【美しい思い出は色褪せない、きっとまた出逢える】ネタバレ有り！「海がきこえる」感想と考察🤔

7/4から3週間限定で全国の映画館でリバイバル上映されている「海がきこえる」を見てきました！上映延長した映画館もあるそうです！ネタバレがあるのでこれから見る予定の方は4は飛ばして読んでください。

「海がきこえる」とは？

　「海がきこえる」は氷室冴子先生の同名の小説が原作のジブリのアニメーション映画です。当時のスタジオジブリ若手チームによって制作され、宮崎駿監督や高畑勲監督は関わっていないのでいつものジブリとは一味違うフレッシュなジブリを楽しめます！

あらすじと主要登場人物

「海がきこえる」の主要登場人物は主に、杜崎拓、武藤里伽子になります。

　ある日、拓の通う高校に東京からの転校生、武藤里伽子がやってきます。この映画は主に拓の回想で物語が進んでいきます。里伽子との出会い、里伽子との思い出を順に回想していく、いわゆる青春映画です。映像も綺麗で東京や高知の風景に新海誠作品のような映像の美しさがあります！この映画は音楽もカットも素敵なので注意して見てみて下さい！場面が変化する時のスクリーンに映る映像が小さくなるところでより物語に引き込まれます。私は元々サントラが好きなのですが、音楽も本当に素敵です。音楽のおかげもあってより物語に入り込めます。映画を見終わってからもサントラを聴いていて、今も聴きながら書いています！

「海がきこえる」を知ったきっかけ

　私が「海がきこえる」を知ったきっかけは元乃木坂46でタレントの堀未央奈さんです！未央奈ちゃんが好きな映画で紹介していて知りました。未央奈ちゃんは本当に「海がきこえる」の大ファンなようでご自身の写真集の中でも映画の中の里伽子カットがあるくらいです！

お気に入りのシーンと考察

　ここからはネタバレがあるので見たくない方は最後まで飛ばして下さい！

　まずは1つ目のお気に入りのシーンは、東京にいる父を電撃訪問した里伽子が模様替えされた自分の部屋の壁の文句を拓に言うシーンです。おそらくこの時の里伽子はもう父の元に自分の居場所が無いことがショックで拓に八つ当たりしているのではないかと思っています。「壁紙なんか濃いグリーンだったのよ！私グリーンて大嫌い！」と拓に八つ当たりをします。そして、拓が「うん、そうや、グリーンはようない」と言います。この拓の言動には何一つ共感はできないけれど自分の好きな女の子の言っていることはとりあえず肯定しておくというような高校生男子のよくある心情が読み取れます。皆様にも絶対何もわかっていないのに肯定してきたあの子がいるのでは無いでしょうか？

　2つ目のお気に入りのシーンは父のいる家に居場所を失った里伽子が里伽子の父が用意した拓の泊まるホテルの1室で一晩過ごすシーンです。居場所を失った里伽子はベッドの上でやけ酒をして、そのまま寝てしまいます。そして拓は………なんと！バスダブで寝ることを選びます！きっと里伽子はこの一晩で拓に恋に落ちたのだと思います🥰私は里伽子には、父を電撃訪問したりと本当に自分が愛されているのか確認するクセのようなものがあるように感じます。実際にこの後も拓に少し出ていってと言ったり、電話で呼びつけたりして拓をわがままで振り回します（笑）。私は、女性は皆、里伽子のような部分を持っていると思います。好きな人大切な人から愛されている実感が欲しくてわがままを言って困らせたいと思ったこと女性なら共感する人も多いのではないでしょか？

　そして、3つ目のお気に入りのシーンは拓が高知での同窓会の帰り、夜の高知城をバックに里伽子との思い出を思い出すシーンです。この時思い出されたのはお世辞にも良いセリフではありませんが、拓にとっては大切な里伽子との思い出です。好きな人からもらう言葉は特別で忘れられないものです。皆様にも忘れられない特別な言葉があるのではないでしょうか？

あとがき

　長々と最後までありがとうございます😭「海がきこえる」いかがでしょうか？私はこの映画を見て「美しい思い出は色褪せない」「きっとまた出逢える」そんなメッセージを感じました。見終わった直後からもう2回目が見たい！私も2回見にいきました！期間中にもう一回見れるといいなぁ〜。一部映画館では上映を延長したそうです！もうDVD買っちゃおうかな？〜。film marksのレビューだと里伽子がわがままで見るに耐えないというレビューもありますが、里伽子や拓の言動に身に覚えがあったりどこか共感するところが誰しもあると思います。72分と短めの映画なので試験勉強の気分転換にもおすすめです！個人的には眠れない夜に一人で見たい映画、失恋した時に見たい映画だと感じます。夏を感じたい人、忘れられない夏がある人、忘れられない人がいる人はぜひ見てみて下さい！