グルメ&ライフ部

No.245 Sakimi

【大学生・休日お出かけスポット】下北沢「BONUS TRACK」で見つける新たな出会いと学びの場

2025.08.08更新日:2025.08.09

いよいよ夏休み、せっかくの長い休みをどう過ごそうか悩んでいませんか?

そんな大学生におすすめしたいのが、下北沢の線路跡地に生まれた複合施設「BONUS TRACK」。個性あふれるショップやカフェが並び、気ままに散策するだけでも新しい発見がいっぱいです。さらに、トークイベントやマーケットなど、ふだんは出会えない人やアイデアに触れられるチャンスも。授業のない休日だからこそ、遊びと学びが交差するこの場所で、特別なひとときを過ごしてみませんか。

記事を書いているのは

現在 東京・下北沢で暮らす大学4年生のSakimiです。カルチャーが好きで、休日にはよくカメラ片手にお散歩しています。そんな私が見つけた「BONUS TRACK」の魅力をたっぷりお届けします。

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BONUS TRACKって?線路跡地に生まれた緑あふれる複合施設

「BONUS TRACK」が生まれたのは、小田急線の線路跡地。再開発によって線路が地中化され、街を横断していた境目が取り払われたことで、人と人、街と街の行き来がしやすくなりました。その場所に、緑をたたえた散歩道のような複合施設が生まれたのです。

BONUS TRACKという名前は、もともとCDなどに入っている隠れた一曲を意味します。既存のアルバムにプラスされる曲のように、お店や作家が本来やりたいことを表現できて、人々の日常にささやかな楽しみや広がりを添える場所になれば、という思いが込められているそう。

敷地内には個性的なショップやカフェが点在し、あてもなく歩いていても思わぬ発見があります。

BONUS TRACK 外観

運営を手がける株式会社散歩社の井上さんに話をうかがいました。

「待ち合わせをして来なくても、ふらりと立ち寄った人が新しい出会いを見つけられるような場所でありたいと思っています。下北沢らしい雑多さや自由さを残しつつ、文化的で、社会的な場をつくっていきたいですね。」

来場者の中には「ここは天国みたい」と感想をもらした人もいるそうです。井上さんはその言葉を振り返りながらこう語ります。

「この場所には常に問いがあります。お店やイベントをきっかけに、暮らしや街、社会について考えたり、誰かと対話が生まれたりする。そうした時間を大事にしてほしいです。」

単なる商業施設を越え、人と文化とが交わる場へ。BONUS TRACKにはそんな想いが詰まっています。

 こだわり溢れる店舗がずらり!ショップレポート

BONUS TRACKの魅力は、通り沿いに並ぶ小さな店それぞれに独自の空気とこだわりがあることです。歩くたびにふと足を止めてしまう、そんなお店をご紹介します。

ADDA(アッダ)/カレー

本格的な南インド料理を気軽に味わえる人気店。スパイスの香りが広がるプレートは、ランチでもディナーでも満足感たっぷりです。

営業時間:11:30〜15:30(15:00L.O)/17:30〜20:30(20:00L.O)
(土日祝は通し営業)

発酵デパートメント

発酵食品をテーマにしたショップ&レストラン。味噌や醤油など日本各地の発酵食材はもちろん、こんなものまで発酵の力が!?という商品も。店内での食事も楽しめます。

営業時間:11:00〜18:30

日記屋月日

店内にずらりと並ぶ本は全て日記本。季節にあったドリンクメニューも豊富で、「月日」という文字がかわいいカップは写真映えも◎

ドリンク片手にゆっくり店内の本を選ぶこともできます。

営業時間:8:00〜19:00

Why__?下北沢

鮮度・産地・製法にこだわったジュースや生産者の顔が見えるヘルシーフードやヴィーガンスイーツを提供するお店。ソイミートや国産のお野菜は一口食べるだけで味の違いがわかるくらい美味しいです。

営業時間:10:00〜19:00

本屋B&B

「ビール片手に本が選べる本屋」として知られるカルチャー発信地。トークイベントも多く、知的好奇心がくすぐられる場所です。

特徴的な選書がされており、普段は手に取らないような本にも興味を持てるような工夫があります。

営業時間:12:00〜18:30

YOYO

スパイスや茶葉、お酒を使用した大人が楽しめるお菓子屋さん。おすすめは7種のスパイスのキャロットケーキ。一口食べれば、ふわりと広がる豊かな香りが魅力です。

営業時間:11:00〜19:00

貸しテナントのカフェも

BONUS TRACK内にはイベントスペース&コワーキングも。

写真は期間限定でオープンしていたカフェ。一期一会の出会いがあるのもこの場所ならではです。

 学びと出会いが交差するイベントの魅力

BONUS TRACKでは、ショップだけでなく、ギャラリーや広場でさまざまなテーマのイベントが開催されています。

4月に開催された「あの頃のジブンに届けたいコトバ展」

6月はまるまる1ヶ月間を「環境の六月」として、自然環境に関することだけではなく、わたしたちの身体と心を取り囲む、あらゆる環境のことに話題を広げた企画が行われていました。

「環境の六月—環境について考え、感じ、語り合うための一ヶ月」

先日私が参加したのは、トークイベント「いまこそ能登へ!近況報告」。能登半島をテーマに、自然や食生活、伝統工芸など多彩な魅力と、震災後の「いま」を語る内容でした。石川県出身ということもあり、登壇者の言葉ひとつひとつが自分ごとのように胸に響きました。

登壇したのは、『サーキュラーエコノミー実践』の著者・安居昭博さん、fascinate株式会社代表取締役の但馬武さん、そして「旅する料理人」として活動する三上奈緒さん。会場は平日夜にもかかわらず多くの人でにぎわい、開場と同時にあたたかい熱気に包まれていました。

特に心に残ったのは、「復興に携わる際に大切なのは、矢印を相手に向けられているか、自己満足になっていないかを常に問い続けること」「『本当の防災とは何か』を突き詰めて考えること」という言葉です。

また、半島だからこそ不便で、その不便さゆえに文化が残るという視点や、辺境から未来を変えるイノベーションが生まれるという話には、能登ならではの誇りと可能性を感じました。

では私たち若い世代がどう関わればよいのか。登壇者は具体的に、

①まずは自分で調べて現地を訪ねてみること、

②気になる団体や個人のお手伝いに参加してみること、

といったシンプルな方法を挙げていました。

「遠い話ではなく、誰もが自分の暮らしから一歩踏み出せる」というメッセージに背中を押され、改めて能登に足を運びたい気持ちが強まりました。

観光や体験、さらには二拠点生活まで話題は広がり、参加者同士のちょっとした対話も生まれます。

「ボーナストラックには、こうして学びと出会いが交差する時間が流れているんだな」と実感した夜でした。

 休日は、新しい発見がいっぱいのBONUS TRACKへ

下北沢らしい自由な空気と、カルチャーが交わるBONUS TRACK。

歩くだけで出会えるこだわりのショップや、学びと刺激をもたらすイベントの数々は、いつ訪れても違う表情を見せてくれます。

この夏、休日のひとときにぜひ足を運んで、あなただけの発見を見つけてみてください。

  • 出身地

    石川県

  • 身長

    155cm

  • 学年

    大学4年生

  • 推し

    地方国立大の4年生で、現在はノルウェーに留学しています!ヨーロッパの最新トレンドや旅行記事、カフェ情報をお届けします♩

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