non-noメンバーに登録すると
いろんな特典が盛りだくさん♡
インタビュー
2022.02.28
体育会航空部を舞台に、“捕まえたら幸せになれる風=ブルーサーマル”を探して、空を翔ける大学生たちの青春を描いた人気コミック『ブルーサーマル』が待望のアニメ映画化! 3月4日、ついに公開される。天真爛漫な主人公・都留たまきの声を演じた真由は、声優初挑戦とは思えない存在感のある声で、空に引き込まれていくたまきを瑞々しくまっすぐに演じ切った。
本作の公開を記念してnon-no webでは真由のスペシャルインタビューを全2回で掲載。第1弾は特別に、主題歌と挿入歌を担当したピアノロックバンドSHE’Sの井上竜馬さん(Vo.&Key.)との対談が実現! 2人が感じた映画『ブルーサーマル』の魅力をたっぷり語ってもらいました。
――まずは完成した作品を見て感じたことを教えてください。
堀田 空の青さに感動しました! あまりの美しさに自分もその場にいるかのような気持ちになりました。見ている側に熱が伝わってくるリアリティのある仕上がりに驚いたし、こんな素晴らしい作品に参加できたことが純粋に嬉しかったです。
井上 堀田さんが演じたたまきはもちろん、登場する人たちみんなが魅力的に描かれていて、愛おしい気持ちで見ていました。そして最後に自分の作った曲が流れてきたときは、やっぱりグッときましたね。
堀田 井上さんの透き通った歌声が、美しいアニメーションと融合して、作品がより魅力的なものになって本当に嬉しいです。映画は音楽を含めて1つの作品だと思っているので『ブルーサーマル』に彩りを与えてくださったのがSHE’Sさんで本当によかった。
井上 ありがとうございます(照)。
堀田 目を閉じて聞いたら、たまきが見ていた景色を見せてもらえたような気持ちになりました!
井上 ノンノの表紙を飾る堀田さんにそんなふうに聞いてもらえるなんて……本当によかったです! 映画のサウンドプロデューサーや原作者の小沢かなさんを含め、みんなでディスカッションを重ねて作り上げていったのですが、映像と一緒になったものを見て初めて安心できたというか。やっぱり1つの作品として完成するまではドキドキしてしまうから。でも自分が想像していた以上にハマっていてよかったです(笑)。
もちろん堀田さんの演技には感動しっぱなしでしたよ! 普段の堀田さんは、落ち着いた綺麗な声で話す人という印象があったのだけど、たまきを演じる堀田さんの声は本当にいろいろな表情があって驚きました。たまきは本当に堀田さんが演じたの(笑)? 怒ってる声ですら可愛かった! たまきの元気な感じがちゃんと表現されているというか。本当にすごいなぁと思いながら見てました。
堀田 主題歌『Blue Thermal』と挿入歌『Beautiful Bird』どちらもすごく素敵ですが、せっかくの機会なので注目して聞いてほしいポイントを教えてください!
井上 挿入歌『Beautiful Bird』は、空気が振動している感覚を作りたくて、音を重ねて広がりが感じられるようにしてあります。主題歌『Blue Thermal』は、イントロから空を感じる曲にしたいと思って作りました。それを表現するために必要だったのがバイオリンとフルート(ピッコロ)の音色。自分の中で、大きい空がバイオリン、その中で舞う機体がフルート(ピッコロ)だと思って、抽象的に表現しました。
堀田 早く映画館の大きなスクリーンで見たいです!
――『ブルーサーマル』の舞台は体育会航空部ですが、2人が学生時代に戻れるとしたら入りたい部活ややってみたいことはありますか?
堀田 私は子どものころからクラシックバレエをやっていたこともあって、バトントワリングをやってみたいという思いがずっとあって。この世界に入っていなかったら本当にやっていたかもしれません。
井上 僕は小1から中3まで野球とピアノをやっていて、小6のときにはさらにサッカーも始めたり、すごくいろいろなことに手を出してきたんだけど、中学に入ってギターとロックミュージックに出会ったんです。そのあと、高校で軽音楽部に入ってバンドを始めたのだけど、多分もう1回戻ったとしても軽音楽部に入るかなぁ。でもギターとロックミュージックに出会っていなかったとしたら、ピアノの道を進んでいたと思います。
――では2人がもし『ブルーサーマル』の世界に入り込んだとしたら、誰に恋しますか?
堀田 たまきと同じで、やっぱり倉持さん(航空部の主将でグライダー操作の天才で絶対的エース、青凪大学4年生)に憧れるだろうと思います。同じ大学生なのにすごく大人びているから。あまり感情を外に出すことなく、影で努力をしてるところも素敵だなと思います。でも映画の世界に入り込んだとしたら倉持さんがいいけど、現実世界で考えると空知(倉持を心底尊敬する青凪大学2年生、不器用で自分の気持ちに素直になれない)みたいなほうがいいかな。
井上 なんでそう思うの?
堀田 もし現実の世界で倉持さんに出会ったら、ミステリアスで何を考えているかわからなくて不安になりそうだから。空知はわかりやすくて一緒にいて楽しそうだし、友達みたなノリの人がいいなと思いました。井上さんは誰に恋しますか?
井上 僕はゆかりちゃん(友達思いでたまきの味方、青凪大学1年生)かな。みんなが白のつなぎを着ている中、1人だけピンク色。なんで買ってきたんやろって思いますし、いい意味でアホな感じが可愛いというか(笑)。たまきもすごく可愛いですけどね。
――突き抜けるような空の美しさと、個性豊かな登場人物たちの織りなす物語は、ノンノ世代に刺さるシーンが満載だと思いますが、2人が1番グッときたところを教えてください。
堀田 私は初めてたまきがグライダーに乗ったときの表情です。予告編でも使われているのでぜひ見てみてください。エンジンがなく、人の腕と頭を使って、自然との兼ね合いで動くグライダーの魅力がすごく伝わってくる印象的なシーンなんです。自分で演技をした作品を見るのとは違った感覚ですごく新鮮でした。
井上 ちょっとネタバレになってしまうのかもしれないけれど、最初にたまきがグライダーに乗ったシーンと、ドイツでグライダーに乗るシーンの両方で鷹が隣を飛んでいるんです。最後のシーンのほうで、鷹を見たたまきが初めて倉持先輩と一緒にグライダーに乗ったことを思い出して泣く姿を見て、一緒に泣きそうになりました。でもね、これ以外にも本当にグッとくるシーンがありすぎて、話し出したら止まらなくなりますよ(笑)。
――では他のグッとくるシーンについては、スクリーンで実際に見たみなさんに想像してもらうことにして(笑)、最後に作品の見どころを教えてください。
堀田 私が演じたたまきは、もともとは恋をして普通の大学生活を送りたいと願う女の子だったのですが、グライダーに出会って人生がガラリと変わるんです。新しい世界へ進むことって最初はすごく怖いことだけど、自分の足で踏み出して、未来を切り開いていくたまきの姿はすごく魅力的。4月からの新生活を前に、たくさんの人に見て感じていただけたら嬉しいです。
井上 何歳になっても、今やりたいことがなくても、急に出会いって訪れるもんやからね。日々の暮らしを楽しもうとして興味があることに向かってどんどん進んでいったら、思わぬタイミングで何かに出会って人生が変わることって、漫画や映画の世界だけでなく、僕らが生きている世界でも当たり前のように起こりうる。前に進むための背中を押してくれる作品やと思います!
映画『ブルーサーマル』
サークル活動や恋愛などで充実した“普通の大学生活”に憧れ長崎から上京した都留たまき(堀田真由)。入学早々とある事故でグライダーを傷つけてしまい、その弁償のために“体育会航空部”の雑用係をすることに。思い描いていた大学生活とかけ離れた環境に不満を抱いていたが、主将である倉持潤(島崎信長)の操縦するグライダーで初めて空へ飛び立った瞬間から、空の美しさに魅了されていく。
出演:堀田真由 島﨑信長 榎木淳弥 小松未可子 小野大輔 ほか
原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス)
監督:橘正紀 脚本:橘正紀 高橋ナツコ
主題歌:「Blue Thermal」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:「Beautiful Bird」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
配給:東映
2022年3月4日(金)全国公開
© 2022「ブルーサーマル」製作委員会
●いのうえ りょうま 1992年8月3日生まれ、大阪府出身。ピアノロックバンドSHE’S(シーズ)のボーカル&キーボードを担当し、全作品の作詞・作曲を手がける。3月2日にシングル『Blue Thermal』が発売。
●ほった まゆ 1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。ノンノ専属モデル。3月12日から放送予定のドラマ『正体』(WOW WOW)に出演。SHE’Sのミュージックビデオ『追い風』にも出演。
衣装協力/ドレス¥148500・ジャケット¥137500・靴¥80300/Plan C(パラグラフ)(真由) ブルゾン¥52800・オーバーオール¥79200/グッド ルーザー(エウラ) その他/スタイリスト私物(井上さん)