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No.216 るこ

【2025年本屋大賞】思わずお腹がすく優しい物語。今一番おすすめしたい本『カフネ』

2025.04.27

こんにちは!みなさんは、2025年に本屋大賞にノミネートされた作品、「カフネ」はもう読みましたでしょうか?私は、最近読んですごく誰かにおすすめしたくなる作品でしたのでここで紹介させてください。

カフネ

著者 阿部暁子

あらすじ

あなたと一緒に食べるごはんが、明日を希望に変えてくれた。

法務局に務める野宮薫子は最愛の弟を突然亡くしてしまう。遺言書が引き合わせたのは弟の元恋人で料理人の小野寺せつなだった。夫とも離婚し仕事とアルコール漬けの日々を送っていた薫子だったが、せつなに誘われ家事代行サービス会社「カフネ」のボランティア活動を手伝うことに。毎週土曜日の2時間、利用者の家を訪れ、散らかった部屋を片付けてあたたかい食事を用意するー。「カフネ」の活動を通じ、二人の距離は次第に縮まっていく。

「カフネ」ー愛する人の髪にそっと指を通す仕草

読むとお腹が空いてくる!あたたかい涙が心を満たす。

講談社より

感想&おすすめポイント

まず、この本の最大の魅力の1つが主人公、野宮薫子の亡くなった弟の元恋人、せつなが作る料理です。文字だけなのに美味しそうなのがすごく伝わってきて思わずお腹が空いてしまいますし自炊したくなります。私はこの本を読んでから毎日自炊しています笑笑。

この物語では序盤、とにかく登場するキャラクターは謎だらけです。どうして弟は亡くなったのか?元夫はどうして離婚したかったのか?せつなに関してはそもそもが謎だらけで掴めない人です。せつなと関わるようになり、たくさんの謎の真相を最後に主人公は知ることになります。そのたくさんの謎の真相はまさしくこの本の核の1つではないかと思いました。

この物語では、世界や人生が綺麗なだけではなく、生きていく上でどうしようもなく悲しいことが起こることを再認識させられます。また、他人が何を考えて何に悩んで生きているかなんてどんなに親しい中でも全部わかることはないことも知りました。これだけ聞くと寂しく感じられるかもしれませんが物語全体を通して愛と優しさが溢れた温かい作品でした。

さいごに

せつなと薫子のでこぼこコンビの掛け合いも楽しく、普段本を読まない人にもおすすめの作品です。

  • 出身地

    広島県

  • 身長

    157cm

  • 学年

    大学3年生

  • 推し

    写真、旅行、読書

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