グルメ&ライフ部
No.049 えむ
4年6月末まで内定ゼロ。計62社受け、7月に終活した25卒のリアルな就活スケジュール
2024.08.25
就職活動って、点数がすべての大学受験とは違って、明確な“基準”や“正解”がないからこそ、“いつ”・“何を”すればいいか、よくわからない。
かくいう私も、右も左もわからないまま手探りで就職活動を進めていました。
結果は、なんと、62社も受けたにもかかわらず、4年6月末まで内定ゼロ。
どんどん内定を得て終活していく周囲に焦り、不安に襲われながらも、最終的に納得できる企業から内定をいただき、今は春からの新生活を心から楽しみに思えています。
今から就職活動を進めていく方々にとって少しでも参考に、また心の支えになればと思い、この記事では私の就職活動のリアルなスケジュールを紹介します。
筆者のプロフィール
Point
まんが・小説といった書籍が好き。食べることが好き。どうせ週5日働くことになるのであれば、心から好きと言えるものに携わりたい。その一心から、志望業界は早い段階で「出版」「食品」に絞っていました。
各種資格や、留学経験、その他課外活動にも注力してきた自負があったので、「アピールすることは十分にある、就活はきっとうまくいく」と慢心していたのですが、現実はなかなかに厳しいものでした。
数字から見る、私の就活
Point
3年6月から本格的に就職活動を始め、終活したのは4年7月。1年1か月間みっちり就活を続けていたことになります。
内定がない焦りから、4・5月頃にとにかくエントリー社数を増やし続けた結果、気づけばなんと62社もの選考を受けていました。ここから、面接に進むことができたのは29社でしたので、ES・WEBテストの通過率は約47%といったところ。
がむしゃらに選考を受けているうちに、面接やグループディスカッションのコツを掴み、最終的には3社から内定をいただきました。内定獲得率は約5%。厳しく長い戦いでした〜!
〈3年6月〜9月〉合同説明会とインターンへのエントリーに明け暮れる
Point
3年生の6月末、留学先から帰国。「そろそろ就活始めなきゃ、ヤバいかも」とリクナビ主催の合同企業説明会(オンライン)への参加を申し込んだのが、本格的な就職活動の始まりでした。
「本が好きだから、出版社で編集者になりたい!」という気持ちはあったものの、他にどんな業界・仕事があるのか何も知らなかったため、7月には毎週のように合同企業説明会を視聴。この説明会がきっかけで、食品業界にも興味を持ちました。
同時に、インターンへのエントリーを開始。しかし、25社にエントリーして、参加することができたのは、たったの5社。ES通過の難しさを実感。
8月には、新聞社の3daysインターンに参加し、記者以外の知られざる部署の社員の方のお話を伺い、新聞社への志望度がアップ。
一方で、教育業界B社の1dayインターンでは、「自分はこの社風には合わない」と感じ、早期選考を案内されるも、辞退を決意しました。
〈3年10月〜1月〉キー局を皮切りに、早くも本選考開始
Point
私の場合は、テレビ局(在京キー局)を皮切りに、本選考へのエントリーが早くも10月からスタート。
ほとんどの局でES落ちという無惨な結果でしたが、とあるキー局C社のESが運良く通過。インターンでは面接を経験できなかったため、ここで生まれてはじめて面接というものを体験することに。
緊張していたものの、1次・2次と通過し、なんと対面で行われる3次面接へ! キー局は倍率が高いことで有名なので、「私って就活向いてるのかも!?」と調子に乗るも、あっさり落選。
また、この時期は本命である出版社の選考に向けて筆記試験の対策をしていました。大本命の出版社が使用しているWEBテストの種類を前年度受験した友人から聞いて、参考書をやりこんだり、時事問題が問われると知り、その対策がてら「ニュース検定」を受験したり。
ちなみに、ニュース検定2級以上を取得していると新聞社の筆記試験をパスできたりと有利になるため、マスコミ志望は要チェックです。
この時期に受けた企業の選考では、2次面接・3次面接で落ちてしまうことがほとんどでしたが、「本命企業に向けた練習だし、まあこんなもんか」と楽観的でした。
〈3年2月〜3月〉大本命の出版社に落ち、夢やぶれる
Point
本選考期間の前半、私は「興味を持てること以外、仕事にしたくない」とかなり業界や企業を絞り込んだ、いわば「高望み」な就職活動を行なっていました。
その結果、2〜3月に現実に直面することになります。
まず、2月の頭に大手新聞社A社に最終面接手前で落選。8月に3daysインターンに参加し、その後も職種別の説明会などで何度も社員の方と交流し、相性の良さを感じていただけに、かなりショックでした。
そして、思うような結果を得られないまま、2月には大手出版社の選考がついにスタート。出版社のESは他業界に比べ、分量が多いことで有名。例に漏れず私も、締め切りのぎりぎりにESを書き始め、徹夜の日々を過ごしました。
また、恥ずかしさから、ここまでESを誰にも見せず自己流で書いてきたのですが、危機感を覚え、知り合いの大手出版社員の方に添削をしていただくことに。その方のアドバイスが的確で、これをきっかけにESが劇的に良くなったと感じています。
ES・WEBテストを通過し、ついに出版社の面接へ。1次面接を突破し、対面の二次面接へ駒を進めました。
「このまま、内定をもらえるかも!」と期待をふくらませるも、大本命の大手出版社D社、第二志望のE社、どちらの二次面接でも手応えを感じず、案の定、立て続けにお祈りメールを受け取ることに。
ずっとそこで働くことを夢見ていた会社に落ちたことで、どっと就活への疲れを感じ始めました。
また、結果を知った両親に「もっと他の業界も広く見るべきだ」と忠告され、「自分の就職活動のやり方は間違っているのではないか」と自信を失い始めたのもこの頃でした。
〈4年4月〜5月〉焦りから、目についた企業に片っ端からエントリー
Point
4年4月を迎えると、ついに焦りがピークに。
もともと、出版社1本でこだわるのは3月までと決めていたこともあり、食品業界やその他メーカーなどにエントリーを始めるも、4月時点ですでに募集を締め切っている企業も少なくありませんでした。
x(旧Twitter)の就活用アカウントでも、NNT(=無い内定。内定がないこと)のワードが目立つようになり始めます。
不安が募る中、4月末に「25卒の内定率が70%を超えた」というニュースを見かけ、自分が残された3割側であることに、大きなショックを受けました。
「このまま、どこにも内定をもらえなかったら……」という不安から、業界問わず、目についた企業に片っ端からエントリー。
その結果、5月中旬以降、毎日のように面接予定のある日々を送ることに。ほんとうに大変でしたが、数をこなしていくうちに、話す技術が向上し、面接力がここに来て飛躍的にアップ。
〈4年6月上旬〉はじめて最終面接にたどり着き、活動の終わりが見えてくる
Point
気づけばエントリーした企業数は62社に!
やみくもに面接を受け続ける日々でしたが、6月に入ると、次第に結果に出始めるように。
6月上旬には化学メーカー、出版社、食品メーカーの3社の最終面接を受験。結果としては3社とも落選でしたが、面接力をはじめとした自身の就活力の向上を実感し、活動の終わりが見えてくるように。
一方で、せっかく最終面接に進んでも、そこで落ちてしまえば「内定を得られない」という意味では、一次面接で落ちるのと何も変わらないという事実がしんどくもありました。
〈4年6月中旬〜7月上旬〉ついに内定!志望業界から内定を得て、納得の活動終了
Point
最終的に、内定をいただいたのは3社。
うち2社が食品メーカーで、どちらも、誰しも企業名・製品を知っているような有名な企業。そして1社は、ずっと夢見ていた書籍に携わる仕事ができる出版社!
4・5月時点では「完全に出遅れた」と思っていましたが、蓋を開けてみれば、どこに入社することになっても満足できる企業3社から内定を得ることができました。
また、3社のうち1社は、2次募集に応募しての内定でした。よく、2次募集以降は不利だと言われていますが、募集がある以上は内定を得られるチャンスはあるのだと実感しました。
この3社を比較検討した上で、入社先を決めて承諾の連絡をし、入社意思のない企業には辞退の旨を連絡し、ついに就職活動を終えることができました。
就職活動を終えての感想
1年1か月間の就職活動を終えて、これから就活をする方々に伝えたいことはひとつ。
周囲を気にしすぎなくても大丈夫! “自分のため”に就活を進めてください。
私自身、倍率の高い業界に絞りすぎて、両親に心配されてしまったり、4月以降もなかなか内定を得られず、内定を持っている人たちと比べて落ち込んだり、焦って迷走したりしてしまいました。
結局、内定を得ることができたのは6月末以降でしたが、そこで内定をいただいた企業の中には誰もが知る大企業もあります。内定を得るのが早ければ早いほど“勝ち”というわけでもないのだと、わかりました。
私が最終的に志望業界から納得内定を得ることができた理由のひとつには、絞ってこだわって業界研究をしていた時期があることが挙げられると感じています。
また、あの時期に他業界も併願していたら、今頃「絞って就活していれば、内定できていたかも」と後悔していたような気もします。
一方で、4月以降に業界関係なくさまざまな企業の面接を受け続ける中で、面接での対応力が身につき、内定に繋がったとも感じているので、なにがプラスに作用するかは、行動するまでわからなかったりもします。
人には人の就活が、きっとあるはず。みなさんも、プロセス・結果ともに、“自分が納得できる”就活ができるように、まずは自己分析から始めてみてもいいかもしれません。
今後も、業界研究や選考対策で何を行なったか、私服面接のときの服装や就活メイクなど、就活関連の記事をどしどしアップ予定。お楽しみに!
non-no大学生エディターズ No.49 えむ(筆者)
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出身地
奈良県出身
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身長
165cm
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学年
大学4年生
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推し
最推しは櫻井ももちゃん(≠ME)。マンガ、小説、アイドル、ミュージカルなど多方向に好き好きビーム放出中♡
二次元の海に溺れつつ、美術館やカフェによく出没する多趣味人間です。日々溢れる“好きときめき”を共有したいです!