わせてくれる人なので。

―― そう思わせるふみかの被写体としての魅力はどんなところにあるのでしょうか?

笠井 押しつけがましさがないところ、ですかね。何も主張してないのに、撮りたくなるっていう感じなんです。かといって、ポージーな写真もそれはそれでまたキマるんですけどね。もしかしたら馬場さん本人も気づいてない、無意識下の部分の話かもしれないです。

馬場ふみかと笠井爾示さんがコラボ_2

ジャケット¥74800/FETICO(THE WALL SHOWROOM)

―― ヘアメイクさんやスタイリストさんは、どういう着地点をイメージして選ばれましたか?

笠井 こういうのが仕事のすごく難しいところなんですけど、本当は、今おっしゃったように着地点を想像して写真を撮りたくないんです。なぜかというと、それって頭の中で思い描いたことを撮っているに過ぎないから。でも、仕事ってそうはいかないじゃないですか。スタッフさんを選んだり場所を選んだり、多少はコンセプトも決めていかなきゃいけない。だから、一応コンセプトは考えるけど現場で変わっちゃうかもよ、とか、そのあたりをなるべく柔軟に分かち合える方にお願いしました。

ふみか 今日も撮影する場所や衣装を色々変えながら、ライブ感のある撮影でした。

―― では、撮影中はどんなことを意識されていたのでしょう?

笠井 僕は撮影中けっこう冷静に物事を見ているところがあるし、写真ってある種、技術の範囲で成立するものだから、盛り上がってはいたけど、同時にちょっと客観的な自分もいましたね。

これは馬場さんに限らず、どの被写体に対しても言えることですけど、テンションが上がったら、どこかの点で必ず下がっていくんですよ。ずっと上がりっぱなしのほうがおかしいから、それは当然のことだと思っていて。だから、そのピークをちゃんと見極めて、下がってきたら「じゃあどうやって終わらせようかな」っていうことを考えます。それはもしかしたら自分だけの思い込みかもしれないけど、いきなり「はい、終わり!」っていうのもイヤなので。

ふみか 私は、撮影していてすごく楽しかったです。グラビアに対する欲が高まっていた時期だったので、余計に没頭できました。ファッションの撮影とは、おもしろさがまた全然ちがうんですよね。このままの勢いで写真集まで撮れるんじゃないかっていうくらいの気持ちの乗り方でした(笑)。ありがとうございました!

Profile

馬場ふみかインスタグラム

女優・モデル

 

1995年6月21日生まれ。新潟県出身。2014年から雑誌(ファッション誌)『non-no』の専属モデルを務める。2015年『仮面ライダードライブ』敵女幹部・メディックを演じて話題に。『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』3rd Season(2017年)などの出演を経て『深夜のダメ恋図鑑』(2018年)、『3Bの恋人』(2021年)で主演を務めるなど、女優としても躍進中。

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