non-noメンバーに登録すると
いろんな特典が盛りだくさん♡
インタビュー
2025.03.21
今、演技をすることがどんどん楽しくなっています
——映画『早乙女カナコの場合は』で橋本愛さんが演じたのは、人の目を気にして生きづらさを抱えたカナコ。役について自身と重なる部分があったと振り返ってくれた。
「カナコが男性中心の社会を生き抜くために苦悩する姿や自意識に振り回されてもがく姿に、すごく共感できたんです。男性っぽく振る舞うことで社会に迎合しようとするカナコを分かりやすいしぐさで演じることもできたけど、私は性別って男女の二分じゃないグラデーションだと思っているので、彼女の内面の構築を大切にしました」
——今作への出演を経て大きく変わったのが、演技との向き合い方。
「以前は演技に楽しさを求めていなくて、たとえば演じるキャラクターの脚本に描かれていないところまで想像することを義務だと感じていたんです。苦しくなってお仕事をやめたいと思うことも少なくなかったけど、今はそれが"楽しくて、したいこと"に変化しました。大変さを引き受ける覚悟ができたのかもしれないですね。これから先、自分の演技も、関わらせていただく作品も、もっと豊かにできる気がしています」
Q.大学生を演じた橋本さん。キャンパスライフを送るなら?
心理学を学んで、テニスもしたいです!
高校卒業後、大学に進学したかったけど、マルチタスクが苦手なので仕事一本に。当時興味を持っていたのが心理学。テニスもしてみたかったし、軽音部やマンガサークルもいいなって妄想していました。
Q.変えたいと思っている自分のダメなところは?
夜型の生活を見直したいです
夜はゲームをしてマンガを読んで動画を見ていたら、一瞬で時間が過ぎてしまいます。また、私は覚えられるのがセリフだけで、プライベートの楽しい思い出すら忘れるので、写真を撮るようにしています。
Profile & Information
●はしもと あい
1996年1月12日生まれ、熊本県出身。最近の出演作にドラマ『新宿野戦病院』、映画『私にふさわしいホテル』ほか多数。NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に出演中。映画『BAUS 映画から船出した映画館』が3月21日(金)公開。
きまじめで不器用なカナコ(橋本愛)は、大学の演劇サークルで長津田(中川大志)とつき合うことに。およそ10年にも及ぶラブストーリーを中心に、カナコと周囲の人々が自分を見つめ直していく姿を描く。●公開中
2025年5月号掲載
Staff Credit
撮影/wacci ヘア&メイク/赤松絵利 スタイリスト/清水奈緒美 取材・原文/吉川由希子 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス