ども。どうもエンタメってハッピーエンドかバッドエンドか、白黒つけたがるような気がするんですよね。"付き合う"か"別れる"か。そんな二元論のロジックが横行していると思うんですが今回ご紹介する『真赤』の世界線は黒でも白でもない、まあ赤、なんでしょうね。
主人公の男性は愛する女性がいて、その女性とすでに体の関係はあるんだけど相手は自分のことを「犬みたいでいい」くらいしか。「ブラジャーのホックを外す時だけ心の中までわかった気がした」という歌い出し。しょっぱなから重めのパンチをぶっぱなしてくる歌詞、好きだな。このフレーズだけで二人の関係がうっすら見えてきますし「携帯なんて出なくていい」と移り気な彼女への落胆もうかがえます。言いたいことがたくさんあるんだけど、赤い首輪がつけられた犬としては何も聞けない。そんな男性の葛藤が綺麗に詰め込まれた楽曲です。
結果は白とも黒とも出ず、やっぱり赤、なんでしょうかね。