――映画『牛首村』で不可解な出来事に翻弄される女子高生姉妹を演じ、女優デビューを果たしたKōki,さん。
「幼い頃から映画をたくさん見てきて、お芝居で誰かの心にメッセージを残せるこのお仕事にずっと憧れていました。今回オファーをいただいて最初に仮台本を読ませていただいた時、どんどん読み進めたくなるストーリーや、そこに描かれる姉妹の絆や家族の深い愛にとても感動して、ぜひ出演したいと思ったんです」
――今作は、実在する北陸の心霊スポット・坪野鉱泉を舞台に撮影された本格ホラー映画。撮影現場では不思議な体験も……。
「ドローンを使った撮影をしている時になぜかうまく飛ばなかったり、メイク直し中に控室のドアをノックする音が聞こえたのでメイクさんが出ていくと、外には誰もいなかったことも。近くにいたスタッフさんにも”誰も通ってないですよ”と言われて……私は霊感があるほうではないのですが、その時は本当に怖かったです! 完成作品を見てくれた姉もすごく怖かったみたいで、その日の夜は一人でお風呂に入れないという彼女のために、ドアの前で姉と私のニット帽を編みながら待っていました(笑)」
――インタビューに答える姿は、18歳とは思えない落ち着いた印象。そんなKōki,さんのテンションが思わず上がってしまう瞬間は?
「自然がとても好きなので、美しい風景に出会った時です。映画を撮影していた期間もロケ地で見た夕日がすごくきれいだったので、写真を撮って家族に送りました。動物も大好きで、おうちで犬と触れ合ったり、1年近く続けている乗馬をしている時間は、心の中にあったモヤモヤがすべて消えて、いつの間にか笑顔になれるんです」