【岸優太】初主演映画『Gメン』撮影エピソード。中学の時、モテるためにやってたことって？

ふと横を見ると、大好きな君が笑っている。それだけで、うだるような暑さも悪くないって思えてくる。二人で過ごす昼下がり、岸くんが教えてくれたのは夏にまつわる、とっておきのエピソード。ノンノ9月号に掲載中の特集の一部を公開！ 続きは本誌で。

暑い夏に映画『Gメン』を見て熱い気持ちになってください！

　去年の夏を振り返ると、よみがえってくるのは映画『Gメン』の撮影。女の子にモテたい一心で”彼女できる率120％“のウワサがある高校に転校してくる門松勝太を演じました。勝太は、熱くて子どもみたいにまっすぐなところが魅力。まっすぐさに関して若干カーブを入れちゃってる俺は、彼ほどドストレートな球は投げられないです。だから、勝太みたいにクラスメイトに向かって「みんなで底辺からはい上がろうぜ！」って旗を振るのも、たぶん無理っすね。しれっと自分だけ彼女を作って、二人で下校。その背中を見せます（笑）。

　人生最大のモテ期は、幼稚園の時。お昼寝タイムは女の子たちがみんな俺の周りに集まってきちゃって、あの光景は今でも忘れられないですね。ただ、その後の学生時代はビックリするくらいモテなくて。いや、当時はイモ顔だったし、気持ちは分かるんですよ！ でも、今は（自分の顔を指さして）これですからね。きっとみんな後悔してると思うので、「もっとアンテナ張っといたほうがよかったんじゃない？」って言ってあげたいです。

　中学の時、モテるためにとにかくやってたのが、羽が描いてある服を着ること。それがカッコいいと思ってたから、羽のジャージを脱いだら羽のTシャツみたいな、マトリョーシカ状態だったっすね（笑）。その頃の思い出といえば、休みの日に友達とファミレスに集まって、ドリンクバーとほうれん草のソテーだけで長居してたこと。それくらいお金がなくて、時間はあったんですよ。だったら勉強しておけばよかったって、マジで思います。

　劇中のアクションシーンは、現場で動きが変わることも多かったので、瞬発力がものすごく必要でした。でも、俺がやったことなんてたかが知れてるレベルで、あとはもう撮り方だったり相手の方のダメージをくらってくれる感じだったり、周りの皆さんにカッコよくしてもらった、それに尽きます！ 男同士の友情って、ぶつかり合って深まる、みたいなところがあるじゃないですか。俺も、昔は兄貴と四六時中ケンカしてたんです。俺が妹を泣かせて、妹を守るために登場した兄貴と俺がケンカ。いつもこのパターンで、完全な悪循環なんですよ。その時期を経て、今めっちゃ仲いい……とか言いたいけど、兄貴とは別に普通（笑）。あ、でも妹とは仲よくなりましたよ。たまに電話して「最近どんな感じ？」って話してます。

『Gメン』は、自分にとって初主演映画。本当にありがたいことなんですけど、“初主演“でもそうじゃなくても、いただいた役を最善を尽くして全うさせてもらうモチベだったので、主演としての気負いとかは全然なかったです。唯一の主演らしさといえば、クランクイン前のおはらいで「主演　岸優太」って名前を呼ばれた時、そこは堂々としようと思って、しっかりキレイにお辞儀したくらいで。差し入れも、たいそうなものは何も……。クラスメイト役だった慎ちゃん（森本慎太郎）は、寒かった日の撮影でみんなにカップ麺をおごってくれましたけど。俺もそういうことをしたい気持ちはありつつ、「ありがとうございます」って言われすぎても恐縮しちゃうから、ムズいんですよね。

　ノンノ読者の皆さんに『Gメン』のおすすめポイントをあげるなら、純粋な恋、アクションシーンの気持ちよさ、あと描かれてる男同士のやりとりも女性から見たら新鮮だと思うんです。俺も店でランチしてると、隣のテーブルからガールズトークが聞こえてきて、「よくこんなに一つの話題でずっと盛り上がれるな」って、おもしろいっすもん。イケメンもいっぱい出てるので、今年の夏は『Gメン』をよろしくお願いします！

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