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【20歳のための名作シネマ入門】Vol.4「思いっきり泣きたい!」おすすめ映画3選

ライター・松山梢が選ぶ、泣ける映画の名作たち

松山梢

松山梢

映画専門誌「ロードショー」の編集を経てフリーライターに。「non-no」「MORE」「MAQUIA」「BAILA」など、女性誌を中心にエンタメに関する記事やインタビューを執筆している。「non-no」本誌のシネマコラムでは、新作レビューを連載中。

恋愛や勉強、友人関係や仕事にちょっぴり疲れた時は、人目を気にせず思いっきり泣いて心にうるおいをチャージ。目の前の世界が今よりも愛おしく見え、周囲の人をもっと大切にしたくなるはず。

『いまを生きる』(1989)上映時間:2時間8分/アメリカ

映画『今を生きる』メインビジュアル
Moviestore Collection/AFLO

Story

1959年、全寮制の名門校ウェルトン・アカデミーに、OBの英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してくる。厳格な規律に縛られていた生徒たちは、キーティングの型破りな授業に戸惑いながらも、次第に自由な生き方を教えられていく。そして、キーティングが学生時代に結成した「死せる詩人の会」を復活させるものの、ある悲劇が起きてしまう……。

Recommend Point

映画に登場する学生たちは、厳しい規則に縛られ、親の過度な期待を背負う現状に不満を持ちながらも、枠からはみ出す勇気を持ち合わせていない青年ばかり。“カゴの中の鳥”のような彼らが、1人の教師との出会いによって、視点を変えて物事を見ることの大切さを教わり、「今、この瞬間を生きる」ことに目覚めていく高揚感は必見。文字通り彼らが勇気を出して“立ち上がる”ラストは、涙なくしては見られない名場面。一歩踏み出す勇気が出ない時、現状を打破したい時に何度でも見返したくなる、お守りのような映画になるはず。

『マイ・ガール』(1991)上映時間:1時間42分/アメリカ

映画『マイ・ガール』メインビジュアル
© 1991 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
映画『マイガール』ジャケ写
『マイ・ガール』 デジタル配信中 Blu-ray 2,619円(税込)/DVD 1,551円(税込) 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント © 1991 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

Story

舞台は1972年のペンシルヴェニア州マディソン。葬儀屋を営む父(ダン・エイクロイド)と祖母と暮らすベーダ(アンナ・クラムスキー)は、11歳の女の子。ある日、美容師のシェリー(ジェイミー・リー・カーティス)が葬儀屋で働くようになると、急接近する父とシェリーの仲が気になるように。ベーダは、毎日のように遊ぶ親友のトーマス(マコーレー・カルキン)と共に、2人の恋を邪魔しようと画策する。

Recommend Point

担任の先生への恋心、父の恋人への嫉妬心、トーマスへの友情など、ベーダが少女から大人へ成長する段階で直面する繊細な心の動きが本当にリアル。誰よりも死への恐怖を抱いている彼女が経験する出来事はあまりにも残酷だけど、悲しみを経験するほど、人は確実に強く、優しくなれることも教えてくれる。ベーダを演じたアンナ・クラムスキーの天真爛漫さと、トーマスを演じたマコーレー・カルキンの天使ぶりに悶絶。

『ラブストーリー』(2003)上映時間:2時間13分/韓国

映画『ラブストーリー』メインビジュアル
© 2003 Cinema Service Co., Ltd., EGGFILM. Co., Ltd, All Rights Reserved
映画『ラブストーリー』ジャケ写
「ラブストーリー」 Blu-ray、DVD発売中&デジタル配信中 発売・販売元:ツイン © 2003 Cinema Service Co., Ltd., EGGFILM. Co., Ltd, All Rights Reserved

Story

大学生のジヘ(ソン・イェジン)は、演劇劇部の先輩サンミン(チョ・インソン)に想いを寄せていたものの、同じくサンミンに想いを寄せる友人からメールの代筆を頼まれ、引き受けてしまう。複雑な気持ちを抱える彼女はある日、家の中で35年前に書かれた日記帳と何十通もの手紙を発見。そこには、若き日の母の切ない初恋の物語が綴られていた。

Recommend Point

『愛の不時着』のソン・イェジンが、主人公のジヘと母親の若い頃を2役演じた話題作。過去と現在を織り交ぜて描きながら、母と娘の二世代にわたる愛の奇跡をドラマティックに描く。時代と戦争に翻弄された母の初恋があまりに切なすぎるし、その切なさが意外な形で昇華する映画のラストに涙が止まらない。20年前も今もまったく変わらない、ソン・イェジンの可憐さと泣きの演技の上手さにも驚かされる。

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