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No.216 るこ

【本屋大賞翻訳小説部門2023】今まで読んだどの本よりも感情移入してしまう!『アーモンド』の感想

2025.05.02

こんにちは!今回は、2023年に翻訳小説部門で本屋大賞にもなり、とっても感動する小説、『アーモンド』について記事にしたいと思います。

「アーモンド」

著者 ソン・ウォンビョン 訳 矢島 暁子

あらすじ

扁桃体が小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。祖母から「かわいい怪物」と呼ばれた彼は、目の前で祖母と母が通り魔に襲われた時も、黙ってその光景を見つめているだけだった。事件によって一人ぼっちになった彼の前に現れたのは、もう一人の“怪物”ゴ二。激しい感情を持つその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていくー。

祥伝社より

感想&おすすめポイント

主人公の感情を感じることができないユンジェ視点で進んでいく物語は、淡々と進んでいくのかなと思っていました。しかし、ユンジェに感情がないからこそ自分の感情がダイレクトに物語に、ユンジェに入り込み今まで読んだどの本よりも感情移入してしまう作品でした。

私は、みんなからは暴れん坊でユンジェとは真逆の意味で怪物と言われる激しい感情をもつゴ二が大好きなキャラクターでした。本当は誰よりも繊細で感情が豊かだからこそ周りの感情にも過敏になってしまう。間違いなく周りが思うほど悪い子ではないのに誤解されがちで不器用なゴ二。主人公と同じぐらい注目してほしいキャラクターです!

この物語を読んでいると感情とは?感じるとは?共感するとは?と目に見えない心についてユンジェと一緒に考えてしまいます。物語を読んだ最後に出したユンジェの答えにも注目です。

さいごに

まさしく、テーマからキャラクターまで色んな意味で「感情」で溢れた作品だなと思いました。おすすめの1冊です♡♡

  • 出身地

    広島県

  • 身長

    157cm

  • 学年

    大学3年生

  • 推し

    写真、旅行、読書

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