インタビュー

乃木坂46遠藤さくらが語る冬の思い出「年越しは毎年スキー場」。この冬の旅行計画は?

2025.11.19

短歌で紡ぐあるいとおしい日々のこと。

遠藤さくら主演 ふゆのさくら

自他共に認める読書家で、一言一句を丁寧に奏でる。non-no12月号では、そんな遠藤さくらの旅路を現代短歌の申し子・木下龍也氏が詠み下ろし。

冬の乃木坂46・遠藤さくら6

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一つの歌から無限に想像が広がっていくところが短歌の魅力

 今回のテーマは"ふゆのさくら"。冬の晴れたある日、旅支度をして少し遠出して、旅先でホッとひと息つく――。そんな瞬間の数々を撮影しました。そして歌人の木下龍也さんが、撮り下ろした写真からイメージを膨らませて詠んでくださったのが5首の短歌。どれも素敵で、お気に入りを選ぶのは難しいけれど、2首目が特に心に残りました。実は私に羽が生えていて、それを厚手のコートで押さえている……なんて素敵な物語なんだ!とワクワクしたんです。これまで短歌に触れる機会はあまりなかったのですが、一つの歌から「本当はこういう意味なんじゃないか?」「もしかしたら正反対の気持ちが隠れているかもしれない」などと想像を広げて、心を揺さぶられながら楽しめるところが魅力的だと思いました。

中学3年間の年越しは毎年スキー場でした

 私が冬の訪れを感じるのは、スーパーにいろんな種類のミカンが並び始めた時。果物のなかでミカンが一番好きで、子どもの頃からたくさん食べてきたからか、皮をすごく上手にむける自信があるんです。それ以外で人に自慢できるのは食べ物の好き嫌いがないところだけというくらい、貴重な特技かもしれません(笑)。

 冬の好きなところはいくつもあって、冷たい空気やイルミネーションがきらめく街並み、ニットをたくさん着られる毎日にもときめきます。ニットは、オーバーサイズで編み目が細かいものがお気に入り。紺や黒、グレーといった落ち着いた色ばかり買ってしまう私だけど、4~5年前に珍しく赤いニットを持っていたことがあるんです。可愛くて、印象に残っているので、今年は鮮やかなニットを探してみようかなと思っています。

 冬の思い出といえば、中学3年間、毎年スキーに行っていたこと。年末に親戚が連れていってくれて、そのままスキー場で年越しをするのがすごく楽しかったんです。1週間近く滞在していたので、その間は毎日スキーをして、時々雪合戦をしたりソリで遊んだり。振り返ると、われながら体力があったなってビックリします(笑)。こういう話をするとスキーが上手だと思われるかもしれないけれど、実は全然滑れなくて……。スキー板をハの字の形にして滑る基本的な"ボーゲン"から、一切成長できませんでした(笑)。

偶然見つけたグルメや景色をのんびり楽しみたい

 もしも今、旅行の計画を立てるとしたら、行きたいスポットと食べたいものを一つずつだけ決めて、あとは歩いていて偶然出会った景色や見つけたグルメを楽しむほうが私には合っている気がします。旅先の候補は、今年「真夏の全国ツアー2025」で初めて香川県を訪れて以来、気になっている四国。乃木坂46のYouTubeチャンネル『乃木坂配信中』の「さくさんぽ」企画で歩いた伊勢のおかげ横丁もすごく素敵だったので、またいつか絶対行きたいな。……なんて妄想をしつつ、まだ大人になってから理想の旅をしたことは一度もないんですけどね(笑)。

 そんな私の旅の荷物は、わりと少なめ。最低限の着替えとスキンケア、あとは寝グセを直す用のヘアアイロンがあれば十分です。飛行機に乗る時は、本も必需品。とはいえ、せっかく移動時間をゆったり過ごそうとしても、ミステリー小説ばかり読むので、ハラハラする物語の世界に没入してしまうのがいつものパターンです(笑)。ちなみに今日バッグに入れて持ってきたのは、今年読んだなかで一番おもしろかった呉勝浩さんの『爆弾』。続きが気になってページをめくる手が止まらなくて、1日ちょっとで読み切ってしまいました。10月末に実写映画が公開されるので、見に行くのが楽しみです。

2025年12月号掲載

Staff Credit

モデル/遠藤さくら 撮影/横浪修 ヘア&メイク/北原果(KiKi inc.)スタイリスト/高野麻子 取材・原文/吉川由希子 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス

遠藤さくら×短歌

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