
グルメ&ライフ部
No.198 lico
アイスランド旅 #24
2025.02.10更新日:2025.02.13





1月中旬、凍てつく風が吹き抜けるアイスランドを旅しました。小さな島国とは思えないほどの雄大な自然に、何度も心を揺さぶられました。息をのむような絶景とともに、アイスランドの魅力をお届けします。
1日目 アイスランド入国


17:00頃、アイスランド南西部にあるケプラヴィーク国際空港に到着しました。市内まではバスで約45分の距離です。アイスランドには鉄道がなく、移動手段は主にバスとなります。空港からのシャトルバスには2種類あります。1つは空港と市内ターミナルを結ぶもの(往復約8,000円)、もう1つは宿泊ホテルまで直接送迎してくれるもの(往復約10,000円)です。
驚いたのはその料金の高さ。一般的な都市では5,000円もあれば往復できることを考えると、アイスランドの物価の高さを痛感しました。私のホテルは市内ターミナルの近くだったため、より安価なシャトルバスを利用しました。
ホテルにチェックイン後、夕食へ
19:00頃、ホテルの近くのフードコートへ向かいました。そこでハンバーガーを注文しましたが、ここでも驚いたのはその値段。ビールが約1,200円、フィッシュ&チップスバーガーはなんと約4,800円もしました。特にアイスランドではお酒が高く、ビールやワインはすべて輸入に頼っているため、その分価格が上がるのだそうです。

しかし、味は期待以上。フィッシュ&チップスはしっかりと下ごしらえされており、サクサクとした食感とジューシーな味わいが楽しめました。高価ではありましたが、満足のいく一品でした。
2日目 ツアーに参加
アイスランドは交通手段が限られているため、観光にはツアーへの参加が欠かせません。今回は、アイスランド南部の5つの大自然スポットを巡るツアー(ゴールデンサークルツアー)に参加しました。

集合時間は朝9:00。 リムジンバスがホテルまで迎えに来てくれますが、各ホテルをまわるため、実際にバスが到着したのは9:30でした。

最初の目的地はシングヴェトリル国立公園。 バスの運転手さんがアイスランド音楽を流し、英語でガイドをしてくれます。



次はブルーアフォス。 朝焼けが水面を照らし、輝く光景が広がっていました。絶好のタイミングでした。
3つ目の目的地はガイザー。 硫黄の香りが立ち込める中、10〜15分ごとに噴き上がる温泉を待ちます。目の前で勢いよく吹き上がる温泉水は、想像以上の迫力でした。
4つ目はグトルフォス。 滝の轟音と雪景色、そして体を揺さぶる強風。圧倒的な自然の力を全身で感じました。
最後に向かったのはケリズ火口湖。 しかし湖面は凍りつき、周囲の雪と同化していたので、ここは夏に訪れたほうが美しさをより堪能できそうです。
市内に返ったのは18:00ごろ。充実した1日でした。
3日目 ブルーラグーン
温泉好きにとっての聖地、ブルーラグーン。この日を心待ちにしていました。
市内からはバスで約1時間、往復約6,500円。行きは時間指定ですが、帰りは2時間おきの便に自由に乗れます。ただし、定員オーバーで乗れないこともあるため、少なくとも15分前には乗り場に到着しておきましょう。
ブルーラグーンには温泉、サウナ、スパ、レストラン、宿泊施設が揃い、入場料は3種類。私は約15,000円の最安チケットを選びましたが、十分満喫できました。チケットには以下が含まれています。
- 入場券
- シリカマスク
- タオル
- ワンドリンク
ワンドリンクは温泉内のバーで注文します。アルコールやスムージーなど種類豊富で、私はグリーンスムージーを選びました。

追加料金を払えば2杯目以降も注文可能です。
館内には2種類のスチームサウナと1種類のドライサウナがあります。


現在、拡張工事が進められ、新たなサウナや洞窟エリアが増設予定。ますます魅力が増していきそうです。
最後に、お土産もチェック。フロント前のショップでは、オリジナルのシャンプーやボディクリームが並んでいます。私はハンドクリームを購入しましたが、しっとりするのにべたつかず、使い心地がとても良かったです。

4日目 帰路
空港へは初日と同じシャトルを利用して向かいます。バスは1時間おきに運航しており、朝9時台の便に乗車しました。乗客は私を含めわずか5名ほど。静かな車内で、最後のアイスランドの朝の風景を目に焼き付けながら、ゆっくりと空港へ向かいました。
ケプラヴィーク国際空港は、ターミナルが1つしかないコンパクトな空港です。そのため、出発手続きもスムーズ。私は留学先のフランスへ戻るため、出国審査が不要だったこともあり、離陸の1時間前に到着しても十分余裕がありました。日本へ帰国する場合でも、1時間30分あれば問題なく手続きできるでしょう。
まとめ
アイスランドを訪れ、自然との付き合い方や観光業の在り方について日本が学ぶべき点が多いと感じました。
アイスランドは日本と同じ火山の国ですが、人々は自然を「恐れる」のではなく「畏れ」、共生しています。昨年11月の噴火により、ブルーラグーン周辺には今も厚い溶岩が堆積していますが、安全が確認されるとわずか2週間後に営業を再開。チェックイン時には噴火時の避難方法が説明されるなど、自然災害に対する冷静な対応が印象的でした。また、地熱と水力のみで電力をまかなっており、水道水は冷水が地下水、温水は温泉水と、自然の恵みを最大限に活用しています。
さらに観光業も非常に整備されており、英語が通じる環境や多彩なツアー、柔軟な料金設定など、訪れる人に配慮した工夫が随所に見られます。特に、オーロラツアーでは悪天候時の返金や日程変更が可能であるほか、ハイキング装備の貸し出しや、飛行機の着陸に合わせたシャトルバスの運行など、利便性の高さにも感動しました。
自然と共生するアイスランドの暮らしに触れ、大満足の旅となりました。

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出身地
愛知県
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身長
159cm
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学年
大学3年生
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推し
Mrs. GREEN APPLE







