インタビュー

藤田ニコルと香音の“可愛い”の秘密は? ファッション&ビューティーのあか抜けアドバイス【にこのん姉妹トークvol.2】

2025.07.13

藤田ニコルと香音の顔の寄りカット

『nicola(ニコラ)』、『Popteen(ポップティーン)』と同じ雑誌の専属モデルとして活躍してきた、藤田ニコルさんとノンノ専属モデルの香音。スペシャル対談企画vol.2は、ファッションとビューティーについてトーク。常に最先端のおしゃれに触れている二人の“可愛い”の秘密に迫ります!

藤田ニコル&香音
二人の意外な(?)おしゃれ事情

香音に腕を回す藤田ニコルと香音の全身カット

「落ち着いた服はいくつになっても着れる!
今しかできないファッションを楽しんで」(ニコル)

――お二人はモデルとして活躍していますが、普段から一緒に買い物に行ったり、ファッションの話で盛り上がったりすることはありますか?

ニコル そういえば、ファッションの話とかしたことないね。会う時は、ほぼほぼスウェット&どスッピンだし(笑)。香音が巨大な帽子をかぶってきた時に「大きいね」と感想を言ったことはあるけど。

香音 モコモコの白い帽子をかぶっていたら、「そんなデカイ帽子あるんだ」ってツッコまれました(笑)。

ニコル あ、でも私が『CALNAMUR(カルナムール)』というお洋服のブランドをやっているから、その展示会にはいつもきてくれるよね。

香音 今日着てきた、このニットも『CALNAMUR』ですから!

ニコル ……ちょっと待って、それ、冬服だよ。

香音 え、ニット素材ではあるけどノースリーブですよ。ノースリーブは春夏ですよね???

ニコル 違う違う、その上にジャケットをはおったりするんだよ(笑)!

――基本はスウェット集合のお二人。一緒にオシャレして出かけることはないんですか

ニコル 今年の3月に共通の友達と3人で、リンクコーデでディズニーに行ったよね! まず「マリーちゃんのカチューシャをつけよう」と決めて、そこから「みんなで白を取り入れたファッションをしよう」となって。それぞれがコーデを組んだタイミングで、その写真を送り合って確認したんですけど……香音が選んだのはまさかの長ズボンスタイルで! “可愛い”よりも防寒を優先してたんです!

香音 すぐに「長ズボンはナシ‼︎」って連絡が来ました(笑)。

ニコル せっかくテーマが“マリーちゃん”なんだから。ボトムはミニで、頑張って脚出そうよ!

――長ズボンを選んでしまった香音さんのように“可愛い”よりも“ラク”や“無難”を選びがちな人もいると思います。オシャレに苦手意識がある人や、自信がない人にアドバイスするとしたら、ニコルさんはどんな言葉を届けたいですか?

ニコル まずは、自分が何を好きなのか知ったほうがいいですね。

香音 私はちゃんと知ってるよ! スウェットパンツとデニムが好き♡

ニコル じゃあ、そういうカジュアルなボトムをはきたいのなら、トップスは甘めにするとか、足元はきゃしゃなミュールを選ぶとか、違うテイストを混ぜてみるのもいいかもね。ミックスコーデはおしゃれ上級者感を手っ取り早く醸し出すことができると思う!

――この夏、ニコルさんから香音さんにおすすめしたいアイテムはありますか?

ニコル 私と香音って、似合う色とか服が割と似ていると思うんです。だからこそ、この夏にすすめたいのは、私もたくさんゲットした“たまごイエロー”のアイテム。普通の黄色よりちょっと白みの強いクリーミーなカラーが気になっていて……。でも、香音に一番伝えたいのは「もっと甘めのファッションをしてもいいんじゃない?」ですね。こんなに甘めの顔をしているけど、普段はカジュアルスタイルやモノトーンコーデが多いんですよ。絶対に甘めの服も似合うはずだから「もったいない」って思っちゃう。

香音 どちらかといえば“可愛い”よりも“かっこいい”が好きなんです。たとえば、オフショルとかを着るとしても、フリルがついているような甘いデザインは選ばない。スンッとしたベーシックなスタイルが落ち着くんです。

ニコル それも素敵だけど、ベーシックな服はこの先いくつになっても着られるかもだよ? せっかくなら、今しかできないファッションをもっと楽しもうよ。今度、私が着なくなった服のなかから甘めな服を選んで香音にあげるから。それで練習してみて!

香音の頬に指をあてる藤田ニコル

「洋服や美容の話題より、
恋バナが楽しい♡」(香音)

――美しさの秘密を一冊にまとめた書籍『私が垢抜けた82の方法』を発売されるなど、美容の知識にも長けているニコルさん。香音さんとメイクやスキンケアの情報交換をすることはありますか?

ニコル それが、なんせ会う時はいつもどスッピンなんで(笑)。

香音 ビューティー系の話も滅多にしないんですよね(笑)。

――では、二人はいつもどんな話をしているんですか?

ニコル 主に恋バナかな(笑)? 香音の夢見がちな理想の恋愛話に耳を傾けては、現実を突きつけてみたり……。

――香音さんの理想はどんな恋愛なんでしょうか?

ニコル 香音は、いわば“お姫様タイプ”なんです。

香音 いや、そんなことは……ちょっとあるけど(笑)。

ニコル もうね、王子様みたいな人じゃないとイヤだって言うんです。優しくて、積極性があって、グイグイ引っ張ってくれるんだけど、ちゃんと香音を尊重してくれて。香音の意思に寄り添って、ちょっとしたワガママも聞いてくれる人がいいって。

香音 ニコルさんにいつも言われるんです。「この世にそんな人はいない」って(笑)。

ニコル 加えて、実は香音は結構強めな部分もあって、外見とのギャップに驚くことも。それが男の人からするとよかったりするのかもしれないけど……。もうちょっと、可愛げがあってもいいと思うよ。

香音 ニコルさんをはじめ、お姉ちゃんたちには素直に甘えることができるんだけど。なぜだか、男性に対しては「しっかりしてほしい」ってちょっと強気になっちゃう。普段から弟のことも、理想の男性に近づけるよういろいろと教育してるんです。

ニコル 弟を自分の理想の男性に育ててるんだ。激ヤバじゃん(笑)! ……こんな感じで、普段はあまり美容の話はしないんだけど、ディズニーに行った時、香音がノーズシャドウを持ってきていたのはちょっとおもしろかったかも。顔のテカリを気にしてお直し用のパウダーを持ち歩くのは分かるけど、外出先で鼻の陰影を気にしている人は初めて見たから(笑)。

香音 ノーズシャドウを買ったばかりだったから試したかったんですよ(笑)。

ニコル そういえば、香音のバッグにはいつも必ずアホ毛スティックが入っていて。あれはよく貸してもらっています(笑)。ブリーチヘアで切れ毛がよく出現するから、すごく助かるんだよね。そんなふうに、ツボを押さえたアイテムを持っていたり、誰かからいいと教えてもらったコスメをすぐに試していたり……。香音は美容に対して好奇心旺盛だよね。

香音 美容が大好きなんです。毎シーズン、雑誌のベストコスメもチェックしますし、トレンドを押さえるのも、情報を集めるのも楽しくって。

ニコル いつも情報をキャッチするのが早くてすごいなって思う!

藤田ニコル&香音
ノンノ読者にすすめたい美容法は?

香音に腕を回す藤田ニコルの寄りカット

「おしゃれも、人生も、恋愛も。
“今の失敗”が“未来の自分の強み”に」(ニコル)

――日々さまざまな美容情報をキャッチしているお二人からノンノの読者に伝えたい、「今のうちからこれだけはやっておいて!」という美容法などはありますか?

ニコル ビューティーだけじゃなく、ファッションも、人生も、恋愛も、全方位における“失敗”は、ノンノ世代のうちに経験しておいたほうがいいんじゃないかな。失敗を経験することで、新しい自分に出会えるというか。実際、私もノンノ読者と同じ二十歳くらいの頃はいっぱい失敗しました。でも、それを経て“一番の自分の理解者”になれたんです。私は今27歳なんですけど、年齢を重ねるたびに、失敗をするのがどんどん怖くなってきています。だからこそ、今のうちにたくさんの経験をしておいたほうがいいと伝えたい。無理に失敗しろっていうことではなく、恐れずにいろんなことにトライしてほしいなって思います。二十歳のパワーがあるからこそできることってたくさんあるから。そこで経験する良いことも悪いことも、きっとすべてが未来の自分の強みに繋がるんじゃないかな。

香音 ちなみに、美容の失敗でいうと私は「ちゃんと日焼け止めを塗っておけばよかった」って後悔しています。

ニコル 分かる‼︎ 私も本当に日焼け止めが苦手だったから。それこそ、二十歳の頃は、日焼け止めを塗るよりも太陽の下で遊ぶことのほうが大事だったし、メイクもとにかく盛ることが重要だった。肌のベース作りをもうちょっと頑張っておけばよかったなって思います。

香音 最近は日焼け止めを塗り直すことの大切さを痛感しています。朝塗っただけだと夜まで効果は持続しないし。首の後ろや耳の後ろなど、自分から見えないところがうっかり日焼けしていたりすることも。

ニコル つむじとかね(笑)。

香音 全身くまなく日焼け止めを塗り直さなきゃダメなんだなって学びました!

――今、二人が美しくあるためにしていることはなんですか?

ニコル ストレスを溜めないこと。肌もそうだし、ダイエットや体型もそうだし、ストレスはいろんなコンディションと関係してくるので。どうしたら元気に生活できるかを自分自身に問いかけながら日々を送る、それが心身のツヤに繋がる気がします。

香音 私はキックボクシングを始めました。二十歳くらいの時は、何を食べても太らなかったし、ちょっと食事をおさえるだけで体重がグンと落ちたんですけど、3年前くらいから徐々に体にお肉がつくようになってきて……。以前から格闘技を見るのも好きだったし、強くなりたくて、戦いに勝ちたくて、習っています。

ニコル 戦いってどういうこと? 何を目指しているの(笑)?

香音 もしも何かがあった時、自分の身は自分で守らなきゃいけないじゃないですか。キックボクシングを習得して強くなりたいなって。

ニコル 体型維持のため、という目標もあるんだよね?

香音 はい、両方です! 脂肪を筋肉に変えると体重は増えるけど、体のラインはきれいになる。私が今整えたいのは、まさにその体のラインなんです。なので、ニコルさんの経営するジムにもお邪魔して、先生を紹介してもらったり。また、ニコルさんに「腰回りにお肉がついてきた」なんて相談をすると「このストレッチがいいよ」なんてアドバイスがすぐに返ってくるんです。

ニコル 香音の力になれていてうれしいよ。

香音 最近は食事にも気をつけるようになって。一週間グルテンフリーにするだけでも肌の治安が変わったり。口に入れるものってすごく重要ですよね。あれがいいよ、これがいいよって、世の中にたくさんある美にまつわる情報を自分の体で試すのが好きなんです。試してみて、自分が本当にいいと思ったものはニコルさんとかにも勧めているんですよ。

藤田ニコルと香音の寄りカット

「香音を見ているとたまに思う。
“本当にそれ、もったいないよ!”って」(ニコル)

――お互いのことをよく知っているからこそ感じる、それぞれの「美しいところ」は、ずばりどんなところでしょうか?

香音 ニコルさんは自分の体づくりのトライアンドエラーを重ねて、その経験をもとにジムを立ち上げたり。自分の好きなものに対する熱量、やりたいことを実現するバイタリティがすごいなって尊敬しています。さらに、自分の経験や知識を多くの人に向けて発信していて。私は自己満足で終わっちゃうから、すごいなぁって。あとは時間の使い方、自分だけでなく周りのことを考える力、ニコルさんの人としての余裕みたいなものが、大人でかっこよくて、美しいなって思うんです。

ニコル 香音はストイックだよね。「今、何してるの?」って連絡をすると「語学の勉強をしてます」という答えが返ってきたり。それこそ、キックボクシングの教室にいたり。時間がある時はいつも自分の身になる何かに打ち込んでいるのが素敵だなって思う。この間も、テレビをつけたら、目隠しをして『太鼓の達人』にチャレンジする企画に香音が出ていて、本当にすごかった。もっといろいろ自慢したほうがいいよ!

香音 あれは、もともとドラムを習っていたから……。

ニコル その、ドラムができるっていうのも滅多に自慢しないじゃん。できることだったり、持っている知識はたくさんあるのに、それをひけらかしたりしない。そこが香音のカッコいいところではあるけど、個人的にはもっと出してほしいなって思っちゃう! うちの香音はあんなことも、こんなこともできるのに、あまり知られてないなんてもったいない!って。

香音 ありがとう、お姉ちゃん♡

藤田ニコルと香音の横顔

– Profile –

藤田ニコル

●ふじた にこる
1998年2月20日生まれ、ニュージーランド出身。2009年に『第13回二コラモデルオーディション』でグランプリを受賞しモデルデビュー。2014年から『Popteen』、2017年からは『ViVi』の専属モデルを務め、2025年5月号をもって卒業。現在はTV出演をはじめ、ブランドプロデュースやジム経営など、多方面に活躍の場を広げている。愛称は「にこるん」。

香音

●かのん
2001年4月20日生まれ、東京都出身。2013年に『第1回ニコ☆プチモデルオーディション』でグランプリを受賞しモデルデビュー。その後は『nicola』、『Popteen』とキャリアを重ね、現在は『non-no』専属モデル。NHK Eテレ『ギョギョッとサカナ★スター』、日本テレビ『嗚呼!!みんなの動物園』のレギュラー出演に加え、俳優としても話題作に多数出演。愛称は「のんのん」。

Staff Credit

モデル/藤田ニコル 香音(ノンノ専属モデル) 撮影/須江隆治(See) ヘア&メイク/福岡玲衣(W・ニコルさん) 辻村友貴恵(ende・香音) スタイリスト/中野ゆりか(ende) 取材・原文/石井美輪 web編成/ノンノ編集部

藤田ニコル×香音の姉妹トーク

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