自分だけじゃなく相手も。“二人が幸せになる”のが大事
──今作は“殺し屋が好きになってはいけないはずのターゲットと恋に落ちてしまう”スリリングラブコメディ。好きになってはいけない相手に惹かれたら……二人はどうする?
中川 好きになってはいけない相手って、どういう人なんだろう?
新木 たとえば、学校の先生とか、友達の恋人とか……?
中川 それでいうと、好きになってはいけない相手なんていないと僕は思うんですよ。誰を好きになるかはそれぞれの自由だから。
新木 でも、先に進めるかどうかはまた別の話じゃない? 大志君は周りが止めても突き進む? それとも、周りの意見を聞いて諦める?
中川 状況にもよるとは思うけど、周りの意見を聞いて止まることができるくらいなら、そんなに好きではないのかなって思うかも。本当に好きだったら、周りの声とか耳に入らないと思うんだよね。
新木 おお〜! 大志君ってどこか優等生なイメージがあったから。その回答はちょっと意外だったかも。
中川 優子ちゃんは?
新木 友達といる時の自分、家族といる時の自分、仕事現場の自分……一緒にいる相手によって自分が変わる、それはみんなも同じだと思うんだけど、まず、その相手と一緒にいる自分を好きになれるか考えるかな。そして、相手にとって自分がベストなのか考える。「この人と一緒にいるのは私じゃないとダメなんだ。この人を幸せにできるのは私しかいないんだ。二人一緒にいることが一番の幸せなんだ」と確信を持てたら、きっと突き進むと思う。
中川 迷いがない感じですね。
新木 恋愛のボーダーラインはハッキリしているかもしれない。「違う」と思ったら諦めるし、「無理」と言われたら身を引くし、そこらへんは潔いタイプなんですよ(笑)。