インタビュー

板垣李光人「ありのままの自分を許せるようになるのも成長だと気づきました」映画『ミーツ・ザ・ワールド』インタビュー

2025.09.21

【ノンノインタビュー】板垣李光人

映画『ミーツ・ザ・ワールド』出演の板垣李光人さん

——金原ひとみさんの同名小説を映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』。ハッとさせられる言葉がちりばめられた今作で、ホストのアサヒを演じた板垣さんが心を動かされたのは「人が人によって変えられるのは45度まで」というセリフだったという。

「アサヒを演じるうちに、変わることだけでなく、今の自分を許せる器を作るのも成長だと気づきました。そして、他者に変わるきっかけを与えることはできるけれど、相手を完全に変えようとするのはその人の存在を否定するのも同然のことなんだと、まさにこのセリフと同じ考えになったんです」

——板垣さんがありのままの自分を受け入れ大切にするために実践していることは?

「作品を見てくださった方や現場でご一緒したスタッフさんの声を信じてみること。今作に関しては、松居(大悟)監督が僕を褒めてくださっていたと後日耳にして……撮影現場で直接言われたかったなとは思ったんですけど(笑)。自分の芝居や表現するものが完璧ではないと感じても、周囲からのポジティブなフィードバックを頼りに前を向けている感覚は強いかもしれません」

Q.劇中のように"〇〇半減プロジェクト"を実行するなら?

お昼寝の時間を半分に減らしたい
最近は、仕事で東京と大阪を行き来する日々。乗り物に揺られると眠くなるので、乗ったらすぐに夢の中なんです(笑)。昼寝を減らして移動時間をもっと有効活用したい。

Q.これから出会いたい新しい世界は?

絵のおもしろい展示方法を探しています
昨年開催した個展では絵を壁に掛けたりして普通に飾ったんです。でも、僕自身は空間を生かしたインスタレーションが好きなので、よりおもしろい見せ方を探しています。


Profile & Information

●いたがき りひと

2002年1月28日生まれ。俳優、アーティストとして幅広く活躍。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の放送を控えるほか、12月5日(金)公開の映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』で主人公の声を演じている。

映画『ミーツ・ザ・ワールド』

映画『ミーツ・ザ・ワールド』
©金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会

"擬人化焼肉漫画"をこよなく愛するも自分を好きになれない由嘉里(杉咲花)が、キャバクラで働くライ(南琴奈)や愛されたいと願うアサヒ(板垣李光人)と出会い、新たな世界を広げていく。●10月24日(金)より全国公開


2025年11月号掲載

Staff Credit

撮影/細溝大嬉 ヘア&メイク/KATO(TRON) スタイリスト/稲垣友斗(CEKAI) 取材・原文/吉川由希子 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス

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