
エンタメ部
No.256 チヨリ
夏に観たい! 聴きたい! 【爽やか青春映画 & 主題歌】
2025.08.16更新日:2025.08.18
青い空に照りつける太陽、もくもくと広がる入道雲。毎年来る「このひと夏」に、私たちは暑く・熱くなり、ワクワクする。
今回は、夏におすすめ「青春映画と主題歌」3選を紹介!邦画と邦ロック好きの私が、作品と楽曲の魅力を徹底的にレポートします! (基本ネタバレはなしです。)
今年は、映画・音楽でも夏の爽やかさを感じませんか?
打倒ラブコメ! ゲリラ時代劇! 【サマーフィルムにのって】
あらすじ(公式HPより引用)☜TAP!
時代劇オタクの女子高生監督が主役に抜擢したのはタイムトラベラー!?
勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。
そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。すぐさま個性豊かな仲間を集め出したハダシは、「打倒ラブコメ!」を掲げ文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。
青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、彼には未来からやってきたタイムトラベラーだという秘密があった――。
おすすめ1作品目は、2021年8月6日公開『サマーフィルムにのって』。
現在は、時々リバイバル上映がされていたり、「U-NEXT」や「NETFLIX」などで配信されています。(※要チェックです)
主人公・時代劇オタクのハダシ(伊藤万理華)とその仲間たちのひと夏がリアル描かれています。恋×友情×時代劇×SFの新星青春映画です!
観ている私たちもタイムトラベラーの存在を受け入れてしまう…。ハダシ、ビート板(河合優美)、ブルーハワイ(祷キララ)のコミカルな会話と揺れ動くハダシの心情描写に注目です!
凛太朗はどうなってしまうのか⁉ 時代劇映画は無事完成するのか⁉
ぜひ、彼らの「この夏」を追いかけてみてください!
主題歌【異星人と熱帯夜 / Cody・Lee(李)】
『サマーフィルムにのって』の主題歌を手掛けたのは、生活に寄り添う音楽を届けているバンド、Cody・Lee(李)。
今年5月には、日比谷公園大音楽堂の単独ライブで成功も収めた今注目のバンド! 私は高校生の頃からファンで、この公演にも参戦しました!愛してますっ!
MVには、ハダシ役の伊藤万理華さんが出演されています。また、エイリアンのようなフューチャーコアなバンドメンバーの姿にも注目です!
曖昧な言葉探す 心の中の蜃気楼
今夜を抜け出しに行こう ささやかな逃避行へと
思うより短い夏に生きる 熱帯びる街灯よ どうか冷めないでいて
点と点繋がって 遠い場所の何処へでも ダーリンダーリン異星人と熱帯夜 / Cody・Lee(李)
高校生最後の夏。曖昧で揺れ動くハダシの感情と凛太郎との関係。過去と未来という点を繋げる映画の存在。
作品の内容とリンクしながらも、「銭湯」「中華」などCodyの「生活」らしさもあって大好きです! そして、ボーカルの高橋響さん、尾崎リノさん(2023年8月卒業)の掛け合いが特に映えている楽曲だと思います!
夏の夜、公園でアイス食べながら散歩する時に聴きたいなあ。
言葉にして君へ伝えたい…!【サイダーのように言葉が湧き上がる】
あらすじ(公式HPより要約)☜TAP!
17回目の夏、地方都市。
コミュニケーションが苦手で、いつもヘッドホンを着用する少年・チェリー。彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。人気動画配信者の少女・スマイル。彼女は、コンプレックスの大きな前歯を隠すためいつもマスクをしていた。そんな2人は偶然出会い、SNSを通じ少しずつ言葉を交わしていく。
ある日、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを見つけようと決意し、2人の距離は急速に縮まっていく。だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って。
物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは心の奥深くまで届き、あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。
おすすめ2作品目は、2021年7月22日公開『サイダーのように言葉が湧き上がる』。
現在、「NET FLIX」などで配信されています。(※要チェックです)
どこか生きにくさを抱えた二人のひと夏の出会いが、ポップで爽やかに描かれています! どのキャラクターも愛おしく、SNS中心の現代こそ直接言葉にして伝えることの大切さに気づかされます。
2人の関係性と思い出のレコードの行方…。
サイダーのように甘く弾ける、彼らの「夏の閃光」を見届けてくださいね!
主題歌【サイダーのように言葉が湧き上がる / never young beach】
『サイダーのように言葉が湧き上がる』の主題歌を手掛けたのは、どこか懐かしく温かい音楽を送るバンド、never young beach。
「明るい未来」や「やさしいままで」など耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか! 私自身も、ネバヤンの音楽に何度も優しく包み込んでもらいました。
サイダーのように言葉が湧き上がる あなたに伝えたいんだ
ごちゃ混ぜなままでもいいぜ
この気持ち真っ直ぐにほら飛んでいけ!サイダーのように言葉が湧き上がる / never young beach
ふつふつと湧き上がる想いと弾ける言葉。はっきりしていなくても、素直で。
チェリーとスマイルの関係性に優しく背中を押すような、あの頃の自分にエールをくれているような。寛大な人生の先輩から、メッセージを受け取った気がします。
エレアコギターが引き立ち、どのパートも主張しすぎない軽やかなサウンド。穏やかな時間が流れていきます。
やっぱり、夏の空の下でサイダーを飲みながら聴きたい!
昨日に戻っちゃえばいいじゃん⁉ 【サマータイムマシン・ブルース】

あらすじ(上記サイトより引用)☜TAP!
炎天下の夏休み。大学のSF研究部の部員たちは部室のクーラーのリモコンが壊れてしまい、猛暑に悩まされている。壊れる前のリモコンを取り戻すため、部員たちは部屋の片隅にあったタイムマシンに乗り込んで「昨日」へと戻ろうとするが、次々と騒動が巻き起こる…
おすすめ3作品目は、2005年公開『サマータイムマシン・ブルース』。
なんと、今年で20周年を迎えられました! 現在(2025年8月16日時点)はシネクイントにてリバイバル上映、「U-NEXT」や「FOD」などで配信もされています。(※要チェックです)
私は、脚本家・上田誠さんのSF作品が大好きで、コミカルな会話劇とシュールな「間」、日常のなかにSF要素が違和感なく共存しているところに魅力を感じるんですよね…!
SF研究をしない男子部員5人と写真部の女子2人が巻き起こす大騒動! なぜかすんなりタイムマシンを受け入れ、使いこなす7人の大学生(笑)
大悟(ムロツヨシ)や教授の保積(佐々木蔵之介)など個性豊かな登場人物たちの言動にクスッと笑えます。もちろん、主人公・拓馬(永山瑛太)と春華(上野樹里)の関係性にも注目!
実は、作品冒頭からすでにたくさん伏線が存在しています! 後々回収されますが、何回観ても発見があり面白いです!
ぜひ、彼らの「夏の自由研究」を見学してみてください!
主題歌【LCDD / Tommy heavenly6】
『サマータイムマシン・ブルース』のエンディングテーマを手掛けたのは、80年代のUKロックを彷彿させる音楽家、Tommy heavenly6(川瀬智子)。
アニメ『銀魂』や映画『下妻物語』など多くの主題歌を担当。歪みの強いギターのロックサウンドと疾走感に引き込まれます。
また、ファッションや音楽の雰囲気が令和にはない平成らしさを感じて好きになりました! Y2Kスタイルが好きな方も刺さること間違いなしだと思います!
太陽の光 手をかざし
あなたを瞳で追いかけ
時間を切り取って 貼付けたLCDD / Tommy heavenly6
炎天下、拓馬をファインダー越しに見つめ撮影し、現像する春華。そして、そんな彼女の様子をなぜか目で追ってしまう拓馬。
忙しなく駆け巡る想いと時間にワクワクする夏を感じられる楽曲だと思います!
夏の思い出と写真たちを振り返りながら聴きたい!
おわりに
今回は、夏におすすめの青春映画・主題歌を3作品ずつ紹介しました!
どれも、家族や友人、恋人など大切な人と観れる・聴けるステキな作品だと思います。
今年の夏、思いっきり暑さを感じたい方も、涼しく過ごしたい方も、青春映画と音楽で爽やかな夏を冒険しませんか?








