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【シャネル・ネクサス・ホール】展覧会「日常の再魔術化」10月19日から開催決定

2024.10.08

日常の再魔術化 Everyday Enchantment

オープン20周年となる【シャネル・ネクサス・ホール】は、UCCA現代アートセンターのディレクターであるフィリップ ティナリをアドバイザリーに新たに迎え、異文化交流や、対話と芸術的コラボレーションのためのプラットフォームとなるため、新たな取り組みを始めています。

10月19日から、展覧会「日常の再魔術化 Everyday Enchantment」が開催決定。本展では、それぞれフランス、日本、アメリカを拠点に活動するビアンカ ボンディ、小林椋、丹羽海子の3名の作品が出展されます。

ビアンカ ボンディ作品
参考図版 Bianca Bondi
Courtesy of the artist and mor Charpentier
© Bianca Bondi/ ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 G3612
小林椋 作品
参考図版 小林椋
丹羽海子 作品
参考図版 丹羽海子
Photo: Marc Tatti
Courtesy of the artist and Simone Subal Gallery, New York

すべてのものが情報化されデジタル化されている今日の私たちの日常において、謎や、未知の想像力をかきたてられる領域は狭くなっているように感じます。「日常の再魔術化 」では、日常の中に隠された魔術を再発見するよう観る人を誘います。

【出展作家】

ビアンカ ボンディ Bianca Bondi

ビアンカ ボンディ Bianca Bondi
Photo: Etienne Rougery Herbaut

1986年、ヨハネスブルグ(南アフリカ)生まれ。パリ在住。
領域横断的な活動を実践するアーティストで、主に塩水を使った化学反応により、ありふれた物体を活性化あるいは崇高化する。ボンディが作品の素材とする物体は、予想される変化や、その物体が本来備えている固有性や象徴性などを基準として選定されている。エコロジーやオカルト科学に情熱的ともいえる関心を寄せ、その2つを融合させ、物体の「アウラ」が重要な役割を果たす多分野横断的で可変的な作品を生み出す。

近年では、ダラス・コンテンポラリー(ダラス、2023年)、ラ・カサ・エンセンディダ(マドリード、2023年)、ラファイエット・アンティシペーションズ(パリ、2023年)、ルドルフィヌム(プラハ、2022年)で展示を行う。今秋開催中の「森の芸術祭 晴れの国・岡山」に参加。

小林椋 Muku Kobayashi

小林椋 Muku Kobayashi

1992年、東京都生まれ。多摩美術大学大学院情報デザイン領域でメディアアートを学んだのち、京都市立芸術大学大学院にて彫刻専攻を修了。近年の展覧会に「スゥと数えるように湿っぽい佇まいは、スゥと巻かれる音として砕ける前に、スゥと囲いまで敷きつめているようで」(ギャラリー16、京都、2023年)「亀はニェフスのイゥユのように前足を石にのばすと」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2022年)、「ニューミューテーション#4 小嶋晶・小林椋」(京都芸術センター、京都、2021年)など。2016年から時里充とのユニット「正直」でサウンドパフォーマンスを継続的に行う。

丹羽海子 Umico Niwa

丹羽海子 Umico Niwa
Photo: Colin Conces

1991年日本生まれ。2020年にバージニア・コモンウェルス大学リッチモンド校で彫刻、拡張メディアの修士号を取得。西洋的な主体概念を否定し、身体やジェンダーに拘束されないオルタナティブな主体のあり方を彫刻を通して探究している。萎れた花や、熟したフルーツといった有機的な素材を用いて、儚く移ろいやすい存在を表現する。十和田市現代美術館で11月17日まで開催中の「野良になる」に出展中。

【アーティスティック ディレクター】

長谷川祐子 Yuko Hasegawa

長谷川祐子 Yuko Hasegawa

キュレーター、美術批評
京都大学法学部卒業。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督、多摩美術大学芸術学科教授、東京都現代美術館学芸課長及び参事、東京藝術大学国際芸術創造研究科教授を経て、2021年より金沢21世紀美術館館長、2023年より東京藝術大学名誉教授、総合地球環境学研究所客員教授、国際文化会館 アート・デザイン部門プログラムディレクター。
ヴェネツィア大学客員教授(2023年)。犬島「家プロジェクト」アーティスティック・ディレクター。文化庁長官表彰(2020年)、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ(2016年)、ブラジル文化勲章(2017年)、フランス芸術文化勲章オフィシエ(2024年)を受賞。

【キュレーター】

佳山哲巳 Tetsumi Kayama

佳山哲巳 Tetsumi Kayama
Photo: DADA

1997年上海生まれ。2020年にニューサウスウェールズ大学のデザイン学科を名誉学士号で卒業し、2024年に東京藝術大学で芸術研究とキュレーション実践の哲学修士号を取得。ポスト・オリエンタリズムの現代キュレーションの矛盾した文化的真正性、欧米の芸術機関批判、アジアを中心としたグローバリゼーションに焦点を当てた研究を行っている。オーストラリア・デザイン協会から最優秀デザイン賞を受賞。

フィン ライヤン Finn Ryan

フィン ライヤン Finn Ryan
Photo: Saw Jia Tung

1999年ロンドン生まれ。東京を拠点とするキュレーター、研究者。ファッション、パフォーマンス、エコロジー、クィアと障害研究に特に興味を持っている。2024年に東京藝術大学で芸術研究とキュレーション実践の哲学修士号を取得。エクセター大学と京都大学でも学び、文学と映画を専門とする教養学士号を取得。

展覧会概要

展覧会名: Everyday Enchantment 日常の再魔術化
     ビアンカ ボンディ/小林椋/丹羽海子
会期:   2024/10/19(土)ー 12/8(日)
開館時間:11:00ー19:00(最終入場 18:30)10/19は17:30閉館 アートウィーク東京開催期間(11/7-10)は10:00-19:00 入場無料・会期中無休・予約不要

会期中にスペシャルイベントも開催されるので、以下公式サイトでぜひチェックを!
会場: シャネル・ネクサス・ホール (中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階)
主催: シャネル合同会社

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