【徹底解説&評価】実写版『リトル・マーメイド』｜原作との違いは？隠された本当の物語の意味とは？

2023.06.16更新日：2023.06.20

６月９日に公開された実写版『リトル・マーメイド』。
公開されて以来、順調に興行収入・観客動員数を増やし、今注目度No.1の映画なのではないでしょうか？？

今回はそんな実写版『リトル・マーメイド』を余すことなくじっくり解説していきます！
是非最後までご覧ください。

-目次-

『リトル・マーメイド』あらすじ
原作との違いはココだ！！
実写版『リトル・マーメイド』が伝えたかった本当のこと
まとめ

『リトル・マーメイド』あらすじ

美しい歌声をもち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。掟によって禁じられているにも関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。この運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいというアリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、世界で最も美しい声をアースラに差し出すことだった…。

（ディズニー公式サイト引用）

原作の『リトル・マーメイド』と物語の筋・結末は全く一緒ですし、有名なシーンや歌は全て忠実に表現されていて、アニメ版を小さい頃繰り返し見ていた私はとても感動しましたが、一部の原作ファンからは批判が殺到しているそう・・。

なぜ物語は一緒なのに賛否両論生まれてしまっているのか。それは原作と実写版の演出の違いにヒントがあるのかなと思います！
ここからは実写版と原作で何がどう違うのか、具体的なシーンを挙げて解説していきます◎

※ここからは一部ネタバレも含まれるので、見たくない方はぜひご自身で劇場にて違いを探してみてください！

原作との違いはココだ！！

主人公「アリエル」の姿

これはもう既に様々なところで言われていたことなので有名ですが、原作のアリエルと今回の実写版のアリエルとでは容姿に大きな違いがあります。

原作では真っ白な肌が印象的だったのに対し今回の実写版でアリエルを演じたのは黒人女性（ここではあえてこのような表現をさせていただきます）のハリー・ベイリー。この印象の差にショックを受けた原作ファンが多く、賛否両論分かれているそうです（涙）

私自身騒がれていることを知りながら劇場へ足を運んだのですが、実際に映画を見始めると、ハリー・ベイリーの透き通るような歌声と演技力に圧倒されてしまって、問題となっている人種のことは全く気にせずに見ることができました◎
それはもうアニメのアリエル＝肌が白いという元の印象を忘れてしまうくらい！！

「アースラ」が歌う“哀れな人々”

“哀れな人々”はアースラが、アリエルと恐ろしい取引を行う際に歌う曲です。
原作でのこの歌の歌詞には、実は女性に対するステレオタイプがかなり含まれています。（下動画）

しかし実写版ではこの部分が大きくカットされていました！
「アースラの恐ろしさが半減してしまうのでは？」と思う方もいるかもしれませんが、見終わった後１番の感想が「アースラ凄かった！」というくらい、彼女の再現度はとても見事で、演出も飲み込まれそうなくらい圧巻でした◎
ぜひぜひ心配なく見て頂ければと思います！

実写版『リトル・マーメイド』が伝えたかった本当のこと

ここまで解説してきた原作と実写版の違いから、この実写版『リトル・マーメイド』が１番伝えたかった事、それは

【多様性】

ではないでしょうか。
原作に残っていたステレオタイプを現代に見合うよう見事にアレンジし、色々なバックグラウンドを持つ人が締め付け合うことなく共生する世界の演出。そんな現実の社会の理想ともいえる世界がこの映画の中で体現されていると思います♡

賛否両論分かれているからこそ、深いところまでじっくり考えられる。そんなところもある意味この『リトル・マーメイド』の魅力の１つなのではないかと思います。

まとめ

いかがでしたか？？

そもそも海の中の世界の実写化はかなり再現が難しいにも関わらず、まるで自分がマーメイドの世界に迷い込んだかのような没入感とリアルさ、演出の緻密さ。そしてディズニー作品から得られる温かい感動。
賛否両論ありますが、そんな難しいことは考えずとも、楽しみ、心豊かになれる世界が『リトル・マーメイド』には広がっています。

まだの方はぜひ劇場で見てみて下さい♡

いつもよりも少し堅い記事になりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました！

ち　な　み　み

No.019

ち　な　み　み