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【最新】20代女性におすすめの本12選。大学生や社会人が今読みたい人気作まとめ

2026.01.20

20代女性におすすめの本をノンノが厳選! 人生や仕事、恋愛や人間関係といったリアルな悩みを解決させるヒントに。 大学生や働く世代が心に響く小説やエッセイなどを各界の読書家がピックアップします。

20代女性におすすめの本

人生観が変わるきっかけをくれる本5選

1.『フランス人は生きる喜びを知っている 人生に貪欲なパリジャンに囲まれてみつけた小さな幸せ』

Ryoko Paris Guide/著 KADOKAWA

20代におすすめの本『フランス人は生きる喜びを知っている 人生に貪欲なパリジャンに囲まれてみつけた小さな幸せ』

フランス文化のなかにある大切な時間

フランス政府公認のパリガイド・Ryoko Paris Guideさんのエッセイで、人生を色鮮やかにしてくれる一冊。

20歳くらいの頃、自分について悩んだ時期があり、好きなことを見つけようとフランスへひとり旅に出ました。 その後、この本と出会い、いつでもあの時の気持ちと向き合えるように、常に自分の近くに置いています。忙しない日々や正解を追い求める生活の中で、忘れがちな感覚を思い出させてくれる描写がたくさんあるんです。

たとえば、フランス文化のなかで大切とされるのが休息時間。家族と食卓を囲んだり、カフェで一杯のコーヒーを丁寧に味わったり、そんな瞬間が人生をより豊かに、美しくすることをこの本から教わりました。頑張る20代の皆さんに読んでほしい、私にとって大切な本です。

この本をおすすめするのは……

俳優/モデル

岡本夏美さん

●おかもと なつみ ノンノモデル。俳優としても2024年連続テレビ小説『おむすび』など多数の話題作に出演。読書や映画、お笑いといったさまざまなカルチャーに親しむ。

2.『翻訳できない 世界のことば』

エラ・フランシス・サンダース/著 前田まゆみ/訳 創元社

20代におすすめの本『翻訳できない 世界のことば』

多文化理解の入り口となってくれる絵本

私自身、世界のいくつかの国に住み、複数の言語に向き合ってきました。母語である日本語に訳せない表現にもたくさん出会い、じれったくも爽快な経験だったのですが、それを一冊にまとめるセンスに脱帽!

特に日本語の"こもれび"についてのページでは、海の外では翻訳できない言葉への意識を愉快さとともに改めて感じさせられました。

世界にはいろんな言語があり、人類史上姿を消した言語もあるでしょうし、これから新しく生まれるものもあるかもしれない。言語とは土地の自然や生活習慣、暮らしぶりなどの影響を多分に受けて、その時代により変化し続けるもの。つまり人たちの営みであり、文化そのもの。言葉に心を寄せることは、多文化理解の入り口かもしれないと思いました。

この本をおすすめするのは……

『ブックハウスカフェ』店長

茅野由紀さん

●ちの ゆき 本の街、東京・神保町で1万冊以上の新刊絵本を取り扱う絵本専門店『ブックハウスカフェ』の店長。店内ではカフェや展示スペースも楽しむことができる。

3.『ヨルダンの本屋に住んでみた』

フウ/著 産業編集センター

20代におすすめの本『ヨルダンの本屋に住んでみた』

言葉も場所も知らないけれど、まず行動!

著者のフウさんは、ネットで見てひと目惚れしたヨルダンにある本屋に「働かせてください!」と長文のメールを送ります。アラビア語はおろか、ヨルダンの場所すら知らなかったのに! これがすべての始まりになります。フウさんのパワフルさと勢いに圧倒されました。

とにかく"まずは一歩踏み出す"ことが大事だということを実感。文章も、勢いとユーモアにあふれていてグイグイ引き込まれます。本屋の店長がスタッフに日々、「ハビービー」と話しかける描写があるのですが、これはアラビア語で"大好きな人"という意味らしいです。こんな素敵な言葉を日常的に使うヨルダンにいつか行ってみたいと思いました。読み終わった後は、自分の中に眠っている何かしらのスイッチが入ること間違いなしの一冊です。

この本をおすすめするのは……

『旅と暮らしの本屋 アンダンテ』店長

前田康匡さん

●まえだ やすまさ 店長を務める東京・千石にある書店では、旅や暮らしについての書籍をメインで取り扱う。

4.『シン・スタンダード』

谷口たかひさ/著 サンマーク出版

20代におすすめの本『シン・スタンダード』

間違いも正しさも、新たな視点を発見!

日本と海外の常識の違いが描かれていて、自分が当たり前だと思っていたことの間違い・正しさに気づける内容が多く、とても学びになりました。

特に"混ぜるな危険 事実と価値観"という言葉が印象的。この言葉に出会ってから生活の中で"事実"ではなく、"価値観"を押しつけてしまっているなと気づく瞬間が増えています。本当はただ事実を伝えたいだけなのに、気づけば自分の価値観を上乗せして話してしまう。そんな時にこの言葉が私のストッパーとなり、立ち止まって考えるキッカケを与えてくれます。

もしかしたら皆さんが今感じている"生きづらさ"は自分のせいじゃなくて、社会が作った価値観や文化に左右されているのかもしれない。そんな新しい視点をくれる一冊です。同時にそんな社会で生きているからこそ、自分が気づかないうちに誰かを傷つけてしまっていることにも目を向けさせてくれます。"世界はもっと広い!"ということを、シンプルに感じてみてください。

この本をおすすめするのは……

カメラマン

花盛友里さん

●はなもり ゆり さまざまな女性誌や広告などで活躍。本好きとしても知られる。女性の"ありのままの姿"を写したシリーズ「脱いでみた。」の第3弾となる写真集が発売中。

5.『おいでよ ポインティの相談天国』

佐伯ポインティ/著 ¥1870 祥伝社

20代におすすめの本『おいでよ ポインティの相談天国』

どんな悩みもポジティブ変換!
10代、20代の若者を中心に支持され、YouTubeでも大活躍中の佐伯ポインティさんがPodcastで配信中のお悩み相談番組を書籍化。恋愛、結婚、性、仕事、人間関係……など、20代のリアルなお悩みに、ユーモアを交えながらハッピーオーラ全開で回答する。

「もっとやせなきゃって思ってしまう」「彼氏との性的な行為に嫌悪感が」「自分のやりたいことがわからない」なんて、どれもすごく難しい問題だけど、ポンポン解決のヒントが出てくる!

たとえば「会社で上司が人の悪口ばっかり言ってて聞かされるのがつらい」って悩み、つい「上司にはっきり言う」or「我慢する」の2択なのかなと思ってしまいがちなんだけど(どっちを選んでもしんどいですよね)、なんと著者の回答は「ふざけたダル絡みを続けて、上司に悪口言うのをあきらめさせる」というもの。楽しくて笑える内容だけど、実は愛とまじめに溢れてて心がぎゅっと強くなれる、そんな1冊です!

この本をおすすめするのは……

「蟹ブックス」店長

花田菜々子さん

●はなだ ななこ 東京・高円寺の書店「蟹ブックス」店長。著書に『モヤ対談』など。

恋愛・人間関係の悩みに寄り添う本2選

1.『隙間』

高妍/著 全4巻 KADOKAWA

20代におすすめの本『隙間』高妍/著 全4巻 KADOKAWA

留学先で自身と向き合う大学生を描く

台湾・台北の大学生・楊洋(ヤンヤン)が、交換留学生として沖縄で暮らす約1年間の物語。

沖縄に来たばかりの彼女は、大切な祖母の死や恋のこと、そして台湾の政治情勢について、あらゆる不安や痛みを感じています。そんななか、異国の地でありながら、台湾と沖縄は気候や歴史などが似ていると感じていく楊洋。

"沖縄を知ること それは私たち自身を知ることでもあるのだ"と彼女が沖縄の歴史をたどりながら、自身のアイデンティティと向き合っていく姿には苦しくなる瞬間もあるけれど、"この苦しみがきっと未来につながる"という頼もしさも感じました。

大学生活における1年の出来事。この経験は、これからの彼女を確実に支えていく。

この本をおすすめするのは……

上村祐子さん

ライター・上村祐子さん

●うえむら ゆうこ 少女マンガ誌やファッション誌を中心にマンガコラムやインタビューを担当。

2.『西への出口』

モーシン・ハミッド/著 藤井光/訳 新潮社

20代におすすめの本『西への出口』

戦火から逃れるなかで生まれていく絆

舞台は戦火に巻き込まれた中東を思わせる街。恋に落ちたサイードとナディアは"別の都市へとつながる不思議な扉"を使って故郷から脱出します。脱出先で困難が押し寄せるも二人で生き延びるという共通目的を持って乗り越えていくシーンが特にぐっときて、応援したくなりました。

しかし「死」を常に意識していた状況から逃れたことで、二人の恋愛にも変化が訪れます。故郷を離れたからこそ故郷を求めて祈るサイードと、抑圧からの解放を喜ぶナディア。"世界のどこかの移民に、本当にこんなことが起きているんだろうな"と思わされるリアリティがありました。

身近にいる人の境遇や考え方だけでなく、顔つきやファッションにもその人ならではの物語が凝縮されているはず。"想像すること"が相手を思いやることにつながるのだと気づける一冊です。

この本をおすすめするのは……

芸人/作家・西木ファビアン勇貫さん(あわよくば)さん

●にしき ふぁびあん ゆうかん お笑いコンビ・あわよくばのボケ担当。本と旅が好き。ピースの又吉直樹さんが本好き芸人を集めて作った"第一芸人文芸部"のメンバー。

海外の歴史や文化に触れられる本4選

1.『サード・キッチン』

白尾悠/著 河出文庫

20代におすすめの本『サード・キッチン』白尾悠/著 河出文庫

海外経験においての醍醐味が味わえる

日本では自信のあった英語が留学先のアメリカでは通用せず、クラスメイトから見下され、みじめな思いをしていた主人公・尚美。ある日、ヒスパニック系のアンドレアと意気投合し、彼女と"サード・キッチン・コープ"に入ります。

そこはマイノリティの学生たちが自ら運営する学食。アフリカ系、アラブ系、アジア系、ゲイなど、いろんなアイデンティティを持つ人々と世界各国の食事を共にし、尚美の目は開かれ、自分の中にあった差別意識にも気づきます。

海外に触れる醍醐味、"違う立場の人がいることを知り、尊重すること"を尚美とともに味わってみて。美術品を寮の部屋に飾れるアート・レンタルや学食(無料!)の背徳メニューなど、留学のお楽しみポイントも。主人公の尚美がまったくキラキラしてないところが共感必至です。

この本をおすすめするのは……

清繭子さん

エッセイスト

清繭子さん

●きよし まゆこ 出版社勤務を経て、フリーライターに。初エッセイ『夢みるかかとにご飯つぶ』(幻冬舎)が発売中。

2.『少年が来る』

ハン・ガン/著 井手俊作/訳 クオン

20代におすすめの本『少年が来る』

いつか必ず読むべきだと思っていた一冊

韓国の光州で起きた民主化抗争の際に、戒厳軍による武力鎮圧の犠牲となった人々を描いている作品です。

著者のハン・ガンは邦訳が出版されるたびに読んでいる作家の一人ですが、この作品は重い内容であるためなかなか手が出せていませんでした。ただ"いつか必ず読むべき一冊である"とは思っていたので、ノーベル文学賞の受賞を機に読みました。

軍を構成するのも人なので、人が人に対して振るう暴力の果てしなさや、想像を絶する横暴を可能にする大義名分とは何なのかを考えずにはいられません。20代は、物心ついた頃から韓国のポップカルチャーが身近にあると思います。キラキラした世界だけでなく、目を背けたくなるような、日韓の互いの歴史の暗部についてもぜひ知ろうとしてほしいです。そういった姿勢が、隣の国の人々とのこれからの友好な関係につながるのではないかと期待しています。

この本をおすすめするのは……

『かもめブックス』書店員

宮崎麻紀さん

●みやざき まき じっくりと新しい本に出会える東京・神楽坂の書店『かもめブックス』の書店員。店内にはゆっくり本を読めるカフェと、ギャラリーも併設されている。

3.『うちに食べにきませんか』

中村安希/著 双葉社

20代におすすめの本『うちに食べにきませんか』

世界各地の料理をいつか食べに行きたい

著者が世界各地を巡っていき、そこで出会った人々と食卓を共にして感じたことをつづったエッセイ。単行本の時の『もてなしとごちそう』というタイトルを書店で見かけ、直感的に惹かれて手に取りました。

特に好きなのは「3 マトケ」と「11 ゴヴェヤユハ」。その土地ごとに、気候も違えば文化も常識も違う——そんな当たり前のことに、食と人を通して改めて気づかせてくれる本でした。

読めばとってもお腹がすくこと間違いなし。いつかこの本に載っている料理を、実際に現地へ行って食べてみたいものです。皆さんはどの料理が気になりましたか?

この本をおすすめするのは……

声優

斉藤壮馬さん

●さいとう そうま 声優界きっての読書家。エッセイ『健康で文化的な最低限度の生活』(KADOKAWA)も発売。

4.『針と糸』

小川糸/著 毎日新聞出版

20代におすすめの本『針と糸』

身軽に、そしてフラットに切り取られた異国の日々

ドイツ・ベルリンで過ごしていた糸さんのエッセイ。糸さんのエッセイシリーズはどこかほのぼのしていて、でも世の中を冷静に切り取っていて、フラット。

そして、おいしそうなごはんと可愛いペットの犬・ゆりねが登場し、癒やされます。もちろん、ベルリンのことも多く語られていて、ドイツの空気感を感じられると同時に、ラトビア、モンゴル、鎌倉について書かれた部分もあって、身軽な糸さんをまぶしく思います。

今回、改めて読み返したところ、初めて手にした日から時がたち、考え方や感情の在りかが変わっている部分もあって、本をキッカケに時間の旅行をした気分にも。読むたびに多くのメッセージを受け取れるこの一冊を、ノンノ読者の皆さんにも長く愛してほしいです。

この本をおすすめするのは……

俳優/モデル

大友花恋さん

●おおとも かれん 自身初の著書のフォト&ストーリー『ハナコイノベル。』(集英社オレンジ文庫)が発売中。

大学生・就活生におすすめの本

『仕事の喜びと哀しみ』

チャン・リュジン/著 牧野美加/訳 クオン

20代におすすめの本『仕事の喜びと哀しみ』チャン・リュジン/著 牧野美加/訳 クオン

韓国の大学生が立ち向かう就活の現実

韓国で2020年にドラマ化された『仕事の喜びと哀しみ』を含む8編からなる短編小説集。20代~30代の主人公たちのつぶやきに韓国の大学生活を垣間見ることができます。

『幸せになります』では大学1年生から対外活動やスペック(資格、インターン経験など)を積み上げ、『タンペレ空港』ではスペックを上げるためワーキングホリデーに挑んでいく。

いずれも就職のために並々ならぬ努力をする姿がリアルに描かれています。と同時に、非正規雇用で働きつつ、数えきれないほどのエントリーシートを出し続けて正社員を夢見る姿も『一○一回目の履歴書と初めての出勤』でさりげなく描写される。どんなに努力を重ねても、世界有数の大学進学率を誇る韓国では就職自体が狭き門。韓国の同世代の女性たちの"生"の姿を感じてみてください。

佐々木静代さん

『チェッコリ』宣伝広報担当

佐々木静代さん

●ささき しずよ 『チェッコリ』は韓国書籍専門の書店。オンラインイベントも不定期開催。

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