「男の人がエモいと感じる恋が嫌い」紺野彩夏主演ドラマ『サブスク彼女』が恋愛下手に刺さる！

――今まで見たことのないような設定だけど、台本を読んでトモのことをどう思った？

「最初は自分とあんまり似てるところはないかも、と思ったんだけど、台本をよく読んでいくと、トモってただ幸せな恋愛をしたいと思っている女の子なんだなって気づいて。ちょっと道のりはこじれちゃってるけど、そこは共感できるなと思いました。今までの恋愛がきっと大変で、本命になれなかったことが何度かあって、期待したら傷つくから、なるべく期待しないようにした結果がサブスクに辿り着いちゃったのかな？って。行動原理としては“幸せになりたい”、ってところが軸なのは私もみんなも一緒かなと思います」

――こっちの彼を選べば正解じゃん！っていう人がいるのに選べないトモ。

「そう、なんだけど……もうたくさん傷ついてきちゃったから、こっちの人を選べば正解ってわかってるけど、怖くていけないんだよね。この人に裏切られたらもうあとがなくてやばいから、選べない。そういうちょっとあまのじゃくなところは自分にもあるから、想像がつきます。トモは傷つきたくなくて臆病になってるから、自分の心が死なないように逃げてる方がラクなんですよね」

――コースケ（望月歩）はある意味、“永遠に続く本当の恋”を叶えるために、努力してる人でもあるよね。

「そう思う。現実で付き合いたいと思っている好きな女の子に、『私サブスクなんだよね』って言われたら、普通は引いちゃう。でもコースケは違っていて、自分は辛いんだけど、トモがそれがいいなら見守るよって一度受け入れるんです。それってすごいよね、トモのことを知ろうと努力してる。トモがサブスク彼女をはじめたことで、トモだけじゃなく周りの人たちが自分のいろんな恋愛感情に気づくのが面白いところだと思います」

――最終回直前！あらためて見所を教えて！

「それぞれに恋愛のモヤモヤを抱えている登場人物がいるんですけど、結末に向かってみんなに変化があるんですよ。思いつきでも行動したことで、“サブスク彼女やってて幸せになれるのか？”“自分は本当は何を求めてるのか”を考えるようになって、トモもすごく変わっていくので、それは楽しみにしてほしいです。とんでもないサービスに見えて、実は意外と身近な話題かなと思うので“自分ならどうするかな”って考えながら見てもらえたら嬉しいです」

ABCテレビ『サブスク彼女』

主人公の女子大学生・トモは“本命として選ばれない”という虚しさと、恋愛感情を“搾取”され続けてきた苦い体験から脱するために、SNSで繋がった小さな世界で“サブスク彼女”というサービスを始める。 月額定額制で女の子のラインナップから好みの彼女を選べる割り切った恋愛スタイルなら、恋に苦しむこともない――。 恋に純粋ながらもこじらせまくったトモの突飛な思いつきに興味を抱いて集まってくる女性たち、そしてトモのことを一途に好きな男友達コースケの存在。そして、この“サブスク彼女”が、意外な恋愛模様を巻き起こしていくこととなりー！？ 男性のエモさに一方的に浸られる恋は懲りごり… だけど、好きな人の“特別”になりたいと願う女性のホンネをさらりと描く『サブスク彼女』は、恋愛の理想と現実の間で揺れ動き、悩みあがく姿が切なくもこっけいで愛おしい、そんなちょっぴり不思議な物語。 恋に酔いしれるだけのエモーショナルな恋愛に痛烈なカウンターをくらわす…今の空気感を瑞々しくもリアルに描いたサブスク×ラブストーリー！