麻雀というと「怖そう」「ギャンブル?」と、ちょっとネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれない。でもこの小説を読んだらきっとそんなイメージがガラッと変わるはず。ルールを知らない人でも読み始めから物語にぐいぐい引き込まれるだろう。
大学に行って、就職して、とふつうの人生を歩んでいた等身大の女子が主人公だったからかもしれない。そんな《ふつう》だったはずの渚が「麻雀が好き、もっと強い人たちと戦いたい」というピュアな気持ちを武器にプロになっていく。
困難を乗り越え、ここ一番で信じられない強さを見せる彼女の姿はまるでバトルものの少年漫画のように単純にかっこよくて、思わずテンションが上がる。真剣勝負のヒリヒリした世界の描写もよい。
小説を読んでワクワクしたい人はもちろん、人と少し違う夢を持って頑張っている人にもおすすめしたい。ひとりの女子が夢に向かってがんばるお仕事小説でもあるから。ぜひこの1冊でエネルギーチャージしてください!