真夏のデリケートゾーンのニオイ、かゆみのお悩み相談室

2021.05.30

気温と湿度の上昇とともに、私たちを悩ませる汗とニオイ問題。友達にも聞けない超・プライベートなギモンに、専門家がズバリ回答!

デリケートゾーン編

閉ざされた場所だけに、お手入れ方法に悩む人が続出! 正しいケア方法、教えます。

教えてくれたのは
聖心美容クリニック 鎌倉達郎先生
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 藤本智子先生
産婦人科医 髙橋怜奈先生
ヘア&メイクアーティスト 長井かおりさん

汗対策

Q デリケートゾーンも汗をかくのですか?

もちろん。大量に

「デリケートゾーンは常に下着に覆われている上、毛が密集している場所だから大量に汗をかいています。さらにおりものの分泌も手伝って、常に湿度が高い場所なので、日中も専用ワイプなどで拭き取りを」(髙橋先生)

Q ムレてかゆい! どうすればいい?

下着の見直しを

「ムレて柔らかくなった肌には、ちょっとした摩擦が大ダメージに。化学繊維を使った下着はできるだけ避けて、摩擦レスで通気性もいいコットンやシルク素材のものを選ぶようにしましょう。マスクの素材に気を使うように、ショーツの素材も見直しを」(髙橋先生)


ニオイ対策

Q デリケートゾーンのニオイと毛、関係ある?

おおいにあり

「毛の量が多いと汗腺の量も多く、汗をかきやすい状態に。排泄物の拭き残しなどもあり雑菌が増殖しやすいパーツなので、放置しているとニオイが発生しやすくなります。通気性のいい下着を選んだり、おりものシートを使うほか、VIO脱毛で毛の密集を軽減させるのもおすすめ」(髙橋先生)

Q 一生懸命洗ってもニオイが気になります。ナゼ?

顔と同じ。たっぷりの泡で優しく洗いましょう

「ムレやニオイが気になるからといって、必要以上にゴシゴシ洗うのは絶対にNG。洗いすぎは膣内のpHバランスを崩し、膣炎やカンジダを引き起こすことがあります。殺菌効果のあるソープをしっかり泡立て、外陰部だけ優しく手洗いを。ビデの常用にも注意が必要です」(髙橋先生)

持田ヘルスケア コラージュフルフル泡石鹸[ピンク]

コラージュフルフル泡石鹸[ピンク]
(医薬部外品)300ml¥2530/持田ヘルスケア
抗菌成分と殺菌成分で清潔な環境をキープ。

必要以上にゴシゴシ洗うのは絶対にNG

Q 真夏の生理。ニオわせない方法は?

こまめにナプキンを替える。これに尽きます

「ナプキンは最低でも2時間おきに交換を。毛に残った血液もニオイのもとになるので、おしり拭きなどで拭き取るのがベター。膣に挿入する月経カップなら、下着も汚れることなくまったくニオいません。吸水型のショーツやトイレに流せるナプキンなど、生理用品も多様化しているので、自分に合うものを探してみて」(髙橋先生)

アジュマ フルムーンガール スモールサイズ、ベア ベア シグネチャー ショーツ 02、ユニ・チャーム ソフィ シンクロフィット

1.フルムーンガール スモールサイズ
¥4620/アジュマ
洗って繰り返し使える月経カップ。初めてでも抵抗なく使えるミニサイズ。

2.ベア シグネチャー ショーツ 02

¥7590/ベア

5層のテクノロジー構造で約120mlもの経血を吸収。抗菌、防臭加工でニオイも気にならない。

3.ソフィ シンクロフィット
(12ピース)(オープン価格)/ユニ・チャーム
外陰部に挟み込むようにして使う生理用品。トイレに流せるのもうれしい。

こまめにナプキンを替える

Q 彼に臭いと言われてもう立ち直れない……自分で確認する方法はある?

心配なら婦人科で相談を

「デリケートゾーンが無臭の人は一人もいません。おりものには乳酸菌が含まれており、健康的であれば少し酸っぱいニオイがして当然。『彼に指摘された』と悩んで受診する患者さんもいますが、ほとんどの人は正常な範囲内です。なかには膣炎が原因でニオイがする人もいますが、心配なら婦人科に相談を」(髙橋先生)

教えてくれたのは
聖心美容クリニック 鎌倉達郎先生

聖心美容クリニック 鎌倉達郎先生

国内に10院を構える美容クリニックの統括院長。老若男女問わず、美容に関するあらゆる悩みを解消するプロフェッショナル。

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 藤本智子先生

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 藤本智子先生

多汗症やワキガをはじめ、「汗の疾患」の治療に注力。治療を進めながら、その人ごとに汗とうまくつき合う方法を提案。

産婦人科医 髙橋怜奈先生

産婦人科医 髙橋怜奈先生

大学病院の産婦人科に勤務するかたわら、プロボクサーとしても活動。患者目線のアドバイスが評判で、雑誌のほかTVの出演も多数。

ヘア&メイクアーティスト 長井かおりさん

ヘア&メイクアーティスト 長井かおりさん

実用的でありながらトレンド感も押さえたメイクに定評あり。手持ちのアイテムを工夫して、メイクもちを何倍も高める方法を提案。

2021年7月号掲載
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