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No.049 えむのブログ

No.049 えむ

No.049 えむ

大学4年生/奈良県出身

身長:165cm
推し:最推しは櫻井ももちゃん(≠ME)。マンガ、小説、アイドル、ミュージカルなど多方向に好き好きビーム放出中♡

二次元の海に溺れつつ、美術館やカフェによく出没する多趣味人間です。日々溢れる“好きときめき”を共有したいです!

学芸員資格を取るメリットって? 授業や実習は大変? 現役大学生が学芸員養成課程のリアルを教えます

そもそも、学芸員資格って?

 学芸員の資格は「博物館法」という法律にもとづいた国家資格。博物館や美術館で、学芸員として働くために必要な資格です。学芸員は、博物館において文化財や科学的資料などを収集し、保管、展示、調査、研究などの仕事をこなします。

取得するには

 学芸員になるための資格は、学芸員養成課程のある大学・短大で単位を履修することで取得することができます。令和4年4月1日時点では、大学・短大合わせて292の大学で学芸員養成課程が開講されています。
 まずは、通う大学に学芸員養成課程があるかをチェックしましょう。それから大学のホームページなどで必要な単位数や条件などを調べること(各大学に「免許資格課程センター」などといった免許・資格を取り扱う窓口があるはず!)。

 課程がある大学では、たいてい入学時や履修の説明の際に、資格課程についてのパンフレットが配られます。そちらにもしっかり目を通してきましょう。
 残念ながら大学から大々的に案内してもらえる場合は少ないので、自主的かつ積極的に情報収集しなければなりません。

 また、正式に資格を得られるのは「学部卒業時」になります。単位を取り終えたからといってすぐに資格を得られるわけではないので、要注意!
調べ物をするカエルのイラスト

取得のメリット・難易度は?

 まず、一番のメリットは博物館・美術館・科学館・動物園・水族館・植物園など「博物館法」で定められた博物館への就職がしやすくなります。また、広告業界・WEB業界・アパレル業界・出版社などクリエイティブな業界の就職に学芸員資格がアピールに繋がる場合があるそう。

 取得の難易度はそれほど高くない印象です。
 必要な授業に真面目に取り組み単位を取ることさえできればOK。
 ただし、自分の学部の科目にプラスして「資格のための科目」をかなりの数履修しなければなりません。長期休暇の間に実習に行く場合もあるので、時間に追われる可能性があります。

こんな人におすすめ!

 将来、博物館や美術館で働きたいと思っている人は取っておくべき。かなり有利になると思います。
 文化財などについての専門知識をつけることができるので、広告業界や出版社など、クリエイティブな業界への就職を考えている方も取っておいて損はないはず。

 また、個人的には趣味でよく美術館に行く人、絵画や彫刻などのアート、お寺や仏像などの文化財、歴史などに興味を持っている方にもおすすめ。普通は見ることのできない博物館のバックヤードを見学することができたり、授業で実際に文化財を取り扱ったりするので、受講しているだけでも面白いです!

授業・実習ではどんなことをする?

◯ 授業

 学芸員の資格を得るためには、博物館の経営の仕組みや資料の保存についての知識をつける全員共通の「必修科目」と専門分野に関する深い知識をつける「選択科目」の授業を履修します。
 選択科目は、自分が学芸員としてどの分野を専門としたいかによって選びます。私は美術(主に西洋絵画)に興味があったので、「西洋美術史」「西洋文化史」それから「日本美術史」を選択しました。

 これらの授業は、私の大学では座学を中心に展開されていて、授業の形式や雰囲気は一般教養科目と大差なかったです。ただ、必修科目だけでもかなりの単位数があるので、そこは大変でした。
カエルとウサギが話しているイラスト

◯ 実習

 実習授業では、実際の文化財に触れることになります。
 掛け軸の掛け方に、巻物の広げ方、仏像の梱包の仕方だったり、今まで知らなかったことをたくさん実践できる刺激的な授業でした。私にとっては、かなり楽しかったです。

 また、「館園実習」といって実際の博物館に1週間ほどお世話になる実習もあります。朝から夕方までみっちり、座学もあり発表もあり……となかなか体力勝負。なにより、電車で2時間ほどかかる博物館に毎朝早起きで通うのが大変でした。実際の仕事現場を見ることができるという意味では良い機会だったと思います。

 これら実習授業ですが、資格につながるものなので時間にはとにかく厳しかったです。遅刻は厳禁でした。時間にルーズな人は、気をつけてくださいね!
京都市京セラ美術館 ポンペイ展の様子
課題のために博物館を見学することも。講義を受けると、展示の見方が変わります。
 ここまで、大学の学芸員養成課程についてみっちり語りました。私個人的には(まだ卒業していないので、資格取得には至っていませんが)取得する価値が十分にある資格だと思っています。

 ぜひ、この記事を参考に検討してみてください♡

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