【超特急】”8号車の日”のツアーファイナルをレポ！ユーキさんが涙で叫んだ「諦めなかったら、叶うんです！」

「諦めなかったら、叶うんです！」「近くにいる人と一緒に過ごせるのって当たり前じゃないし、奇跡なんです！」そんな大切なことを、ユーキさんが泣きながら叫び、そしてメンバー全員が熱いパーフォーマンスで教えてくれた『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE』。全員が誰一人欠けることなく走り抜けた、超特急と８号車が心から楽しんだツアーのファイナル公演をレポートします！

今の超特急の意思表明が詰まった『EVE』からスタート

このライブが開催されたのは８月８日。超特急にとってファンの８号車へ感謝を伝えるという特別な“８号車の日”に集まったのは、なんと３万人！　会場となったさいたまスーパーアリーナスタジアムモードには、びっしりと大好きなメンバーのメンバーカラーに染まったペンライトを持った８号車がワクワクしながら待っている姿が見受けられます。その表情はどこを見ても笑顔！　開演時刻に始まったリョウガさんの“影ナレ”こと、裏からのナレーションに一気にテンションが上がり、暗転するとビジョンにはビジュアル最高な９人の姿がそれぞれ映し出され、その度に大きな歓声があがると、ついに全員がステージに登場し、このツアーの名前を冠した『EVE』からスタート！

それぞれがブラックを基調としたクールな衣装に身にまとい、「どこまで行けるかわからない／それでも駆け出してゆこう」と、彼らの今の心境を歌ったかのような歌詞を歌い上げる彼らのパフォーマンスはとっても力強く、一気にこのライブの世界観へと引き込まれます。さらに、このさいたまスーパーアリーナ公演で髪の毛をオレンジに染めたタカシさんに目を奪われた８号車のみなさんの悲鳴に似たような歓声があがり大盛り上がり！

炎があがり、真っ赤な光に包まれた『Steal a Kiss』では圧巻のダンスパフォーマンスで攻め、編み込みのヘアスタイルでキメたアロハさんの「こっち向けよ」、ユーキさんの「好きだよ、ばーか」というセリフや、リョウガさんが「Kiss Kiss Kiss」のフレーズで首元に施したハートのシールに触れる仕草をすると会場が爆発的な歓声があがるなど、始まったばかりとは思えないほど一気にテンションUP！

『Re-Booster』ではオリジナルメンバーである“一桁”の５人が激しいラップを掛け合い、タクヤさんが見事なアクロバットで見せ、クラップでどんどん会場を巻き込んでいくと、中盤ではセンターステージに新メンバーの“二桁”の４人が登場。たたみかけるラップの後にシューヤさんが伸びやかな歌声を聴かせると、全員が合流し、パワフルに、そしてセクシーに魅了。よりマサヒロさんのセクシーさが印象的です。さらに怪しげな空気感で『Kura☆Kura』がスタートし、全員の手を使った千手観音のような圧巻のダンスで惹きつけたかと思えば、『What’s up!』ではビジョンにポップなフォントで歌詞が映し出され、応援団のような振り付けでキュートにパフォーマンス。これぞ超特急のハッピーなオーラで会場を包み込み、みんなの笑顔がさらに伝染していきます。サウンドに合わせて、ひと言ずつ自己紹介をするメンバーたちも、とっても楽しそう！

黄色い光が集まり、ガラリと印象が変わったステージの上で披露される『LessonⅡ』では、それぞれのさすがの表情管理で、曲のドラマティックさがさらに伝わってきます。全員の息がピッタリとあった、美しいシルエットが揃うダンスブレイクを見せた後、ステージの上に設置された真上のカメラから彼らの動きが映し出され、フォーメーションダンスに惹きつけられていると、タクヤさんの激しくも美しい足蹴りが合図かのように『Cade Mile Failte』がスタート。真っ赤な炎が上がり、シューヤさんとタカシさんの唸るような、身体の奥まで響く歌声が会場中に届いていきます。このふたりの歌唱力は、ライブのたびに驚くほど。力強いハイトーンのシューヤさん、繊細さとパワフルさを併せ持つタカシさんの歌声は、正反対だからこそ、重なるほどに美しく、最高の化学反応を示していきます。

続く『Feel the light』では、シリアスな歌の世界で、それぞれが光る球体を持ち、ロマンティックに演出しながら情熱的なダンスを披露し、楽曲の中にある苦しさ、切なさを表現しているかのよう。曲の最後でユーキさんがステージの上から落ちるとビジョンに切り替わり水の中に沈んでいく演出は、まるで映画のよう！　そのまま物語が続くかのように『No More Cry』が続くと、時計の振り子の音が鳴り響き、ビジョンではコウモリが飛んでいるような音と映像から『Bloody Night』がスタート。全員が黒いマントをつけてヴァンパイアとなりパフォーマンス。８号車の“ワナワナ”という掛け声で会場はひとつに！

そしてライブでは定番曲で、盛り上がる曲として愛されている『Kiss Me Baby』では８号車の見事なコールで一気に温度を上げ、そのままアロハさんが「これから一揆をしたいと思います！」と煽り『ikki!!!!!i!!』が投下されると、メンバーみんながメンカラの扇子を持ち、アロハさんとハルさんは得意の変顔を全開！　さらに『Believe×Believe』では雷に打たれるリョウガさんの演出からスタートし、全員が吹っ切れた白目や変顔で圧倒！　この表情は、超特急の専売特許。誰も真似は出来ません！（笑）

やっと始まったMCでは、メンバー９人が嬉しそうに会場にぎゅうぎゅうに集まる８号車をながめ、ユーキのひと声から３万人全員で超特大ウェーブを作ると、その圧倒的な光の移動にタカシさんがとっても感動したようで、「キレイすぎてこの海に潜りたいもん！」と無邪気にコメント。メンバーたちはツッコみながらも、共感したようで最高の笑顔を浮かべていました。

ユニットで見せたそれぞれの個性と新たな一面

ライブコーナーに戻ると、雨音のなかでピアノの音色が鳴り響き、真っ白い衣装に身を包んだタカシさんとタクヤさん、そして黒い衣装に包まれたユーキさんとシューヤさんが登場。ボーカルふたりがしっとりと歌い上げるなか、タクヤさんとユーキさんがコンテンポラリーダンスでこの曲の世界観を伝えていきます。曲のラストでは全員が寝ころびながらダンスをする姿が天井に設置されたカメラで映し出され、余韻に浸っていると、一気に爆音が響き『Re-Turn up』が始まり、サングラスをかけたアロハさん、バンダナを頭からかぶったマサヒロさん、リムレスメガネをかけたカイさんの３人が激しいラップを掛け合いながら客席を練り歩き、８号車のみんなはビックリ！　そしてセンターステージに立ったと思うと、トラックが消え、３人が声だけで熱い気持ちをラップにして吐き出すように届け、「連れてくぜ、D.O.M.E！」と彼らの目標である東京ドームへの想いを叫ぶとなかなか収まらない程の歓声で包まれました。

最年長のリョウガさんと、最年少のハルさんがチェックのスーツスタイルで登場し、『STYLE』でミュージカルのようなステージングで盛り上げると、一転、ステージには白いスツールが現われ、『Snow break』の切ないイントロが始まり、そのスツールに座ったリョウガさんが歌い始めるのかと思うと、少し離れたハルさんにスポットが当たりハルさんが気持ちよく歌い始め、ずっこけたリョウガさんが「お前が歌うんかい！」と華麗にツッコミ（笑）。その後そのハルさんに当たっているスポットに入り、ふたりで一緒に歌うと会場からは大きな歓声が。実はこれまでの公演はリョウガさんがずっと歌えないというオチでしたが、７日はハルさんが歌えないオチに、そして８日のファイナル公演は二人で歌うという粋な演出に。さらに、ふたりが背中合わせになりハモリを聴かせ、“リョガハル”ファンだけでなく、８号車には嬉しい、貴重な時間を届けてくれました。

その後、ステージには全員が揃い、キュートでハッピーな『キャラメルハート』を最高の笑顔でパフォーマンス！　曲中にハルさんとタクヤさんが向き合って首に手を回しているシーンが映し出されたり、みんなメンバー同士でわちゃわちゃと楽しむ姿が楽しめました。そのままさいたまスーパーアリーナの略名である“さいありコール”が響き渡った『My Buddy』や、ライブ定番の曲『Jesus』で盛り上げていきます。

８月８日は８号車の日でもあり、世界猫の日でもあるからか、『a kind of love』ではアロハさんが猫耳をつけて登場し、多幸感あふれるステージを披露し、タカシさんののびやかな歌声から始まり、シューヤさんの歌声が追いかけるように歌う『EBiDAY EBiNAI』がスタートすると８号車のペンライトがくるくると回りながら光り、『君と、奏で』ではシューヤさんが「みんなの声、聞かせて！」と煽り、全員で大合唱！　

ラストスパートでは、リョウガさんの「さいたま！」と煽る声に火花が上がり、ものすごい勢いで『超えてアバンチュール』で盛り上がると、タクヤさんに抱っこをされたりユーキさんがそのままリョウガさんに突っ込んでいくなど、みんなも最高にこのライブを楽しんでいることが伝わってきます。その後はトロッコに乗ってコール＆レスポンスなどを交えて会場中をまわり、『SAY NO』や『ジュブナイラー』、『Secret Express』を８号車と笑顔を交換しながら楽しみ、ステージに戻ってくると『AwA AwA』でまさに祭りのようにパフォーマンスし、全力のヘドバンが見どころの『メタルなかよし』でたたみかけていきます。そして初心者にも嬉しい、コールがビジョンに映し出されていた『Draw イッパツ！』では先ほどのドームに行く宣言に繋がるように、８号車がコールで「夢のドームに連れてって！」と叫ぶ姿はとってもエモーショナル。「まだまだ暴れたんねぇぜ！」といたずらに歌うタカシさん、シューヤさんに合わせて個性的なダンスで盛り上げていくみんなの姿と、８号車がさらにひとつになった瞬間でした。そして、ハルさんが「みなさん、８号車の日でしょ！　もっと盛り上がりましょう！」と叫ぶとみんなで両手をクロスする“バッテン”を作りユーキさんが「全員でひとつになって奏でましょう！」と叫び、盛り上がりは最高潮に。

演出を担当しているユーキさんが、感情をこらえきれずポロポロと泣きながら「今日は８号車の日です。僕たち超特急にとって、新メンバーが加入して３年目の大切な日でもありますし、１４年間ずっと応援してくれる８号車の大切な日でもあります」と話し、メンバーやスタッフに感謝の気持ちを伝えると「本当に一生で同じ時間を過ごすって、どれだけ当たり前じゃないのか…家族、友だち、大好きな人、そんな近くにいる人と一緒に過ごせるのは当たり前じゃないし、この時間、景色が奇跡なんです！」と泣き叫ぶようにつたえ、「グループはがいつまで続くかわからない。でも、僕らはドームを目指して、夢を一回も諦めたことがありません。そしたら、この素晴らしい景色が見えているんです。夢を誓い合えて来ているからこそ、この景色があるんです。諦めなかったら叶うんです！　奇跡をありがとう！」と話すと、メンバーたちも目に涙をため、共感している姿が確認できます。さらにユーキさんは、「この先を、もっと素晴らしい景色を見せます。決して距離が離れることじゃなくて、距離感も大事にして、誰一人置いていくことないまま、みんなと生涯笑っていたいなと思っています。そんな思いを込めて最後にこの曲を披露したいと思います」と熱く、力強く話し、本編ラストの『Billion Beats』をパフォーマンス。まさにいま、ユーキさんが伝えたような奇跡を歌うこの曲を、かみしめようとメンバーみんなが８号車をしっかりと見ながら歌い、踊っていきます。最後には９人が肩を組み、この奇跡を心に刻んでいるようでした。最後にタクヤさんは気持ちがこみあげたのか、コメントするターンにも関わらず涙をたっぷりためて「言葉が出てこない！　それくら最高でした！」と伝え、ステージを後にしました。

メンバーと8号車でドームへ、そしてその先へ。夢へ決意を新たにフィナーレに

アンコールではアロハさんが気合いたっぷりに煽ろうとすると「最後でちゅよ！」とかわいく噛んでしまい、みんなから総ツッコミを受けるシーンも（笑）。『踊ライナー』ではシューヤさんがマイクを逆手に持ち、舌をペロッと出す姿がビジョンに映し出されると大きな歓声が上がり、一気にテンションがあがったところで、全員からのメッセージを届ける時間に。

シューヤさんは「超特急に加入してから心も考え方も大人になったし、あらためて音楽に触れられる幸せを毎日噛みしめさせてもらっています。一度は夢を諦めた僕ですが、諦めずに前に突き進み、“この人だ”と思う人を見つけて支えようと胸に誓ったら、こんなに素晴らしい奇跡が起こりました。俺はこの先もタカシくんとメンバーのため、そして8号車のみんなのために歌い続けるのでついてきてください！」と話し、カイは新メンバーの4人に「入ってくれてありがとう」とお辞儀をした後、「僕は強い人とか、クールに見えるかもしれないけど、実際の僕はそんなことなくて、どちらかというと弱い人間です。でも8号車のみんなやメンバー、スタッフのみんながいてくれるからそのことを覆い隠してくれる気がしていて」「あまり弱いところは見せないようにしていたんですがこれからは強がらず自分たちらしい姿を届けられたらいいなと思います」と本音を伝えてくれました。
マサヒロさんは「みなさんのおかげで3年間、立ち続けることができました。昨日、今日でたくさんの方が乗車してくれましたが、そのみなさんをごっそりつれて、次の夢に突っ走っていきたいと思います！」と勢いよく話し、タクヤさんは、本編ラストで言葉が出てこなかったことに対して反省しつつ、シンプルに「また会ってください！」というと会場中から大きな歓声が上がり、ユーキさんはこのライブの構成をたくさん考察してほしいと伝えながら「なによりもツアーをこうやってみんなで成功させられたことが嬉しいです！」と涙ながらに伝えてくれました。

アロハさんは両親が来ていることを伝え「初心を忘れず、“真っ直ぐに生きていけ”という言葉を胸に掲げて、これからも走っていきたいと思います！」と意思表明をし、ハルさんは「この3年は本当にあっという間でしたし、5人の歴史に参加させていただいたことが嬉しいですし、仲間に出会えたことが嬉しいので、これからも誇りに思っていけたら良いなと思います。これからもみなさんと会いたいので、ついてきてください！」と話し、タカシさんはこれまでの超特急の歴史に触れ、「一時期、もうこの人達はドームに立てへんのちゃうか、超特急終わったんちゃうかって言われる時期があって。でも諦めたくなかったし、この8号車の笑顔をみていたら絶対にあきらめることができひんなって思ったんですよ。それからも走り続け、みんながいたから、さいたまスーパーアリーナスタジアムモードというすっごい大きな場所に立てています。“見たか！？”って思います。諦めなかったから今ここに僕たちがいるんですよ！」「僕らは絶対、超特急はドームに立ちます！」と目を輝かせながら大声で宣言すると、メンバーたちは笑顔で、たまに涙を流しながらタカシさんを見つめていました。

そして最後にリーダーのリョウガさんはみんなに感謝を述べ、全員が感極まった時に、「8号車、9号車（スタッフ）、メンバーに対して言いたい言葉があります。“コーヒーだって、最初はただの豆なんだよ。美味しいコーヒーになりやがって”と言うと、会場はざわざわしつつも盛り上がり、爆笑と笑顔、感性が混ざった、まさに超特急らしい素敵なメッセージの時間になりました。

すると一気に会場が暗転し、次にステージに光がついた瞬間、9人が「8号車おめでとう」の文字を持ってサプライズ！　そのまま『MEMORIAる』を披露し、ラストは『走れ!!!!超特急』では全員が一列になって“電車”のようにステージを左右に行き来したり、センターステージまで全員で走ったりととっても楽しそう！　最後にはみんなで大合唱をして、さらにWアンコールでは、ユーキさんが後ろを向いてスタッフさんたちに感謝を伝え、メンバーみんなの顔を愛おしそうに見つめ、それぞれ全員に抱きつき、最後にタカシさんに「タカシ～！」とジャンプして抱き着く姿にみんなが笑い涙。そして9人体制になって初めて披露した『gr8est journey』を披露した後、タクヤさんが最後の最後、「僕はたくさんの8号車のみなさんからたくさん心を救われました。だから僕たちはみなさんの心を救います。みんなで行こう！　ドームの先まで！」そう人差し指を上に向けたまま、ステージを後にしました。
それぞれの想いがこみあげ、全員でドーム、そしてその先まで行こうと誓った、メンバーだけでなく、8号車の心がひとつになった瞬間を何度も見ることができた、最高の一夜でした！

超特急「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE」ツアーファイナルセットリスト

M1　EVE
M2　Steal a Kiss
M3　Re-Booster
M4　Kura☆Kura
M5　Whatʼs up!
M6　Lesson Ⅱ
M7　Cade Mile Failte
M8　Feel the light
M9　No More Cry
M10　Bloody Night
M11　Kiss Me Baby
M12　ikki!!!!!i!!
M13　Believe×Believe
ーMCー
M14　霖⾬
M15　Re-Turn up
M16　STYLE
M17　Snow break
M18　キャラメルハート
M19　My Buddy
M20　Jesus
M21　a kind of love
M22　EBiDAY EBiNAI
M23　君と、奏で
M24　超えてアバンチュール
M25　SAY NO
M26　ジュブナイラー
M27　Secret Express
M28　AwA AwA
M29　メタルなかよし
M30　Draw イッパツ︕
M31　Burn!
M32　Billion Beats
アンコール
EN1　踊ライナー
EN2　Summer love
ーMCー
EN3　⾛れ!!!!超特急
Wアンコール
WEN　gr8est journey