【伊藤健太郎、語る vol.1】好きなもの&コトは車、音楽、爺ちゃん。

2020.07.10

伊藤健太郎、語る

話題作への出演が途切れない人気俳優。彼のことをもっと知りたくてたっぷり語ってもらった約1時間半。そこから見えてきたのは気取らない、格好つけない、フランクな素顔。22歳、等身大の飾らない魅力。

もっと聞きたい「好きなもの、コト」

子どもの頃からずっとブレずに愛しているものがある。今も昔もこの先も大切にしたい、伊藤健太郎の心を動かす大好きなもの。

Keyword 01

昔から、車が大好きで。子どもの頃の写真を見返しても、手にしているおもちゃがほぼ車なんですよ。その理由は、どうやら爺ちゃんにあるらしい。僕がまだ幼い頃、爺ちゃんは『ジェンセン・ヒーレー』という真っ赤なオープンカーに乗っていて。なかなか寝つかない僕をその車に乗せてドライブに行ったり、エンジン音を聞かせて寝かしつけていたらしいんです。その記憶が潜在的に残っているのか、今も車に乗るとソッコー眠れるんですよ(笑)。エンジン音とか気にならないし、むしろ心地よくて爆睡!

Keyword 02 音楽

学生時代は通学中に聴いていたし、今は撮影現場への移動中やスタジオに入る前のメイクルーム……。"何か始まる前"は必ずといっていいほど音楽を聴いています。ちなみに、今日はケツメイシさんの曲を聴きながらここまで来ました。スマホに入っている大量の音楽の中から、その日の気分で聴く曲を選ぶ。それが普段の音楽の楽しみ方なんだけど、家ではレコードもよく聴きます。そのきっかけも爺ちゃん。カーペンターズやビートルズをはじめ、爺ちゃんの家は大量のレコードがあって。子どもの頃、それに触れたのが始まり。溝にホコリがたまれば音がガサガサするし、音は決してクリアじゃないんだけど、そのアナログ感がすごく好き。

「好きなアーティストは?」と聞かれたら『Red Hot Chili Peppers』と答えるけど、音楽はジャンル問わずいろんな曲を聴く。そんな僕の音楽の世界を広げてくれたのは映画なんです。映画自体も好きだけど、そこに使われる音楽も大好きで。さらに、映画もいろんなジャンルを見るから、オープニング曲からエンディング曲まで、心に響いた曲を調べて楽しむうちに、気づけば音楽の幅が広がっていました。

Keyword 03 爺ちゃん

僕が幼い頃に亡くなってしまったから、あまり記憶はないんだけど。どうやら、かなりファンキーな人だったみたいで。親戚や地元の人たちが話す"爺ちゃん伝説"を聞きながら僕は育ったんですよ。また、楽しいことが大好きで社交的な人でもあったみたいで。この仕事を始めてからは「爺ちゃんが生きていたら、いろんな場所に連れ回されて大変だったぞ」なんて言われるようにもなったりしてね(笑)。

「健太郎は爺ちゃんとよく似ている」。これまた、周りからずっと言われている言葉。顔やしぐさから好きなものまで、すごく似ているらしいんです。レコードや車もそうだし、チーズや塩辛が大好きなのも同じ。僕話しながら唇をペロッとなめるクセがあるんですけど、それも爺ちゃんとソックリらしくて。正直、乗り移られていそうで、ちょっと怖い(笑)。



Profile 

●いとう けんたろう 

1997年6月30日生まれ、東京都出身。モデルを経てドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で俳優デビュー。その後、映画『惡の華』、ドラマ『アシガール』、連続テレビ小説『スカーレット』など、多数の話題作に出演し、活躍中。

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2020年7・8月合併号掲載
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