一ファンだった作品に出演が決まり、宝くじに当たったような気分だった
そんな凌輝さんの最新出演作が映画『HiGH&LOW THE WORST X』。主人公・花岡楓士雄率いる鬼邪高校の前に最強最悪の敵として立ちはだかる瀬ノ門工業高校のトップ・天下井公平を演じている。
「『HiGH&LOW』シリーズはもともと大好きで、特に前作は何度も見返していたくらい。だから、5回目を見た2日後に今回の出演が決まった時は、宝くじに当たったような感覚でした。共演したみんなとは初日から一気に仲よくなって、同じシーンが多かった(中本)悠太くん(NCT 127)とは滞在していた地方のショッピングモールへ撮影の合間に探索に行ったことも。CDショップのBE:FIRSTやNCT 127の売り場で写真を撮っているファンの方々を、ちょっと離れたところから見ていたのもいい思い出です(笑)」
凌輝さんがストイックに役と向き合っていたことが分かる、こんなエピソードも。
「映画の撮影中にBE:FIRSTの2ndシングルのMV撮影があったんです。モニターで撮り終えた映像をチェックしたら、カットがかかった瞬間にスッと天下井の顔に戻っていて、他の6人から”怖い!”って言われましたね(笑)。メンバーとは映画撮影期間はその日くらいしか会えなかったけど、メンタル的にキツかった時にみんなが”大丈夫?”とか”さみしいよ”って個人LINEをくれたり、コーヒーチケットを送ってくれたりしたんです。このメンバーと一緒でよかったなって、仲間の大切さを改めて感じた瞬間でした」
今作への出演を経て凌輝さんが気づいたこと。それは、自分が音楽と芝居の両方をやっていないといけない人間だということ。
「エゴを見せる音楽と、自分をそぎ落として役に近づける芝居。正反対だからこそ、どちらにも挑戦し続けることでアーティストとしての幅が広がるはず。これからもカテゴライズされることなく、一人の表現者として信じた道を進んでいきたいです」