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No.296 rea
【横浜】「ピタゴラスイッチ」はどうやって生まれた?「佐藤雅彦展」の見どころを紹介
2025.07.15
皆さんこんにちは、大学生エディターズのreaです。

6月28日(土)から横浜美術館で開催されている『佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)』。
佐藤さんは映像作家として
テレビ番組『ピタゴラスイッチ』、『0655/2355』、楽曲『だんご3兄弟』、『アルゴリズムたいそう/こうしん』、CM『ドンタコス』
など数多くの作品を手がけています。non-no世代の皆さんにも馴染み深い作品が多いのではないでしょうか?
今回は40年以上活動を行う佐藤さんの自身初となる展覧会の見どころをご紹介します。
見どころ①ピタゴラ装置などの実物展示

特別展示「ピタゴラ装置の部屋」ではEテレ『ピタゴラスイッチ』で使用された4台のピタゴラ装置の実物が壁面に映される実際の映像とともに展示されています。画面越しに見ていた装置の実際の造りを目にすることができます。こちらの室内は撮影禁止なので注意が必要です。


また、同番組のコーナー『ぼてじん』や楽曲『もりのおく』などの実物セットも。幼い頃沢山見ていたので懐かしさに感動しました…… !
見どころ②唯一無二の作品を生み出す”作り方”徹底解説

今回の展示会の副題に『新しい×(作り方+分かり方)』とあるように、展示には佐藤さんが作品を創作するにあたっての考え方や表現方法が詰まっています。佐藤さんの表現特有の自然と印象に残るキャッチーさの作り方や人々の印象に残る仕組みがが実際の作品を例として詳しく解説されており、驚きの発想ばかりでした。
見どころ③新感覚の体験型展示
さらに、自分自身が作品の一部になれる体験型の展示も。
『計算の庭』

ICカードが内蔵されている数字が書かれたカードを首からかけ、限られた計算方法の書かれたゲートたちをくぐっていきます。目標は計算式の答えを73にすること。最後には自分が73に辿り着くまでの式が書かれた紙が発行されます。

ゲートは何回でもくぐってOK、途中で分からなくなっても今自分がどこまで計算しているかを確認することができます。私は計算が苦手なのでとても苦戦しましたが式が完成したときはとても気持ちよかったです…!
『指紋の池』

作品の前に置いてあるセンサーに自分の指紋を読み込ませると、白いディスプレイに指紋が現れて動き出し、次第に他の指紋たちと合流し魚のように群れを作ります。さらに、しばらくしてからもう一度指紋を読み込むと自分の指紋が戻ってきてくれます。自分の指紋に愛着が湧く、という初めての体験ができました。
『たなくじ』

Eテレ『0655』の人気コーナー『たなくじ』を本展限定バージョンで楽しめます。高速で映し出されるおみくじ画像の中から自分のタイミングでシャッターを押しましょう。書いてある内容はどれも横浜美術館内で達成できることばかり。新しい作品との出会いのきっかけにもなるかもしれません。
見どころ④佐藤さんの作品を存分に楽しめる

シアター型の展示室では、今まで佐藤さんが手がけたTVCMや映像作品、佐藤さん本人による映像の解説動画が上映されています。なんとTVCM集と映像作品集だけでも合わせて60分。1つ1つの映像は短編なので時間以上のボリュームを感じました。

また、『勝手に広告』シリーズからはグリコのお菓子で作られた街並みの模型が展示されています。
行くにあたっての注意事項
・好評につき、現在展覧会の入場には日時指定券が導入されています。当日券も用意されていますが特に週末は来場者の多さが予想され、日時指定券がないと入場できない場合もあるそうなので前もって購入しておくと安心です。
・中に入れる人数が限られている展示が複数あるので時間を多めに取って行くのがおすすめ。私は平日昼に行き、全て見て回るのに3時間ほどかかりました。
さいごに

『佐藤雅彦展』は11月3日(月・祝)まで開催予定。夏休み、さらに秋のお出かけにもぴったりなこちらの展覧会で佐藤さんの作る世界観に存分に浸ってみてはいかがでしょうか?
Information
佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)
- 期間:2025年6月28日(土)から11月3日(月・祝)まで
- 休館日:木曜日
- 時間:10時〜18時(最終入場は17時30分)
- 会場:横浜美術館
- 住所:〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1 - 当日(前売)観覧料:一般2,000(1,900)円、大学生1,600(1,500)円








