エンタメ部

No.092 ゆかしかりしかど

文学オタク・ゆかしかりしかどが語る、全力熱烈本紹介3選!!#「読書の秋」、始めました!

2022.09.10

突然ですが…

突然ですが、告白します。
実は私、これまでみなさんに秘密にしていたことがあるんです。

というのも、実は私、文学オタクなんです…!

どれだけの文学オタクっぷりかというと、小学校3年生にして宮沢賢治に傾倒、小学校5年生にしてドストエフスキーの『罪と罰』を読破、小学校6年生の頃には漱石の『草枕』を暗唱していたような人間です(笑)

そこで!今回は「読書の秋」に便乗して、文学オタク全開の全力熱烈本紹介をしたいと思います!!乞うご期待!!!

全力で推したい本その1!恩田陸『蜜蜂と遠雷』

これがすごい作品なんだな。

第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞のダブル受賞作。
「世界が、世界が、世界が、鳴っている。興奮に満ちた音楽という歓声で。」

読んでいる時、まさに私はこの歓声の中にいました。コンテスタントとして、観客として、審査員として。音楽の知識など全くない私が、本を通して音楽の中にいました。

ピアノコンクールを描いた小説なのですが、単にピアノコンクールを描いただけの小説だと思ったら大間違いです。この作品が描き出すのは、音楽とともに生きる人たちの、人生なんです。

読後、体に音楽が満ち満ちるとともに、温かい、そっと燃える火のような、自分の人生への希望が満ちてきます。ほんっっとうにおすすめ。

全力で推したい本その2!村上春樹『1Q84』

断言します。
村上春樹さんは天才です。

彼にしか作れない世界観、表現には毎回ときめいてしまいます。恋に落ちそう。
さあそんな私の敬愛する作家さんである春樹さんの『1Q84』ですが、これがもう、普通の人ならたった1行書くのにも何時間もかかるような表現がそこかしこにあるんです!

読み進めると、どんどんどんどん村上ワールドに引き込まれてしまいます。ある時電車で読んでいたのですが、最寄り駅から家までの間読めないことすらもどかしく、小雨が降る中傘もささず二宮金次郎さながら読みながら歩いて帰ったら、家で待ってくれていた彼にどん引きされました(笑)
でもそんなことどうでもよくなるくらい、本当にずっと春樹さんの言葉に浸っていたくなるんです。

現実離れしたストーリーのはずなのに、ファンタジーっぽさはない。村上春樹の見た世界がここにあります。
読めば自分の生きる世界を疑ってみたくなる、そんな作品です。

全力で推したい本その3!三島由紀夫『金閣寺』

日本人に生まれたのであれば!!死ぬまでに読まないと損です!!三島由紀夫氏の『金閣寺』。
「雪はなぜ吃らぬのであろうか」
吃音の主人公の独白の形でストーリーは展開していきます。
後半に差し掛かり、「金閣を焼かなければならぬ」の1文を読んだ瞬間、鳥肌が立ちました。早く燃やしてくれ、いやでも、やっぱり燃やさないでくれ。ドキドキしながらページをめくりました。
最後の最後、物語の盛り上がりは最高潮に達し、鮮やかに、それでいて静かに終わりを迎えます。
美しい日本語はここにある、そう思わされる表現で語られる文句なしのストーリー。ぜひ、ご一読を。

おわりに

むちゃくちゃ語ってしまいました…!みなさん、引かないでください。(笑)

ファッションもメイクももちろんnon-noも大好きですが、小さい頃から私を形作っている本には、やっぱり強い思い入れがあります。

今回はいつもとキャラが変わるくらい文学愛をさらけ出してみましたが、みなさんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。他にも素敵な本がたくさんあるので、好評であれば第2弾も投稿したいなあと考えています!

今回はボリュームのある記事でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

  • 出身地

    広島県出身

  • 身長

    159cm

  • 学年

    大学4年生

  • 推し

    推し:おいしいものが大好きです!趣味は読書で、好きなアーティストはMr.Childrenさん。中学生の頃からずっと聴いてます!

大好きなnon-noの大学生エディターズとして活動できることになり、とても嬉しいです!たくさん面白い情報を発信していきます♪

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