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【じっくり読みたい中村倫也vol.3】”美食家を演じてるけど味覚はまだ子供です”

謎だらけだから、好きになる中村倫也

ひと言で表すなら、つかみどころがない人。質問を投げかけて、その素顔に少しだけ近づけたかと思えば、するりとかわされてしまう。だから、もっと知りたくなる。もっともっと好きになる。

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美食家を演じているけど味覚はまだ子どもです

ドラマ『美食探偵 明智五郎』で中村さんが演じるのは、容姿端麗だけど超変わり者、そしておいしい料理を何よりも愛する美食家の探偵・明智五郎。

「原作のマンガを読んだ感想は、ようこんな見目麗しい整った役を薄顔の男に持ってきたな……と(笑)。髪形と服装以外は、全部僕と真逆でしょ? 正確にいうと髪形も分け目が逆なんですけど、それはヘアメイクさんと”つむじの位置的に逆のほうがナチュラルだ” っていう話になったから。ここまで見た目が違ったら、なんでもアリだろうと思って、そうしました(笑)。キャラクターに関しては、まだ手探りの部分も多くて。五郎は何を考えているのか分からない瞬間がけっこうあるので、よく分からないままアウトプットしつつ、目が離せない人物になったらいいなと思いながら演じてます」

劇中にたびたび登場する食事シーンでは、美食家を演じるならではの苦労も。

「五郎は、食事のマナーにうるさくて、食べ物を飲み込むまでしゃべらないという美学を持っているんですよね。作品って、わりとテンポ命なところがあるんですけど、五郎が何か口に入れるたびに会話のテンポがいったん止まってしまう。今は、そこを逆手にとっておもしろくできないかなと考えているところです」

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五郎は、グルメに関するさまざまな知識を駆使して、殺人事件を解決していく。中村さん自身は、ズバリ美食家?

「そんなことないです。普通です。たいがいのものは、”おいしい” って言って食べますし。きのこ類は、あんまり得意じゃないけど……。好きなのは、そば、ハヤシライス、ペペロンチーノ。味覚が子どもなんでしょうね。休みと体力があれば、自炊もしますよ。この間は、ドラマのロケで横須賀方面へ行った時に買った三浦大根をピーラーで薄くむいて、豚肉とからめて鍋にしました。葉っぱの部分は、飼っているハムスターにあげて(笑)。三浦大根って、水分量がすごいんですよね。めちゃめちゃみずみずしくて、おいしかったです」

最後に、演じる探偵役にちなんで、今解き明かしたい謎を尋ねると……。

「今日撮影をしたこのスタジオが、いくらで借りられるのか(笑)。集英社さんといえば、『ジャンプ』(『週刊少年ジャンプ』)の連載マンガの今後も気になりますね。小学生の時は親に”マンガを読んじゃダメ” って言われていたので、中学生くらいから自分のおこづかいで買い始めて……いつまで読み続けるんだろう(笑)。僕は『呪術廻戦』がお気に入りなんだけど、やっぱり『鬼滅の刃』もおもしろいですよね。ベタッとしたフリがないリズム感のよさや展開の速さが現代だなって。テレビよりYouTubeっていう時代のマンガだなと思いながら、毎週発売日の月曜を楽しみにしてます」

ジャケット¥54000・シャツ¥33000・パンツ¥41000/concentrate(P.E.O.T.W AG) その他/スタイリスト私物


原作『美食探偵ー明智五郎ー』東村アキコ(集英社『ココハナ』連載) ⓒ東村アキコ/集英社

ドラマ『美食探偵 明智五郎』

三度の食に命をかける美食家の探偵・明智五郎(中村倫也)。夫の浮気に悩む主婦(小池栄子)の依頼を受けて調査を終えると、夫が何者かに殺害されてしまう。キッチンカーで弁当屋を営む小林苺(小芝風花)と事件の真相を追ううち、二人は殺人鬼へと変貌した主婦の存在にたどり着く。

● 毎週日曜22時30分~日本テレビ系にて放送


P r o f i l e 

●なかむら ともや 

1986年12月24日生まれ、東京都出身。映画『水曜日が消えた』が5月15日、『騙し絵の牙』が6月19日、『サイレント・トーキョー』が12 月公開。主演舞台『ケンジトシ』が6月より上演。

2020年6月号掲載

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