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2021.09.17
自分にも周りにも誠実に向き合う彼女を、誰もが"努力家"だと言う。どこまでも輝きを増す19歳の努力に裏打ちされた美しさの秘密と、理想の自分を目指して走り続けられる理由。
HITOMI’S HISTORY
2014年4月 | AKB48 Team8 全国一斉オーディションに 栃木県代表として合格(12歳)。 |
2018年6月 | 『PRODUCE48』放送開始(16歳)。AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙で82位に。5回目の挑戦で初のランクイン! |
2018年8月 | IZ*ONE結成。10月にはIZ*ONEとしてデビュー(17歳)。 |
2021年4月 | IZ*ONEとしての活動期間終了。帰国(19歳)。 |
「何もしない1日」は作らなかった2年半
IZ*ONEのメンバーとして活動した約2年半。大きな変化の一つが、自分と向き合う時間が増えたことでした。韓国の音楽番組にある“チッケム”(1曲を通してメンバー1人を追うカメラ)の影響も大きかったです。オンエアで映るパート以外にも、自分を見てくれている人がいる。だから、一瞬を最高に輝かせたいし、1曲ずっと惹きつけて夢中にさせるパフォーマンスをしたい。韓国では練習の時、鏡に映る自分の表情を見つめながら練習していたんですが、最初はそれが苦手でした。鏡を見られなかった理由はきっと、自分に自信がなかったから。以前の私は、ほっそりしている人に憧れたり、ぷくっとして見えるほっぺが気になったりと、コンプレックスも感じていたんです。でも、応援してくれる方にもっと好きになってもらうには、まず自分が自分を好きになってあげないとダメだと気づいて。“私は私にしか変えられない”という思いで、ダンスはもちろん自分が映らない部分まで表情に気を配ったり、身長が高くない分、髪の流れも工夫して体の動きを大きく見せたり。鏡から目をそらさず、パフォーマンスを研究する日々でした。
自分磨きで特に頑張ったのは、肌と体作り。学生の頃は肌が荒れやすく、ニキビにも悩んでいたんです。そこで、野菜をたっぷりとる食事を心がけて、甘く油分の多いお菓子を控え、汗をかいて運動して……体の内側から変えていき、徐々に肌の調子が整うように。そして約2年半、“何もしない日”は基本的に作らないようにしました。オフの日やお仕事の合間に、ジムやピラティス、さらに個人的にダンスレッスンの予定を入れたりも。全体練習やレコーディングの前にジムの予定を組みすぎてしまった時はきつかったですが、むしろレコーディング前に運動すると声が出やすくなるので、「ジムに行った後でよかった!」とポジティブに切り替えました。そう考えると、頑張ってマイナスになることって何もないんですよね。逆にうまく予定を組めない日ができてしまうと悔しくて、「1日ムダにしちゃったかも……」と日本にいる父に電話をかけ、「休みも大事だよ」となだめられたりも(笑)。与えられた時間はみんな平等だからこそ、“自分が休んでいる間にも、どこかで誰かは頑張っているんだ”と思うと、いても立ってもいられないんです。そばにいるメンバーやスタッフさんの優しさにも、何度も支えてもらいました。ストイックに体を絞りすぎてしまった時期は、メンバーが「最近大変でしょ? 頑張ってるのは知ってるから、ちょっと力を抜いてみたら?」と声をかけてくれたり。マネージャーさんは「これ全部食べよう!」って私の好きなパンやチーズケーキを大量に買ってきてくれたり。これは、冷凍して少しずつ全部いただきました!
“成長できた今の自分は「75%、好き」。残り25%は……”
今もこれからも、後悔のない人生を送りたい。もしも行動した結果失敗したとしても、“やらなかったこと”を悔やむより、ずっといいはず。韓国で車の運転免許を取得したのも、そんな思いからでした。3月のコンサート後に少し時間ができたので、「今だ!」と思い立って。ただ、取得後に3か月間以上現地に滞在しないと日本の運転免許証に切り替えることができないと知ったのは、日本に帰る前日! でも、まったく韓国語が話せない状態で韓国へ来た私が、免許を取れるくらい成長した証しを目に見える形で残せたし、「キレイな写真の免許証がもらえたからいいか」って(笑)。実は、帰国前には中国語の勉強も始めたんです。もともと漢字も好きなので、今後も時間を見つけて続けていきたいです。
ありがたいことに、こんな私のことをメンバーやファンの方は「努力家」だと言ってくれます。光栄だし、その声がまた頑張るモチベーションに。それから私、SNSで美容情報を発信している方々の目に留まることがひそかな目標だったんです。実際に私に関する投稿を見つけた時はうれしすぎて、画面をスクショして母に送っちゃいました(笑)。
4月に韓国をたった日のことは、きっと一生忘れないと思います。空港で待ってくれていたファンの方々が日本語で「ひぃちゃーん!」って声をかけてくれた瞬間、これまでの楽しかったことや大変だったことが一気によみがえってきて、気づいたら涙が止まらなくて……。帰国前には、2年半お世話になったスタッフさんたちにお箸と手紙をプレゼントしました。日本らしいものを贈りたくて、木製のお箸にスタッフさんの名前を彫ってもらったんです。自分のために時間を作ってくださった方々へ、ささやかだけど感謝を形にして伝えたくて。感謝の気持ちは言葉や行動にする、というのはずっと心がけていることかもしれません。子どもの頃から両親にそう教わってきた影響かな。でも私、家族には恥ずかしくてあまり「ありがとう」を言えないんですけどね(笑)。
“これからの努力で「好き」に変えたい”
AKB48復帰後の初ステージは、5月に開催されたチーム8全国ツアーの最終公演。2年半待っていただいた分、しっかりパフォーマンスをしたいという思いでステージに立ったのを覚えています。後輩だけじゃなく先輩からも「離れている間も応援していたよ」とうれしい声をかけてもらえたり、リハーサルで私のステージを見たメンバーが感動で泣いていたという話を聞いたりして。驚きつつも、2年半学んできたものを出せたかな、と自信になりました。
「今の自分は好きですか?」。そう聞かれたら、答えは「75%は好き」かな。評価してあげたい部分もあるけど、満足したらそこで終わっちゃう気がするし、これからの努力で残りの25%を好きに変えていきたい。もっと多くの人に知っていただいて、たくさんの人に夢を与えられる存在になれたら。それが、今の目標です。
自分らしさを生かす
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