映画『チャチャ』出演！伊藤万理華さん、中川大志さんにインタビュー

【ノンノインタビュー】伊藤万理華　中川大志

見てきた世界が違っても結ばれることはあると思う

［伊藤さん］ジャケット￥82500／ヨウヘイ　オオノ　［中川さん］ジャケット・シャツ（ともに参考商品）／アミ パリス ジャパン（アミ）

• ——映画『チャチャ』で自由奔放に生きるチャチャを演じた伊藤さん、ミステリアスな雰囲気を持つ樂を演じた中川さん。どちらも個性的なキャラクターだけれど、役に抱いた印象は対照的だった。

  伊藤「私は最初に台本を読んだ時からチャチャの気持ちが手に取るように分かったんです。チャチャのように感情の赴くままに行動する部分は私にも昔からあって、彼女と向き合うことは自分と向き合うことかもしれないな、とも思いました」
  中川「僕の樂に対する印象は、失うものがなくて、どこか達観している人。周囲の目を気にしすぎてしまう僕とは真逆で、彼がまとう、そんな空気感に憧れのようなものを感じました。撮影現場では、樂の中にある空虚さを大事にするために、今までの経験や考え方をそぎ落として、樂のような空っぽの状態に近づけるように。だから、本当は休憩中とか伊藤さんとコミュニケーションをとりたかったんですけど、なかなか難しくて……」
  伊藤「お互い全然しゃべりませんでしたよね（笑）。でも、中川さんが常に樂でいてくれたおかげで私も安心して撮影に臨むことができたので、感謝しています」

• ——劇中で樂がチャチャに投げかけた「見てきた世界が明らかに違っても結ばれることってあると思う？」という質問。二人なら、どう答える？

  伊藤「……そう思いたい」
  中川「チャチャのセリフでも、そう言ってなかったですか？」
  伊藤「言っていました（笑）。私は＂この人とは仲よくなれるかもしれない＂っていう自分の直感を信じてあげたい。もし結果的には違ったとしても、それも美しい体験になると信じています」
  中川「僕も、結ばれることはあると思います。恋愛に限らず、自分にないものを持っている人、自分ができないことをできる人に惹かれるし、その人の世界をのぞいてみたくなる。そういうリスペクトできるところがある関係が理想です」

Profile

●いとう　まりか

1996年2月20日生まれ、大阪府出身。2011年から2017年まで乃木坂46の1期生として活動。現在は、俳優、さらにクリエイターとしても才能を発揮している。映画『オアシス』が11月、『港に灯がともる』が2025年1月に公開予定。

●なかがわ　たいし

1998年6月14日生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。以降、ドラマ『家政婦のミタ』、NHK連続テレビ小説『なつぞら』など数多くの話題作に出演。連続ドラマW『ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』が10月6日（日）午後10時からWOWOWにて独占放送・配信。

©2024「チャチャ」製作委員会

映画『チャチャ』
チャチャ（伊藤万理華）は、＂人目を気にせず好きなように生きる＂をモットーに自由気ままな日々を送っていた。ある日、勤め先のデザイン事務所が入っているビルの屋上で偶然出会った樂（中川大志）に興味を持ち、「お互いの好きなものは正反対だけど、二人いたらちょうどいい」と惹かれていくが……。●10月11日（金）より全国公開

2024年11月号掲載

Staff Credit

撮影／千葉タイチ　ヘア&メイク／外山友香（mod’s hair・伊藤さん）　堤紗也香（中川さん）　スタイリスト／和田ミリ（伊藤さん）　Lim Lean Lee（中川さん）　取材・原文／吉川由希子　web構成／轟木愛美　web編成／ビーワークス