――『ある閉ざされた雪の山荘で』は、出口のない密室で、夜が明けるたびに劇団員が一人ずつ消えていく……という物語。もしも二人が同じ状況に置かれたら、どう動く?
真由 私は、自分の部屋から一歩も外に出ないです。たとえ、ドアをノックされたとしても! そうやって、なんとか生き延びたい(笑)。
七瀬 それが絶対一番いいよね。私は、どう行動するだろう……? “この人は絶対にシロだ!”と信じられる人をとりあえず一人見つけて、その人とずっと行動を共にすることで身を守りたいな。二人なら、協力し合って事件の推理を進めることもできそうだし!
――演技と嘘が交錯する今作。二人は、人の演技や嘘を見破るのは得意だと思う?
七瀬 嘘に気づけているかどうか自信はないけど、話す声のトーンを聞いていて“本当かな?”と疑ってしまう時はあるかも。
真由 分かります。声もそうだし、話している時の表情も見ちゃいますよね。
七瀬 だからこそ逆に、“この人は、心から思っていることを言ってくれているんだな”っていうのも伝わるし、本音に触れられるとうれしい。
真由 嘘=必ずしも自分を守るためのものじゃなくて、誰かを守るための優しい嘘である場合も。そんな時は、あえて気づかないふりができる自分でいたいなとも思います。