大学生の支持率No.1メディア

就活最新事情2021★ オンライン面接攻略のポイントは? 面接官のここだけの話

先が見えない状況での就活、不安も多いよね。みんなのモヤモヤを解決するべく、内定者の就活談や先輩たちの働き方、面接官の本音まで調査しました!

企業側の本音がポロリ…!?

緊急開催!
面接官の「ここだけの話」

対面との違いは? 失敗はどこまで許される? 面接で意識しているポイントを3人の面接官経験者に直撃取材!

コロナ禍で内定獲得! 21卒女子のリアル座談会はコチラ

参加メンバー

戸倉さん

出版業界

社会人10年目。2020年のコロナ禍就活でオンラインの個人面接を約30人担当。編集という職業柄、就活生の視点や発想力をチェック。

宮野さん

コンサル業界

社会人12年目。1次、2次面接ともに経験があり、面接官としてのキャリアは7年! とっさの対応力や思いを言語化する力に注目。

石川さん

広告業界

社会人4年目。集団面接やグループディスカッション、カジュアル面談などを2年担当。自身も転職中にオンライン面接経験あり。

面接は印象勝負にあらず。伝える準備、してますか?

石川 面接は基本的に「一緒に働きたいかどうか」で判断しますが、面接=印象勝負だと思っている人が多い気がします。以前、お笑いサークル出身で「ネタを書くことは誰にも負けません!」とアピールした学生に話を聞くと、受賞経験なし。「ネタの本数だけは負けません」という割にネタ帳は持ってきていない。あまりに準備が足りず残念でした。

戸倉 特にオンライン選考は、準備の差が明らかに見える気がします。

宮野 伝える準備ができている人は、それだけで評価したくなりますよね。コンサル業界はクライアントが提案を受け入れやすい状況を作るスキルが必要なので、話し方やアイコンタクト、立ち居振る舞い、雰囲気作りといった非言語情報も重視しています。

戸倉 オンラインの場合は開始前に入室しておく、質問には端的に答えるなど、時間を意識することも大切なポイント。分刻みの面接スケジュールだと、ズレた分だけ他の人の時間が圧迫されてしまうので。

石川 一人あたり5分ぐらいですもんね。私はオンラインのグループディスカッションも担当しましたが、発言がカブった時の対応も大事。「○○さん、どうぞ」と譲ったり、「発言したい人は手をあげませんか」と提案したり、全体への気配りは仕事を円滑に進める上でも必要な視点です。そこで「このまま自分しゃべっていいですか」と言われると、一緒に働くのはちょっとな……と感じてしまう(苦笑)。

宮野 ディスカッションはチームとしてのアウトプットを作る場ですからね。相手の意見を否定するだけ、矛盾を指摘するだけの人も困りますよね。面接でのトラブルやミスはチャンスの場でもあると思っていて。過去にプレゼンで専門用語の意味を勘違いしていた学生に指摘すると、「5分ください」と言って資料を作り直しました。間に合わなかった部分は口頭で補足しながら完成形に近づけた対応力が評価され、今一緒に働いています。

緊急開催!面接官の「ここだけの話」イラストカット1

戸倉 その対応力は評価したい! 普段の仕事でもミスやトラブルは起きますから。

宮野 そうなんです。ミスをしたことで投げやりになっている学生を見ると、きっと仕事の場でも諦めてしまうんだろうなと感じます。

自分の強みを伝えるための“あざとさ”はウェルカム!

戸倉 就活においては、いい意味での“あざとさ”も必要だと感じます。たとえば、ESに「ステイホームでおうち時間が増えた」と書いた人の背景に素敵なインテリアや花が飾られていたら話が広がりますよね。ESにちりばめたヒントと背景をリンクさせる用意周到さは編集者としても評価したくなりました。

宮野 面接官がゼロから学生の武器を探すのは大変な作業なので、質問したくなるような工夫は大切ですね。部活やバイトを頑張っているのはみんな同じ。採用側が知りたいのは、その人の具体的な強みなので。一方で、調べればすぐに分かることをあえて聞く人や残業時間をしつこく知りたがる人は、入社してもミスマッチが生まれるんじゃないかと心配。

石川 お互いのミスマッチを防ぐためにも、カジュアル面談をぜひ利用してほしいですね。

宮野 確かに。そして意外に多いのが、後の展開を考えずに質問するパターン。「今後のコンサル業界をどう考えるか」といったスケールの大きな質問をされた時、持論を語りたいのかと思って聞き返すと意見がない場合が多くて。ブーメランとして自分に返ってくることを想定していなかったの!?と驚きます。

戸倉 面接あるあるですね(笑)。環境だけで判断したくはないけど、電波が不安定なバイト先の居酒屋さんとか、明らかに路上のシャッター前から面接に参加されると、他に志望度の高い会社があるのかなと感じるし、話が広がらず時間前に切り上げたこともあります。

緊急開催!面接官の「ここだけの話」イラストカット2

石川 通信環境は本当に大事。途中で消えてしまう人や途切れがちな人がいると、無事に面接できるか心配で内心テンパってますから。

戸倉 通信環境の影響で伝え切れない状況が生まれていることを考えると、素晴らしい人材が滑り落ちてしまう怖さも感じます。本来の力を発揮できないのは本当に残念なので、事前に同じ時間帯につないで確認を。レンタルスペースを借りるのもありだと思います。

石川 私自身も転職でオンライン面接を経験しましたが、対面と違ってどうしても堅く見えやすいので、いつもより明るく振る舞うように意識すると伝わりやすいと思います。

緊急開催!面接官の「ここだけの話」イラストカット3

キーワード解説

伝える準備

自分のアピールポイントをきちんと面接官に届ける準備のこと。具体的なエピソードのみならず、開始前の入室、話し方なども準備に含まれる。

非言語情報

コミュニケーションを図る際の表情や顔色、声のトーン、視線、服装や髪形、香りなど、言葉以外の態度や印象に表れる部分を意味する。

カジュアル面談

選考を通過した学生から質問を受けたり、オフィス見学を行う。評価が目的ではなく、入社前のミスマッチを防ぐ目的で行われることが多い。

通信環境

ネットの通信環境が悪いと画像や音声の乱れに直結。通信環境を確保するためオンライン面接用にモバイルWi-Fiをレンタルした学生も。

レンタルスペース

コロナ禍によって、面接や試験、打ち合わせなどに使えるレンタルスペースが増加。時期やエリアによっては1時間数百円で借りられることも。

※2021年5月23日~5月26日、non-no LINE会員にアンケート調査、99人が回答。2021年6月8日~6月10日、パイルアップ調査、200人が回答。

2021年9月号掲載

What's New エンタメ 新着記事

Rankingランキング

Magazine試し読み

Instagramインスタグラム

フォローしてね!
non-no Web会員になりませんか?
限定プレゼント応募やオススメ情報をいち早くGET!
登録はこちら♪