【京都観光】月を見るために作られた…桂離宮の魅力を語る！

2024.02.29

-目次-

久々に京都散歩の記事♪
桂離宮って…？
桂離宮の参観には予約が必要
桂離宮の素晴らしいところはココ！
魅力①空間を広く見せる技法がすごい！
魅力②不整の美
魅力③とにかく月が美しく見えるように設計されている！
魅力④「一石一景」の美しさ
魅力その⑤一度にすべて見えてしまわないように設計されている！
死ぬまでに桂離宮に行こう！
桂離宮の情報

久々に京都散歩の記事♪

こんにちは！
今回は久々に京都散歩の記事。

祖父が広島から遊びに来て、京都・桂にある桂離宮に行ったのですが、それがめちゃくちゃ良かったので魅力をお伝えします！

桂離宮って…？

まず、桂離宮とは、

1615年（元和元）智仁親王（初代八条宮）が造営に着手。約47年後の智忠親王（2代）の代にほぼ完成した別荘。約6万9400㎡の敷地に、古書院、中書院、新御殿を主に、池のまわりに書院、茶亭を配し、庭と建築の構成、融合が見事。離宮建築最高の技法と、日本庭園美の集大成といわれる。

(京都観光オフィシャルサイトより)

とにかく庭園が美しい！
当時西洋で流行っていた遠近法の技法などを取り入れた素晴らしい庭園！！

です。（笑）

桂離宮の参観には予約が必要

そんな桂離宮ですが、参観には予約が必要です。

予約はこちらの公式サイトから簡単にすることができます。
約1時間のガイド付きの参観ができ、かなり良かったです！

桂離宮の参観予約はこちらの公式サイトから！

桂離宮の素晴らしいところはココ！

今回ガイドしていただいた内容を少しご紹介しつつ、桂離宮の素晴らしい所をご紹介します！

魅力①空間を広く見せる技法がすごい！

桂離宮は、少し手狭だとされています。
歩いてみると充分広く感じるのですが、手狭だとされる空間を広く見せる工夫が至る所になされているそうです。

たとえば上の写真。これは普段は開いていない桂離宮の表門なのですが、入り口の幅は約2m、そしてまっすぐ歩いて突き当たりの門(↓写真)の幅は約3mと徐々に道が広くなっています。

ここには遠近法が用いられており、門から表門を見たとき実際より遠くに感じるようになっているそうなのです。

…すごい！！こういうギミック(と呼んでいいのか)が大好きな私は大感動。計算し尽くされた美しさなのです。

魅力②不整の美

桂離宮の魅力その②、不整の美。
すべて揃っていないことにおかしみが感じられる、と、至る所にあえて木材などを揃えていない箇所があるのです。

たとえば上の写真。これはお茶会が始まるのを座って待つための場所なのですが、手間の柱と左の柱では材質が異なっています。

あえて同じ木材にしないところに、面白さや美しさがあるのです。

魅力③とにかく月が美しく見えるように設計されている！

桂離宮は、美しい月を眺めるために造営された場所。

敷地のほとんどに水が張り巡らされており、反射する月をどこにいても楽しめるようになっています。

小高い部分に造られた茶室にいるときには、手水(ちょうず)に反射した月を眺められるようになっているとか。

なんてロマンチック。素敵な空間です……

魅力④「一石一景」の美しさ

「一石一景」の美しさ。

上の写真のように、桂離宮にはたくさんの石が地面にあります。その一つ一つの上から見る景色がそれぞれ違って美しいように設計されているそうです。

本当にどこからの景色も美しかったです……！

魅力その⑤一度にすべて見えてしまわないように設計されている！

桂離宮は、一度に庭園のすべてが見渡せないように設計されています。

そうすることで空間も広く感じられますし、何よりその方が面白い、ということだそう。素敵。

上の写真の橋もその一環。

実は少し左に曲がって架けられていて、橋を長く見せ、さらにその先に何があるのか見えないようにしているのだそう。「橋の先に何があるのかな」と楽しみにさせる効果があるそうです。

死ぬまでに桂離宮に行こう！

桂離宮、本当に行ってよかったです……

ガイドも聞けて本当に良かった。自分たちだけで見て回っても分からないことがたくさんありますが、ガイドがあったことでものすごく勉強になりました。空間を美しく広く見せる技法は、現代にも多くの場所で生かされているな……と気づきます。

やはり歴史を学ぶのは良いものですね。

学びを差し置いても、何より桂離宮の庭園は美しい。心が整っていく、日本の美の真髄です。

悪いことは言いません。桂離宮、死ぬまでにぜひ。