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インタビュー
2025.11.27更新日:2025.11.28
12月5日(金)に横浜アリーナで開催される『モーニング娘。’25 コンサートツアー秋 ~Movin’ Forward with Hope~ 羽賀朱音・横山玲奈 卒業スペシャル』をもって、モーニング娘。’25及びハロー!プロジェクトを卒業、同時に芸能界引退が決まっている横山玲奈さんの卒業記念短期連載。第二回目は、横山さんの分け隔てない人柄からひも解き、後輩メンバーの教育係、数々の企画ユニットへの選抜を経て見出した自分の武器、レギュラーラジオや浦和レッズダイヤモンズ関連などの個人仕事について語っていただきます。
得意不得意を見極めて役割分担。心の対話を大切に向き合った教育係

――横山さんと加賀楓さんのお二人は、2019年に加入した15期メンバーの教育係を担当しましたね。12期メンバー以来、およそ5年ぶりに一般からの加入もありましたが、当時のことを詳しくお聞きしたいです。
北海道の研修生だった山﨑愛生ちゃん以外の二人、北川莉央ちゃんと岡村ほまれちゃんは一般加入。久しぶりにダンスも何も知らない子が入ってきたと思いましたね。とくに北川はスキップどころか、両足をそろえてジャンプすることすらできなかったから(笑)。今となっては可愛い笑い話ですけど、当時の本人は「できるようになりたいのにできない」っていう葛藤があったみたいですね。
――ダンスが得意な石田亜佑美さんがジャンプの仕方を徹底指導されていましたね。三人を指導していて大変だったことはありますか?
ダンス未経験の子にどう教えたら一番分かりやすいのかを考えるのが大変でした。というのも、当たり前ですけど15期三人それぞれの基準があるから。努力の基準が違うし、どの教え方なら理解して覚えてくれるかも違う。「振り付けを覚えてきました」と言っても、研修生の経験から完璧に覚えてきてしっかり踊れる愛生に対して、ほまれと北川は完璧ではないから踊れない……といった感じでした。
ものすごく頑張っていた姿を見ているし、本人たちの中では完璧に覚えてきたであろうことも伝わるから、これは難しいぞ〜!と(笑)。こちらの教え方も相手に合わせて工夫しないといけないんだと痛感して、何をどう教えて、どうやって完成形にしていけばいいか?という課題を抱えていましたね。
――教育係として加賀さんと話し合って役割分担をすることも?
話し合いはとくにしていなくて、自然と役割分担されていた気がします。お互いの強みや苦手分野が分かっていたから、それぞれが得意な役割を担っていました。ダンスや歌に関しては私よりも加賀のほうが教えるのが上手だと思っていたので、基本はおまかせに。加賀がフォローしきれない細かいところのダンスは私が最後に教えるような流れでした。
あと15期は加入してから初めて表舞台に立つまでにけっこう時間があったので、毎日のようにダンスレッスンをしていて。その期間中は教育係に関係なく、メンバーが日替わりで先生役となって教えていたんですよ。なのでおそらく、15期は毎日違うメンバーから違うことを言われていたはず。同じことを教えていても伝え方が人によって違うから、別のことを教えられているんだと三人が混乱してしまうこともありました。当時はいろいろ大変だったんじゃないかな……。
――大変そうな15期に対して横山さんはどのように接していたのでしょうか?
他の先輩方には言えないような悩みとかを聞いてあげられたらいいなと思って、まずは仲よくなろうという気持ちで接していました! とにかく仲よくならないとどういう子か分からないし、いいところやどんな悩みを抱えているかを知ることもできないから。いつでも話せるように、15期と最初に連絡先を交換したメンバーは私です。これ自慢です(笑)。
その時に「気軽に連絡ちょうだいね」って言ったせいで、それが今でも慣習のように根付いてるんですよ。ここでは言えないくらい、くだらない内容が送られてきます(笑)。とくにほまれは仕事場で「お疲れさま〜」ってあいさつをして解散するのに、その後絶対に「お疲れさまでした!」っていう後追い連絡をくれるんです。なんて可愛いんだろうってうれしくなるから、ぜひ続けてほしいですけどね(笑)。
――微笑ましい関係です(笑)。実際に本人たちから悩みを聞いたり相談を受けることは多かったですか?
新人のうちはリハーサル終わりに悔しくて泣いちゃうこともあるから、そのつど聞いていましたね。思ったようにできなかったとか、自分のせいで振り付けVTRを撮り直さなくちゃいけなくなったとか、新人の自分が全体の流れを止めてしまった……という申し訳なさから悔しくて泣いてしまう。
その気持ちはすごく共感できるし、その瞬間の出来事と気持ちを忘れないでほしかったから、なるべくすぐに本人たちの気持ちを聞いてあげることを意識していました。そこからモーニング娘。でどんなことを頑張りたいのか、どこができなくて悔しいのか、どうすれば実現できるのか。根本の部分から一緒に考えていきたくて、しっかり向き合うよう心がけていたんです。
――話を聞くタイミングにまでこだわっていたとは驚きです。
加入したての時期って、怒られただけで自分を全否定されたような気持ちになりがちなんですよね。自分は何もできないんだ、まったくできていないんだ……って。でも、絶対にそんなことはなくて。そもそもモーニング娘。に入れただけで十分すごいんだから! 何かしらの魅力があって入ってきた子たちに違いないから、本人たちの魅力を引き出してあげるのが先輩の役割だと私は思っているんですよ。たくさんの悩みや葛藤を乗り越えて、今では個性豊かな15期メンバーに成長してよかったです!
――「話を聞く」と言われると圧を感じてなかなか話しづらい人もいると思いますが、横山さんは話しやすい雰囲気づくりも意識されているのでしょうか?
自分から前向きな言葉を積極的にかけるようにしているので、そこがいろんな方から「話しやすい」と言っていただける理由につながってもいるのかな? ベースとしてうれしいことがあったらしゃべりたいし、メンバーのいいところを見つけたらすぐに伝えたいタイプなんですよ。
私に限らずモーニング娘。には同じようなタイプの子が多いし、とくに小田(さくら)さんはメンバーのいいところを絶対に口に出して伝えてくれる人。その姿を見て自分もそうなりたいと思って意識し始めて、今では無意識にパッと言えるようになりました。私も言われたらうれしいし、喜んでいる顔を見るのが好きだから、これからも前向きな言葉はどんどん相手に伝えていきたいですね。
活動を共にして深まる仲。選抜ユニットでコンプレックスが武器に変わった瞬間

――15期メンバーのお披露目イベントでは、先代リーダーの生田衣梨奈さんとMCを担当しましたね。
生田さんが総合司会を務めて、私はサポート役という名のガヤに徹するおいしいポジションだったイベントですね(笑)。会社の人たちからは予想に反して生田さんが上手に滞りなく進行したから私に進行役が回ってこなかった……なんて声もあったそうですけど、分かってないですね。生田さんはやればできる子なんですよ〜!
私はモーニング娘。に入って最初にお出かけした先輩は生田さんだったし、たくさん遊びに誘ってくれたのも生田さん。加入したばかりの頃からずっと仲がいいので、二人でMCをできたのはすごくうれしかったです。
――最初だけ優しい先輩と思わせて、実はずっと優しいというエピソードは後輩メンバーからたびたび出ていますね(笑)。
生田さんってよく「優しい先輩キャンペーンするのは最初だけ」とか言ってましたけど、本当に優しい人なのがバレたくなくて照れ隠ししてますよね(笑)。めっちゃいい人なのに自分をよく見せようとしないから、わざと強がった言い方をしちゃう。
それなのにイベントが決まったとき、生田さんってば「よこと一緒にMCできてうれしい」って言ってくれたんですよ。急に素直になるからそれがもう可愛くて、うれしくて(笑)。イベント自体も15期が楽しそうにしていたし、ファンの皆さんにも喜んでいただけたので大成功だったと思います!
――生田さんのみならず、横山さんは先輩からも後輩からも慕われてどのメンバーとも仲がいいイメージが。今のモーニング娘。で一番仲がいい人が気になります。
羽賀(朱音)さんも加入したばかりの頃から今でも仲がいいですね。ずーーっと仲よしです。……同じこと二回言っちゃった(笑)。羽賀さんは優しくて年齢も一歳差ですし、仕事でもプライベートでも、羽賀さんのほうから距離を縮めてくれました。
――加入してすぐの頃の羽賀さんは当時15歳。絶賛反抗期だったそうですが、仲よくなったきっかけは?
羽賀さんは反抗期でしたね〜。っていうか、なんなら16歳の私も反抗期でした(笑)! たぶん人間の成長におけるバイオリズムというかスピード感がマッチしていたんですよ。たとえば羽賀さんが拗ねてる時は、私もムスッと拗ねてるみたいな。反抗期にありがちな行き場のない気持ちを二人で分かち合っていた記憶があります(笑)。
今でも「私たち昔からウマが合っていたね」っていう話をしょっちゅうしているくらい、どんなときもフラットな関係で波長が合う。羽賀さんは反抗期時代のことを黒歴史と言って、メンバーに申し訳ないと思っているみたいですけど。末っ子感があって可愛かったのに(笑)。
――2019年前後の横山さんはハロー!プロジェクト内の企画としてグループを横断したユニットに選抜される機会が多かったと思いますが、モーニング娘。以外のメンバーとの交流についてもお聞きしたいです。
2018年のモーニング娘。結成20周年のときに「’18版ミニモニ。」、2019年のハロー!プロジェクト20周年では「ミニーズ。?」など、背の小さいメンバーを集めたユニットに参加させてもらいましたね。どちらも森戸(知沙希)さんが一緒だったので、あっという間に仲よくなったのを覚えてます。
「ミニーズ。?」でご一緒した船木結さん(元カントリー・ガールズ兼アンジュルム)とは2017年に『ミンミンロケンロー!』という配信曲を一緒に歌わせてもらったこともあって、さらに仲が深まりました。森戸さんと船木さんとはリハーサル終わりに三人でファミレスに行って、長々と弾丸トークしていた思い出がたくさんあるんですよ(笑)。あとは帰宅時間が一緒になった梁川奈々美さん(元カントリー・ガールズ兼Juice=Juice)と帰りの電車内でずーっとおしゃべりしたこともあるし、カントリー・ガールズとは何かと縁があったような気がしますね。
――『ミンミンロケンロー!』は船木さんが当時レギュラー出演していた朝の番組で生披露したこともありましたね。配信曲でありながらMVも作られるという企画でしたが、何か思い出はありますか?
探検隊の格好をして山奥で撮影したのですが、船木さんと遊びに行っただけという感じですごく楽しかった思い出しかありません(笑)。待ち時間はずーっとおしゃべりしてて、撮影中に「はっちゃけてください」とオーダーを受けようものなら、二人とも得意分野なのでノリにノッちゃって……秒で終わりました。ひたすらに楽しんで終わったMV撮影だったなあ(笑)。
ちなみにMVのストーリーは山にセミを探しに行くも見つからないという内容でしたが、実際のところセミはいっぱいいました。でも二人ともセミに触れなかったから、撮れ高がなくて申し訳なかったです(笑)。
――「ミニーズ。?」ユニットでは『コンプレックスにサヨウナラ!』という楽曲が制作されるほか、身長181cmで有名なBerryz工房の熊井友理奈さんとの本まで出版されていましたね。あれはどういった経緯があったのでしょうか?
会社の人から急に「熊井と本出すから!」って言われて、何が起きてそうなったのかいまだに分からないんです(笑)。ただ身長差が凸凹なことをネタに熊井さんと一緒に本を出せたし、「ミニーズ。?」や「ミニモニ。」として何度もパフォーマンスの機会をいただけて、低身長な自分にもちゃんとニーズがあると知れたのはうれしかったですね。
――横山さん自身は身長にコンプレックスがありましたか?
加入してからずっとコンプレックスでしたね。モーニング娘。はフォーメーションダンスがメインでバレエっぽい振り付けも多いですし。やっぱり手足が長いほうが遠くからでもカッコよく見えるし、指先までキレイに見せるようなダンスはどうしたって高身長のほうが見栄えるじゃないですか? ステージセットの階段を移動する時も、動きがちょこまか小さくなっちゃうのがイヤで、低身長を感じさせないような動きを意識してました。
でも2018年頃から低身長を武器にしたユニットに参加させてもらい、モーニング娘。20周年の特番やひなフェスでもたくさん活動できたので、初めて低身長でよかったと思えました! 「ミニモニ。」も「ミニーズ。?」も、低身長のメンバーがいたからこそ生まれたハロー!プロジェクトならではのユニット。今はつばきファクトリーやロージークロニクルにも背が低めの子たちがいるから、ぜひ新しいメンバー編成で見てみたいですね。私が卒業したら「ミニーズ。?」メンバーは全滅しちゃうので、ぜひ『コンプレックスにサヨウナラ!』を歌い継いでいってほしい!
ドキドキで挑戦したイメチェン。見た目の変化でもファンを楽しませる工夫

――2018〜2019年のお話が出ましたが、ちょうどそのあたりから見た目の変化でファンの皆さんを楽しませてくれていましたね。雑誌の美容インタビューなどでもコスメマニアであると公言していましたが、ヘアカラーやメイクに興味を持ち始めたのはいつ頃からですか?
興味自体はモーニング娘。に加入した時からありました。昔からギャル雑誌を愛読するくらいギャルが好きで、ハイトーンヘアや目元ぱっちりのメイクに憧れがあったんです。やってみたい気持ちはずっとあったけど、なんせ会社の許可をもらうのが最大難関で(笑)。モーニング娘。はヘアカラーもネイルも高校を卒業してからという決まりがあるので、私は高校を卒業した瞬間に勇気を出して「ちょっとだけ髪色を明るくしたいです」と相談しました。
――黒髪からの変化なので分かりやすかったものの、最初のカラーチェンジは地毛と言われても受け入れられるくらい自然なブラウンヘアでしたね。
ほんのちょっと明るくするだけでもすごくドキドキしたんですよ。でも本当はずっと金髪にしてみたくて! それ以降は時間をかけて髪色を明るくしつつ、インナーカラーに金色を取り入れたり、金色のエクステをつけてみたり、ちょっとずつ横山玲奈に金髪のイメージをなじませていきました。そのつどチーフマネージャーさんに確認しながら、「次はこんな感じにしますね」と申告の上、2024年に念願のオール金髪にできました! そこから一年くらいハイトーンヘアをキープしていましたね。
――黒髪時代はテレビ番組や音楽フェスに出演するたびにSNSでは「リボンをつけたボブの子」「ハーフツインの子」などのワードと共にトレンド入りし、初めて見る方々の心を掴んでいた印象です。ファンの方からとくに好評だった髪色はありますか?
金髪が一番好評でした! 女性アイドルの傾向として「黒髪が王道で最高!」とおっしゃる方って多いじゃないですか。それなのに「金髪似合ってたよ」とか「金髪めっちゃ可愛かった」と言ってもらえるのは意外でしたね。ただ、初期の頃から応援してくださるファンの皆さんから「昔みたいな黒髪ボブも好き」と言ってもらえるのもうれしいので、卒業前に髪を鎖骨あたりまでカットして暗めのトーンに落ち着かせました。
逆に不評だった髪型は、重めのぱっつん前髪です(笑)。新しい学校のリーダーズのMIZYUさんが大好きで、自分としても重め前髪にハマっている時期があったので一度やってみたんですよね。姫カットと組み合わるなど髪型をいろいろ変えてみたんですけど、アイドル人生9年の中では一番不評だったなあって思い返してます。……おおむね好評な意見をいただく中で、強いて、強ーーいて言うならばですけど(笑)!
――グループ内での髪色、髪型被りNGの暗黙ルールは今でも続いていますか? おでこ出しヘアなど髪型の指定をされるメンバーもいらっしゃるようですが。
感覚としてなんとなくはありますね。でも絶対NGと厳しくルール化されているわけではなくて、無意識にやめておくような感じです。やっぱりメンバーそれぞれが可愛く目立ってほしいし、自分もそうしたいから。きっとモーニング娘。のメンバーそれぞれが同じ考えなので自然と被らないんだと思います。
髪型については、加入してから最初の一年くらいは自分の印象をつけるために指定されるんです。私は「前髪あり、鎖骨くらいの長さ、黒髪で清楚なイメージ」と言われていました(笑)。おろし髪がマストだったからヘアアレンジはできなかったけど、それはそれで楽しかったですね。
――髪型と髪色についてはさまざまなドラマがあったのですね。メイクも高校卒業した頃から少しずつチャレンジするようになったのでしょうか?
そうですね、高校卒業してからサロンに行ってまつげパーマや眉毛を整えてみることから始めました。それからいろんなコスメを試すのが楽しくなっていき、15期が入った2019年くらいでピークを迎えました。われながらびっくりするくらいメイクが濃かった時期で、当時の写真はあまり直視できません(笑)。ギャルが好きだったから目元をキラキラさせたくて、とにかく大粒のラメをたくさん使っていたんですよ。今はアイシャドウを薄めに塗って、ラメはちょっとだけのせる引き算メイクが定番です。
――最近ハマっている美容についても聞かせてください!
まつげエクステデビューしました。ライブでどんなに汗をかいてもぱっちりした目元印象をキープしたくて、左右それぞれ120本つけています! まつげパーマでは毛束が物足りず、つけまつげだと取れやすいのが小さな悩みだったんですよ。まつエクならたくさん汗をかいてメイクが落ちてしまってもまつげだけはばっちり上がってるから目が大きく見えるし、めちゃくちゃ快適! 今までいろんなビジュアルをファンの皆さんにお届けできたとは思うけど、卒業までにまた新しい自分を見せておきたい気持ちも湧いています。
個人仕事で飛躍した空気づくりの才能。お笑いの巨匠から受けた貴重な一発

――ここからは横山さん個人の仕事についてもお聞きしたいです。モーニング娘。に加入してわずか一年未満で、明石家さんまさんがメインパーソナリティを務めるMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』の新アシスタントMCに抜擢されました。どんな経緯で決まったのか教えてください。
自分からラジオをやりたいなどの希望を会社の人に伝えたわけではなく、ある日突然マネージャーさんからレギュラー決定を聞かされたんです。経緯が本当に分からなくて……。ただ加入して数ヵ月後に初めてゲスト出演した時に、長年レギュラーを務めていた10期メンバーの飯窪春菜さんから「初めてのラジオだけどすごくよかったよ!」って褒めていただいたのは鮮明に覚えてます。
――加入当初のメディアインタビューではトークスキルの高い飯窪春菜さんを目標に掲げ、MCやトークを頑張りたいと話していましたね。その時の一件がきっかけでしょうか?
飯窪さんは「なかなかみんなが会話に入れないようなところでも、相槌や会話に入ろうと頑張っていたのがよかった」など具体的に褒めてくださる方だったので、ラジオでしゃべることに対して少し自信がついたんです。ラジオ以外にもMCやトークのやり方を教えてくださって、もっと実力をつけて頑張ろうと決意を固めました。
そんな矢先、同じくレギュラー出演されていた工藤遥さんがモーニング娘。を卒業するにあたって私が後任を務めることに! まさか加入して一年もたってない立場でレギュラーなれるとは思ってなかったので、聞かされた時は緊張のあまり心臓がバクバクしていました。
――初めて明石家さんまさんと村上ショージさんに会った時の印象もお聞きしたいです。
正直、怖かったです……(笑)。テレビでずっと見ていた方々だったので、「すごい、本物だ!」という気持ちでした。今でもラジオ収録の日はものすごく緊張しています(笑)。でもお二人ともとっても優しくていろいろお話を聞いてくださるし、何を言ってもおもしろく調理してくれるので、収録が始まってしまえば楽しくて時間があっという間に過ぎちゃいます!
――ヤンタンレギュラーに抜擢されて以降はトーク力に磨きがかかり、MCを担当するまでになりましたね。今のポジションを確立するまでに努力したことはありますか?
やっぱりヤンタンのレギュラーに選んでもらったからには、トーク力は磨いていかないとついていけないぞと焦りを感じていたし、いずれはMCとして進行役もやってみたいと意識した瞬間でもありました。その頃は新人でなんでも頑張りたい時期だったので、MC担当もトーク番組への出演もしてみたかったんですよね。
あとは歌やダンスがうまい人がたくさんいる中で、「このメンバーの中で自分はどの分野で輝けるんだろう?」と、自分にしかない武器を探している最中でもあって。それでトークを武器にしてみようと思ったんです。ただ根っこの部分はボケたがりなので、今は進行するよりは端っこからガヤを入れるほうが楽しいな〜って思います(笑)。
――お笑い好きの横山さんにとって、これまでのヤンタンで一番印象に残っていることはなんですか?
後にも先にもたった一回だけ、さんまさんから本気のツッコミをいただいたことです。たしか研修生同期の川村文乃がゲストの回で、私が調子に乗ってボケた時にツッコミで頭をスパーン!と叩かれたんですよ。さんまさんも勢い余って叩いてしまった様子で、あれは間違いなくお笑いの空気感でしか生まれないツッコミ。アイドルとのトークというよりお笑いのトーク中に自然発生した貴重な一発でした。すっごくうれしくて、人生の宝物です!
――横山さんがつくる空気にさんまさんが引き込まれたひと幕だったのですね。他にも横山さんを語る上で欠かせないのは、さいたま市をホームタウンとする浦和レッズダイヤモンズ(以下、浦和レッズ)関連のお仕事。2021年には三菱重工浦和レッズレディース応援アンバサダーに就任しましたが、当時の心境を教えてください。
昔から家族全員が浦和レッズの大ファンで、記憶がない年齢から試合観戦に連れて行ってもらっていました。モーニング娘。に加入してからも浦和レッズ好きを公言していましたが、応援アンバサダーだなんて大きいお仕事をいただけるなんて思ってもみなかったです!
当時のマネージャーさんから「今度、浦和レッズレディースのアンバサダーとして撮影があるからね」ってありえないくらいサラッと発表された上に、アンバサダーとして最初のお仕事が選手と対談するというめちゃくちゃ緊張する仕事だったんですよ(笑)。しかもその時の浦和レッズレディースで一番好きな選手との対談が実現して、本当にビックリ……。
――対談というのは、自分がインタビュアーになって選手に質問する形だったのでしょうか?
そうです。質問をじっくり考えて挑みましたが、ヘッタクソでしたね。私はインタビュアーにはなれないなって痛感しました(笑)。さらに対面だけでなくリモートで対応してくださる選手もいて、会話のテンポを掴むのも難しかったです。次から次へと質問が出てくるインタビュアーさんってすごいなって尊敬しました。私は答えてもらっている間に次の質問を考えているから、答えていただいてる内容が頭に入ってこないんですよ(笑)。
それでもアンバサダーに選んでもらったからにはちゃんと盛り上げたくて。ファンとして私が聞きたかったことを聞いたり、自分のアイドル活動と照らし合わせたり、自分ならではの質問ができるように頑張りました。
――浦和レッズの試合で横山さんのインタビューペーパーが配布されるという取り組みもあったそうですが、それはどういった内容だったのでしょうか?
浦和レッズの本拠地である埼玉スタジアム2002では、S席とかSBシートとか座席の種類がいろいろあるんですね。2023年8月に行われた横浜F・マリノスとの試合で、「埼スタ観戦Boost!シート」という特典と観戦チケットがセットになった企画シートが発売されたことがあって。その座席を買ってくれた方にお渡ししてもらうパンフレットのようなものとして配布されたのがインタビューペーパーで、私なりの試合の楽しみ方などが載っていました。
浦和レッズレディースアンバサダー時代には浦和駒場スタジアム(浦和レッズレディースの本拠地)で「いちごやんみるく」というコラボメニューを販売していただいたことがありますが、浦和レッズの企画シートはアンバサダーのご縁で繋がったお仕事。浦和レッズの公式サイトから買えるチケットだったので、モーニング娘。ファンだけでなく浦和レッズサポーターの方が購入してくださることもあったみたいでうれしかったです!
――浦和レッズサポーターの間では、横山家のみなさんは“いつメン”のような存在でしたか?
ゴール裏など人気の座席ならいつも同じような顔ぶれがそろっていますが、“いつメン”と思われていたかどうか……(笑)。でも、モーニング娘。になって浦和レッズ関連のお仕事をさせてもらえるようになってから、スタジアム内やスタジアムの最寄駅で話しかけられるようになりました。全然アイドルを知らないであろう浦和レッズサポーターの方からも「横山玲奈さんですか?」って話しかけられたことがあって、それは本当にビックリしましたね。もしかしたら浦和レッズサポーターの間で私の知名度が上がっていたのかな(笑)? 少しは貢献できていたなら幸せです。
――浦和レッズ関連のお仕事では、サッカー番組にゲスト出演することもありました。ヤンタンでゲストを迎えて話すのと、自分がゲストとして出演するのとではどのような違いがありますか?
うーん……私はヤンタンのほうが緊張しますね(笑)。もちろんゲストで出演する時も緊張はするけど、聞かれたことについて答えたり、自分の好きなものについてお話ししたりと、大好きな気持ちを全面に出せたら乗り越えられるんですよね。でもヤンタンの現場で何が起きるか分からないから、いまだに緊張しちゃう。でも昔みたいに緊張でお腹が痛くなることはないです(笑)。本番が始まってしまえばおもしろくてずっと笑っていられるけど、本番前は「今日はどうなるかな?」って一番ドキドキしています。
――浦和レッズの試合観戦はいつもご家族と行っているそうですが、かつて岡村さんを連れていった時はどんな様子でしたか?
ハロー!プロジェクトにはサッカーが好きな子がたくさんいますが、浦和レッズの試合に連れて行ったのはほまれだけですね。ほまれが「好きな人の好きなものも好きになりたい」という素敵なタイプなので、私が好きな浦和レッズにも興味を持ってくれたみたいです。今まで2〜3回くらい一緒に行ったかな? サッカーのルールを知らず、最近やっと11人で試合することを理解したくらいのレベルでも一緒に来て楽しんでくれるので(笑)、連れて行ってよかったって毎回思わせてくれます。これからもたくさん連れて行きたいですね!
横山玲奈のプロフィール

モーニング娘。’25
●よこやま れいな 2001年2月22日生まれ、埼玉県出身。2016年8月よりハロプロ研修生として活動後、同年12月に13期メンバーとしてモーニング娘。に加入。2017年3月8日に63枚目の両A面シングル『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』でCDデビュー。愛称はよこやん、メンバーカラーはゴールドイエロー。頭の回転の速さとトーク力が高く評価されており、ラジオ番組『MBSヤングタウン土曜日』(毎週土曜夜22時〜放送)では約8年間アシスタントMCを務めている。お笑い好きがゆえに積極的にガヤに徹する姿勢を見せるが、近年は可愛いものも大好きでお姫様になりたい願望を公言するように。今回の撮影ではロリータ系のテイストをリクエストいただき、non-no風に着こなしをアレンジ。
ニット¥6600/アダストリア(ヘザー) スカート¥2970/アンティローザ(Birthdayroom) その他/スタイリスト私物
Staff Credit
撮影/岡﨑果歩 スタイリスト/佐藤朱香 ヘアメイク/山口春菜 取材・原文/井上ハナエ 撮影協力/EASE

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