non-noメンバーに登録すると
いろんな特典が盛りだくさん♡
インタビュー
2024.07.26更新日:2024.08.03
「週刊少年ジャンプ」の大ヒットコミック『僕のヒーローアカデミア』。8月2日に公開される劇場版第4弾では、宮野真守さんと生見愛瑠さんがゲスト声優として出演。アフレコ時のエピソードや作品の見所、お互いの推しキャラなどについて語ってくれました!
難しい「呼吸の演技」。めるるの表現力はすごい!
――ヒロアカ劇場版第4弾の中で、生見さんは資産家・シェルビーノ家の令嬢、アンナを好演。アンナは、とある“個性(特殊能力)”を持つがゆえに、ダークマイトという敵<ヴィラン>に執着されてしまう役どころ。宮野さんは、そんなアンナに長年仕えてきた、執事・ジュリオ役として出演。冷静沈着だけど、ふとした時に見せる、粗暴な言動とのギャップがミステリアス! 完成した映画を見て、宮野さんはこんな感想を抱いたとか。
宮野 作中で、めるる(生見さん)演じるアンナが、僕に、「ジュリオ!」と声をかけるシーンがあるんです。その時の「オ!」って音の上げ方がかわいかったり、息の弾ませ方がとてもリアルでした。映画の序盤で、アンナが走っているところの表現力も素晴らしかった!
生見 うれしいです! 私は声優の経験がほとんどなくて、しっかり役を演じたのは今回が初めてなんです。まずは、台本の読み方を学ぶ段階からの出発でした。
宮野 だとしたらなおさらすごい! 走っている絵に合わせながら呼吸するお芝居って、難しかったでしょう?
生見 はい。映像作品のように実際に体を動かすわけじゃない、アニメならではのお芝居ですよね。何度も録り直しをして、だんだん呼吸を荒くしていきました。あえて休憩も入れずに、息遣いに集中していく感じで。
宮野 そう! あれが想像以上にキツイんですよね。僕も過去の収録では、息を荒げていく中で何度も酸欠状態になってしまい、目の前が真っ白になりかけたことも(笑)。めるるは初めての声の演技で不安なこともたくさんあったと思うけど、「この人は、自分の限界を突破していく胆力がある」と感じました。……って、いきなり偉そうにすみません(笑)。
生見 とんでもない。光栄です!
『ヒロアカ』に勇気を与えられ、劇場版の出演を願っていた
――お二人が劇場版のゲスト声優に出演すると知った時の気持ちは?
宮野 TVアニメなどを見ながら「いつの日か、オファーがこないかな」と、願っていたんです(笑)。
生見 夢が叶ったんですね! 私はコロナ禍中におうち時間が増えたのがきっかけで、『ヒロアカ』にハマったんです。だから映画版に出演すると分かった時はうれしかった!と同時に、声優のお仕事の経験が浅かったので、不安や緊張も生まれました。そんな中で監督から、「アンナは特別な“個性”を持っているけれど、性格は天真爛漫で普通の子。その差を表現してみてね」と、アドバイスをいただいて。よし、自分なりに頑張ろうと思いました。
宮野 そうだったんですね。僕がいただいたジュリオ役は、アンナの執事でもあり、でもそれだけじゃない彼自身の思いもあり……。いきなりデク(緑谷出久)を「ガキ様」って呼んだりしますが(笑)、人間的に深みのあるキャラクターでおもしろいなと。彼の設定を理解しながら、監督の意図に沿って表現していけるよう臨みました。ゲストキャラではありましたが、決して浮くこともなく、原作の世界観に存在しているのにも、設定のすごさを感じました。
生見 『ヒロアカ』はヒーローを目指す高校生たちと、敵<ヴィラン>とのぶつかり合いがストーリーの主軸ですが、その中に、今作のオリジナルキャラの私たちも自然と溶け込んでいましたね。
宮野 ちなみにめるるは、『ヒロアカ』の中でどのキャラが気になりますか? ヒーローを目指す高校生たちがいっぱいいて、それぞれが“個性”という、いろんな力を持っていますよね。僕はショート(轟焦凍)が好き! 彼が持つ、半冷半燃の超常能力もすごいでしょう?
生見 確かにショートはかっこいい! 氷と炎、2つの“個性”を使って戦えますもんね。クールに見えて実は熱い性格も素敵だし。私はショートはもちろん、雄英高校ヒーロー科の生徒みんなが大好きで、一人を選べなくて(笑)。ヒーローを目指して頑張る主人公のデクや仲間たちに、勇気をもらっています。
小さなことだけど「目標達成」したいことはたくさん
――劇場版第4弾のテーマは「YOU‘RE NEXT(次は、君だ――)」ですが、宮野さん、生見さんが「挑んでみたい!」と思っていることはありますか?
生見 実は私、一人で行動するのが苦手なんです。
宮野 そうなんですね! なんだか意外なイメージ。
生見 一人旅行や一人ドライブに憧れているけど、寂しくなりそうで。今回を機に、“一人映画館”で『ヒロアカ』を見に行ってみようかな。
宮野 それ、すごくいいですね! 僕は、声はもちろんだけど全身を使った演技で、悪役にチャレンジしてみたい。声優で、クセ強めの役をいただくことも多いのですが、実写だとどんな感じになるのかな、という気持ちがあります。
――“平和を目指して戦う”のが『ヒロアカ』の核となる部分ですが、宮野さん、生見さんが日常の中で平和や幸せを感じているのは、どんな時でしょうか?
生見 おいしいものを食べている時! 食べることが大好きなんです。深夜のラーメンも最高ですね。
宮野 意外な一面を出してきますね〜(笑)。
生見 お仕事を頑張った日は、「絶対にハンバーガー!」って決めてるぐらい、食べることへの関心がすごいんです。1日3食どころか、4食は何かを食べていますね。食べすぎて、ドラマのオンエアを見て「あ、顔がぱんぱん……」って焦ることもあります(笑)。
宮野 それは大変だ(笑)。お酒も飲みますか?
生見 はい。ビールが大好きです!
宮野 僕も。やっぱりビールはいいですよねえ~。生ビールで乾杯するのが、一番幸せな瞬間かもしれない!グラスを冷蔵庫に入れて、キンキンに冷やしておくのが大事。
生見 グラスの温度は大切ですよね! 私はおつまみを手作りするのも好きなんです。料理系YouTuberさんの動画をみながら、砂肝のおつまみを作って「自分、お疲れ様~!」ってお酒を楽しんでいます。
宮野 夜中にラーメン、冷やしたグラスで生ビール×砂肝……って、シブいですね(笑)。今日はめるるの素顔を知れて楽しかったです!
生見 ありがとうございます。
宮野 また一緒にお芝居しましょう!
知っているともっと楽しい!
劇場版は第一作より「原作の時間軸からズレたパラレルストーリー」にはしないようにしてきたので、今作も作者の堀越先生と話し合い「原作のこのタイミングなら劇場版のストーリーが挟まっても大丈夫だろう」というところを確認してから、その時間軸でどんなストーリーが考えられるかを探っていきました。話のプロットがかなり固まった段階で、先生から「もう少し敵キャラを強めたい」という意見があり、その場で「例えば〜」と言いながらササっとオールマイト風の敵を描き始めたところから、「ダークマイト」というボスが生まれ、それにより物語全体の強度が一気に上がったと思っています。これまで劇場版では一作目で師弟の絆、二作目でA組の全員の絆、三作目ではゲストキャラとの絆を深く描いてきましたが、今作はある意味その全部を味わえる集大成的な作品になっていると思いますので、楽しみにしていただければ! 特に劇場版オリジナルキャラのジュリオとアンナがいったいどう物語に、そしてデクに関わっていくのかに注目してほしいです。
劇場版『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ユアネクスト』
“個性”と呼ばれる超常能力を持つ人間が、当たり前となった世界。主人公の緑谷出久(デク)や雄英高校ヒーロー科の生徒たちは、ヴィランと呼ばれる敵を倒すべく、かつてのNo.1ヒーロー・オールマイトを師と仰ぎながら戦っている。そしてデクたちが雄英2年目の春に勃発した全面戦争で荒れ果てた世界の中に、突如、謎の巨大要塞が現れた。さらにデク達の前に、平和の象徴を思わせる人物が立ちはだかり――。2024年8月2日(金) 全国東宝系にて公開。
●みやの まもる 1983年生まれ、埼玉県出身。子役から役者のキャリアを積み、10代後半から声優としても活躍。『DEATH NOTE』(夜神月)、『鬼滅の刃』(童磨)など人気作に多数出演。今回の劇場版では、お金持ちの令嬢アンナに仕える、執事のジュリオ・ガンディーニ役を演じる。
●ぬくみ める 2002年生まれ、愛知県出身。2012年モデルデビュー。2021年に女優デビュー後、多くの話題作に出演。近作『くるり〜誰が私と恋をした?〜』ではGP帯初主演を務めた。現在、モデル、ドラマ、映画等で幅広く活躍中。本作では、特別な“個性”を持つがゆえにダークマイト一味に連れ去られてしまう、アンナ・シェルビーノ役を熱演。
Staff Credit
撮影/千葉タイチ スタイリスト/横田勝広(YKP)(宮野さん)伊藤ミカ(生見さん) ヘアメイク/Chica(宮野さん) 菅長ふみ(生見さん) 取材・文/石井絵里 web構成/本誌編集部