──“怨霊となった貞子がもたらすさまざまな恐怖を描き、世界中を震撼させてきた「リング」シリーズ。その最新作となる映画『貞子DX』で、小芝さんは呪いの謎を科学的に解明しようとするヒロインを演じている。
「『リング』は子どもの頃に家族で見た記憶があって、怖すぎてその日の夜はトイレに行くために母を起こしていました(笑)」というエピソードとともに、ホラー作品は得意ではないと打ち明けてくれた小芝さん。出演オファーがあった時、葛藤はなかったのかと尋ねると……。
「とても有名な作品のシリーズに参加できることが光栄でしたし、何よりうれしかったです! それに、初めて台本を読ませていただいた時、監督の木村ひさしさん節があちこちにちりばめられていて、川村(壱馬)さん演じる王司とのかけ合いがコミカルでくすっと笑えるシーンも。だから、ホラーが苦手な人でも楽しめる作風なのかなと思って、もし何かあったら現場でお塩を振ろうと心に決めつつ(笑)、かまえすぎずクランクインに臨むことができました」
──実際に撮影が始まってからも「ホラー作品を撮っている感覚があまりなかった」と振り返るほど、現場は和やかなムードだったそう。
「川村さんとは誕生日が3か月違いなので、昔遊んでいた『ポケモン』のゲームが全部同じなんです。だから、撮影の合間は9割くらい『ポケモン』の話をしていましたね。待ち時間が長い時はお互いゲーム機を持ってきて通信して、図鑑を埋めるのを手伝ってもらいました(笑)」
──そんな小芝さんが特に『貞子DX』を届けたいと思っているのが、ノンノ読者を含めたSNS世代。
「この映画では、見た人が必ず死んでしまうという呪いのビデオがSNSで拡散されていきます。身近で便利なツールだからこそ、呪いが瞬く間に広がっていく恐怖には共感できるはず。さらにビデオを見てから突然死するまでのタイムリミットが初期の1週間から24時間に短縮されたことで、ドキドキハラハラ感もより味わっていただけると思います! 」