【 村上信五さん（関ジャニ∞）にお悩み相談】「言葉の裏は、読めるなら読んどいたほうがええ」マイナス思考になってしまうクセをどうする？

褒められた時、素直に「ありがとう」とか冗談っぽく「知ってる」と返したいです。村上さんはもともと褒められると照れて笑っちゃうタイプだったのが、数年前からうまい返しを習得されているように見受けられます。どのようにしてうまく返せるようになったのでしょうか？

（なつみ・21歳・大学生）

えぇっ!? そんなとんちのきいたことを言うてるつもりないですけどねぇ。褒められることは、大なり小なり、ありますよ。でも、たとえばプロデューサーやディレクターに褒められるために頑張るとなったら、それは視聴者のためではなくなるから。変な意味ではなく、受け止めすぎないようにするっていうところやな。うまい返しなんて、その時の文脈や温度感でいろいろ試してみるのがいいですよ。“ありがとう”も“知ってる”も、ニュアンス一つで本気にも冗談っぽくもなるし。ニューワードを探すよりも、ニューニュアンスを探すところから始めるほうがいいと思いますけどね。

私は片づけをするのがすごく苦手です。信五さんは、どのようにキレイを保っていますか？

（あやか・21歳・大学生）

僕は、2020年の緊急事態宣言の時にクローゼットとか靴箱からはみ出る洋服や靴を処分しましたから。食器も結局同じのしか使えへんから、それ以外のものはリサイクルに回したりして。一回そうしてしまえば増えないですし、“あれってどこいったっけ？”って考えなくていいから頭の中もスッキリしますよ。

人の言葉の裏を読んでマイナス思考になってしまうクセをどうにかしたいです。

（れなぴ・23歳・社会人）

言葉の裏は、読めるなら読んどいたほうがええよ。悲観的になる受け取り方だけ直せばええと思うわ。僕なんて、思いっきりそうですよ。疑うまではいかないけど、言われたことをそのまま100％受け取るわけないもん。そこにユーモアが含まれてる場合もあるし、言いにくいことをなんとか伝えようとしてくれてんねやなっていうこともあるし。いい使い方をすれば、とってもいいクセやと思うよ。

仕事でどうしても苦手なことをしなければいけない時、どのようにメンタルを整えていますか？

（ゆうか・24歳・社会人）

これはもう「苦手やからしゃあない」ですよ。苦手なことは、向き合った段階で、もう一つクリアやと思いますよ。ピアノなんて、関ジャニ∞になってヤス（安田章大）くんが「鍵盤がおってくれたらええな」っていうところから始めたから、そんなん得手不得手で言ったら、超不得手です。コード譜は読めるけど、いまだにオタマジャクシ（音符）は読まれへんし。でも、それじゃ楽しく聴いてくださる方に失礼やから、さっきの半分論じゃないけど、「もともとピアノやったことないヤツに弾かせてるヤスが半分悪い」って開き直ってます。それに、今はもう得意も苦手も意識しなくなってきました。そしたら、だいたいのことにフラットに向き合えるじゃないですか。

大学のグループワークなどでうまく立ち回れないのを周りのせいにしてしまいます。村上さんもそんな経験ありますか？

（マキ・19歳・大学生）

ありましたありました。Jr.の頃なんて、嫉妬と憎悪しかなかったです。僕はこんなに頑張ってるのに、スタッフが悪い、事務所が悪いって、全部何かのせいにしてました。バラエティの現場で段取りが悪くて自分のテンポでいかんかった時は、マル（丸山隆平）とかタツ（大倉忠義）が「人殺しの目をしてた」って言うくらい極悪非道な当たり方してましたからね（笑）。でも、それは己に至らない何かがあるわけで。準備段階でやるべきことをちゃんとやっておけば、「ここまでやったのにあかんかったか。しゃあない、次また頑張ろう」って思える。そうやって被害者意識を改革するだけで、物の見方ってちょっと変わってくる気がしますけどね。僕は、少なくともその方法でずいぶん穏やかになれたし、視野も広がりました。今ではイライラすることも、もうまったくなくなりましたねぇ。