──ひと組の男女の20年余りにわたる初恋の記憶をたどったNetflixシリーズ「First Love 初恋」。二人は、満島ひかりさんと佐藤健さんが演じた也英と晴道の10代~20代前半をみずみずしく演じている。
八木 也英とは、心配性で荷物がすごく多いところや本が好きといった共通点が多かったので、自分自身と重ね合わせながら演じていました。
木戸 晴道は、その瞬間の感情で突っ走る男の子。先々のことまで考えて動く僕自身とは対照的で、悩んだ時期には健さんとひかりさんに相談に乗っていただいたことも。「大聖くんが持っているものが十分晴道だから、そのままで演じていいんだよ」っていうアドバイスをいただいて、肩の力が抜けたことを覚えています。
八木 私はひかりさんから「分からないことがあったらなんでも聞いていいよ」と言っていただいて、その場で気持ちが軽くなりました。
──8か月に及んだ長期ロケは、真冬の北海道という過酷な状況での撮影も。
木戸 目の前が見えない吹雪のなか僕が持っていた小道具のバッグにトランシーバーを入れて、スタッフさんと連絡を取り合いながら撮影した時は大変でしたね。
八木 そんなピンチを一緒に乗り越えてきた大聖くんのことは勝手に同志だと思っていて、大聖くんがテレビに出ていると身内のような気持ちで見ています(笑)。
──也英と晴道の気持ちが通い合うシーンで重要なカギを握る「好きな食べ物は何ですか?」という質問。二人の答えは?
木戸 僕は、ゆでたカニをポン酢で食べるのが一番好きです!
八木 私は、和食ですね。撮影期間は栄養バランスが偏りがちなので、自分で夜のうちに常備菜の切り干し大根やきんぴらごぼうを作っておくようにしています。
木戸 最初にその話を聞いた時、僕は切り干し大根を知らなくて、「夜に大根を切ってるの?」って言っちゃって……。撮影現場で切り干し大根を覚えました(笑)。