インタビュー

河北麻友子と横田真悠の人生設計とコミュニケーション術を深掘り!「イッテQ」海外ロケ裏話も【二人の“ガールズトーク”ライフ編】

2025.01.08

初共演は日本テレビの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』。出川哲朗さんと一緒に世界各地でさまざまなロケに挑戦する“出川ガール”のメンバーとして出会った河北麻友子さんと、ノンノモデル横田真悠。過酷なロケを乗り越え、絆を深めた二人は、今ではプライベートな時間も共有する関係に。お互いを「お姉ちゃん」「妹ちゃん」と呼び合うこともあるほど、本当の姉妹のように仲のいい二人の赤裸々ガールズトーク【ライフ編】をお届け♡

遠い未来ではなく、目の前だけを見て、全力で走り続ければ、いつか必ず、どこかに辿り着く!

うつぶせで寄り添う河北麻友子と横田真悠

5年後、10年後のことなんて分からない。
大事なのは今、現在、この瞬間!

河北さんは12歳、真悠ちゃんは15歳の時に芸能活動をスタート。若くしてこの世界に飛び込んだのもまた、お二人の共通点ですよね。お仕事を長く続けるうえで大切にしていることがあったら教えてください

河北 一日一日、一歩一歩、全力を注ぐこと。私はそれが積み重なって今があるタイプ。もちろん「こういう雑誌に出たい」とか「こんなお芝居がしたい」とか、おおまかな目標を掲げることはありましたけど、そこに向かって頑張る感覚はなかったというか。今も昔も、遠い未来のために頑張るのではなく、全力で一日一日を生きている感じなんです。

そのような歩き方をするようになったのは何かきっかけが? 過去に「遠い未来のために頑張ったけど失敗した」経験などもあったりしたのでしょうか

河北 不器用なだけだと思います。目の前にあることしか全力で頑張れないだけ。常に必死で「数年後、どうなっていたいか」なんて考える余裕がないだけ(笑)。昔は目標に向かって計画を立てて進む人を「すごいな」と思ったりもしましたけど、大人になった今は自分のこの歩き方が結構気に入っています。山登りじゃないけど、一歩一歩を必死に進むうちに、気づいたら頂上に辿り着いていた、そんな歩き方も悪くないなって。

横田 私もまったく同じ。私の回答を聞いているのかと思ったくらい同じです。お仕事のインタビューで「5年後、10年後、どうなっていたいですか?」なんて聞かれる機会も多いんですけど、私、その質問が実は苦手で……。「未来のことなんて分からないよ!」って思ってしまうタイプなんですよ。このあいだも、ノンノで「2025年の目標」を聞かれたんですけど「アニメの『ONE PIECE』を全部見る」って答えました(笑)。

頭を寄せ合う河北麻友子と横田真悠

未来は“自分で決めるもの”ではなく
“自分で作るもの”

河北 分かる! 毎年、一年の目標を立ててみたりはするんだけど、ちゃんと成し遂げたことは一度だってないし。なんなら、もう10年くらい「車の免許をとる」って言い続けているのに、いまだにとっていないからね(笑)。私ね、「夢はなんですか?」という質問も苦手なの。だって、常に今、現在を生きることだけで必死だから。

横田 夢を持つのは素敵なことだと思うし、そんな歩み方に憧れたりもするけど。

河北 うちらには、向いていない。

横田 未来は不確定だからこそ、夢や目標を掲げても、それが叶わないことももちろんあるわけで。その時にショックを受けたり、傷ついたりするくらいなら、遠い未来ではなく目の前だけを見て、全力で“今”を積み重ねていきたい。未来は“自分で決めるもの”ではなく“自分で作るもの”だと私は思っています。

河北 そうやって走り続ければ、いつか必ず、どこかに辿り着くからね!

いたずらに笑う横田真悠の背中で眠る河北麻友子

「落ち込んだ時は、河北さんに電話します」(真悠)

必死に走っている途中、ときには落ち込んだり、悩んだりすることもあると思います。そういう時、お二人はどんなふうに気持ちを立て直していますか?

横田 私は泣く! 思い切り泣きます! 感情の解放はストレス発散にもなるので、その時抱えている気持ちを誰かに話すことも。たとえば、(永野)芽郁だったり、河北さんだったり。私はずうずうしいので河北さんに電話しちゃうこともあるんです。すると、うまく言葉にできない私の気持ちを、私以上に理解して言語化してくれて……。

河北 真悠ちゃんはとても優しい。だからこそ、気を遣いすぎている部分がすごくあるから。「そこは譲らなくていいよ!」「大丈夫だよ!」「そのままでいいんだよ!」という言葉を伝えることが多い気がする。

横田 そんな河北さんの温かい言葉に触れると、また涙がうわっと湧き出てきちゃうという。私は素敵な人との出会いに恵まれていて、そんな人たちに支えられて生きているんだなって、本当に思います。

河北 真悠ちゃんのその気持ちは私もよく分かるよ。人に話して、共感してもらえたり、気持ちを理解してもらえたりすると、それだけで心が満たされるんだよね。

「真悠ちゃんを見ていると思うんです。
私も自分から先輩をごはんに誘えばよかったって」(河北)

自分の気持ちを理解してくれる“素敵な人”とはどうやったら出会えるのでしょうか?

河北 それこそ、真悠ちゃんが私にしてくれたみたいに「一緒にごはんに行きたいです」って気持ちを伝えちゃえばいいんだと思う。私ね、真悠ちゃんを見ているとよく思うの。「もっと、私も自分から先輩とコミュニケーションを取ればよかった!」って。というのも、20代の頃の私は「一緒にごはんに行きたいです」が言えない女の子だったんですよ。

それはすごく意外です! 「イッテQ」で出川さんと河北さんの関係を見ていて、むしろ、先輩とのコミュニケーションは得意なんだと思っていました。

河北 こう見えて、普段は結構気を遣ってしまうんですよ。忙しいだろうなと誘うのを遠慮してしまったり、私に時間を使ってもらうのは申し訳ないなと感じてしまうこともあったり……。でも、出川さんというスペシャルな存在と出会い、いろんな相談に乗ってもらったりして、頼れる存在がいることの心強さを学んだんですよね。若い頃って“遠慮”や“気遣い”を盾にして、自分一人で頑張ってしまいがち。かくいう私もその一人だったんだけど。自分が先輩という立場になった今、素直にまっすぐ気持ちを伝えてくれる真悠ちゃんの言動を心からうれしいと感じていて。だからこそ、思うんだよね。私が真悠ちゃんのように素直になれていたら、あの頃の先輩たちも同じ気持ちになってくれていたかもしれないのになって。

横田 そんなふうに言ってもらえてすごくうれしいです。実は最近、自分から誘うのがちょっと怖いとも感じ始めていたんですよ。ついつい「私と話していて楽しいのかな?」なんて考えてしまったりして。でも、河北さんの言葉を聞いて、これからも勇気を持って誘おうと思えました!

ベッドにもたれながら床に座る河北麻友子と横田真悠

コミュニケーションで大事なのは
“素直さ”と“相手を尊敬する心”

ちなみに「イッテQ」ではデヴィ夫人や出川さんをはじめ、幅広い年代の方と共演されていますが、お二人がコミュニケーションで心掛けていることも知りたいです。

河北 そこで大切にしているのも、やっぱり“素直さ”なのかな。素直というか、ストレートというか。隠せない性格だから、なんでも言っちゃうし、なんでも聞いちゃう! 内側に秘めておくことができないタイプ。基本、考えていることが全部だだもれ(笑)。でも、コミュニケーションをとるうえでそれはいいことだと思うんです。言葉にしたほうが思いを共有できて共感し合えるから。だからね、いいことも、悪いことも、すべて出川さんに言っちゃう。出川さんは年齢も離れているし、キャリアも全然違うし、本当なら萎縮しちゃうような存在のはずなんだけど、なんでも言っちゃう。ただ、そこにリスペクトをちゃんと持つことが大事だと私は思っていて。

横田 それ、すごく分かります。

河北 真悠ちゃんも、素直で無邪気に見えるけど、実はすごく礼儀正しいんですよ。たとえば、こんなに仲がよくても、バスに乗る時は「河北さん、先にどうぞ」なんて声をかけてくれるんです。私は全然気にしていないのに、そういう気遣いがサラッとできてしまうんです。それをやられすぎるとこっちも萎縮しちゃうし、「いいよ、いいよ」ってなっちゃうんだけど。絶妙なバランスで気持ちよく、サラッと先輩の私を立ててくれるんですよね。

横田 こう見えても、河北さんのことをちゃんと尊敬しているんです。河北さんはいつも元気をくれる、私のパワースポットですから!

河北 いや、ただの“おしゃべりお化け”ですよ(笑)。

横田 河北さんのコミュニケーションを見ていて、いつも「すごいな」と思うのが、誰に対しても同じように接することができるところ。こんなふうに、先輩なのに絶対にえらぶったりしないし。相談すると、褒めてくれることもあれば、「ここはこうなんじゃない?」ってちゃんと分かるように説明してくれることも。同じ目線で物事を見て考えて言葉を届けてくれる。その姿が本当にかっこよくて。だからこそ、河北さんを本当に尊敬しているし、いつか私も後輩にそう思ってもらえるような先輩になりたいなって思うんです。

過酷な地でもなく、ボロボロの宿でもない、素敵な旅を二人でしたい

楽しそうにじゃれあう河北麻友子と横田真悠

二人の絆と仲のよさが伝わってきた今回の対談。未来のことを考えるのが苦手なお二人ではありますが、最後に「いつか一緒にやってみたいこと」があったら教えてください。

横田 ごはんに行く以外のことをしたいです。たとえば、プライベートで旅行とか。素敵な宿に泊まる旅がしたいです(笑)。

河北 このあいだ、「イッテQ」のロケで泊まった宿、マジでやばかったもんね。

横田 誰でもすぐに入れるような、完全にセキュリティを無視したホテルで。

河北 さらには、トイレが流れなくて。

横田 だから、私たちは「ホテルでトイレをしない。ここはもう、寝るだけの場所だ」と決めたんですよ。なのに、河北さんはいっぱい水を飲んじゃったんですよ!

河北 ちょっと待って、それは真悠ちゃんが「ここで寝るのが怖い」って、「今日はもうオールします」って言うから。私は眠くならないように必死に喋ったんじゃない! だから、喉が死ぬほど渇いちゃったんだよ!

横田 寝ている間に虫が口の中に入ってきそうで怖かったんですよ(笑)。

河北 だから、禁断の水まで飲みながらこっちは必死になって喋っていたのに。パッと隣を見たら……。まさかのまさか、真悠ちゃんは普通に寝ていて! あれは本当にビックリしたよねぇ。

横田 河北さんが起きていてくれたら、虫も寄ってこないかなぁって。ちょっと安心しちゃったんですよね(笑)。

河北 結局、二人ともその宿のトイレを使うことになっちゃって。流れないトイレと格闘して……。本当に私たちは、家族どころか、家族間でもなかなかないことまで経験しているから。

横田 どんどん絆が深まってしまうんですよね(笑)!

二人で素敵な旅をするとしたら、行き先はどこにしますか?

河北 それこそ、真悠ちゃんは韓国にすごく詳しいから。一緒に行って案内してもらいたい!

横田 それ、めっちゃいいですね! 絶対に実現させましょう!

– Profile –

河北麻友子

●かわきた まゆこ
1991年11月28日生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身。2003年「第9回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリとマルチメディア賞をダブルで受賞。モデル・俳優をはじめ、『世界の果てまでイッテQ!』などのバラエティ番組や情報番組でも活躍。

横田真悠

●よこた まゆう
1999年6月30日生まれ、東京都出身。ノンノ専属モデル。雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2014」のグランプリに選ばれモデルデビュー。朝の情報番組『ラヴィット!』木曜レギュラーや、バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』“出川ガール”としても活躍。

Staff Credit

モデル/河北麻友子 横田真悠(ノンノ専属モデル) 撮影/須江隆治(See) ヘア&メイク/北一騎(Permanent・河北さん) 辻村友貴恵(ende・真悠) スタイリスト/池田直美(河北さん) 石田綾(真悠) 取材・原文/石井美輪 web編成/ノンノ編集部

河北麻友子×横田真悠のガールズトーク

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