インタビュー

【鳴海唯】映画『アフター・ザ・クエイク』出演。最近心を動かされたのは『No No Girls』でのちゃんみなさんの言葉たち

2025.09.22

【ノンノインタビュー】鳴海唯

映画『アフター・ザ・クエイク』出演の鳴海唯さん

——1995年に起きた阪神・淡路大震災以降、さまざまな時代や場所で喪失感を抱えながら生きる4人の人生を描いた映画『アフター・ザ・クエイク』に出演している鳴海さん。

「撮影が始まる前、監督とプロデューサーとお話しさせていただいた際に特に印象に残ったのが、"この作品を通して声なき人たちの声を届けたい"という言葉。震災によって直接被害に遭われた方だけでなく、遠くから一連の事態を見守っていた人々にも言語化できない思いや深い悲しみがあることを心に留めながら、撮影に挑みました」

——鳴海さんが演じたのは、たき火が趣味の男と交流を重ねる、家出少女の順子。

「脚本を読んだ時の順子の印象は、独特の死生観を持った、どこか孤独を感じている女の子。最初はなかなか彼女に共感できず悩みましたが、"たとえ誰かと一緒にいる時でも人は寂しいと感じるのかも"と気づいてからは役との距離が縮まって、演じやすくなりました。映画をご覧になった皆さんにも、孤独を抱えているのは自分だけじゃないんだと思っていただけたら、この作品に携われた意味があるなと感じます」

Q.ノンノ読者へのメッセージは?

挑戦したいことには全力で向き合ってみて
私は19歳の時にエキストラとして映画の撮影に参加して、「お芝居をしたい」という気持ちを再認識できたから今があります。読者の皆さんも、やってみたいことがあるなら怖がらずに飛び込んでほしい!

Q.最近、心を動かされた出来事は?

ちゃんみなさんの名言の数々に感動!
HANAの曲にハマったことがきっかけで、最近ようやくオーディション番組『No No Girls』を見て。ちゃんみなさんの仕事に対する覚悟や誠実さがあまりに素晴らしく、発言をメモしていました。


Profile & Information

●なるみ ゆい

1998年5月16日生まれ、兵庫県出身。最近の出演作は、ドラマ『Eye Love You』『あのクズを殴ってやりたいんだ』、NHK連続テレビ小説『あんぱん』ほか多数。10月期のドラマ『シナントロープ』(テレビ東京系)に出演している。

映画『アフター・ザ・クエイク

映画『アフター・ザ・クエイク』
©2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ

村上春樹の連作短編集『神の子どもたちはみな踊る』にオリジナル設定を交え映像化。1995年の阪神・淡路大震災以降、それぞれの時代を生きる4人の人生が交錯し現代へとつながる喪失と回復の物語。●10月3日(金)より全国公開


2025年11月号掲載

Staff Credit

撮影/千葉タイチ ヘア&メイク/住本彩 スタイリスト/李靖華 取材・原文/吉川由希子 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス

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