【Laz選手×neth選手】スペシャル対談・前編 激動の2022年から変化の2023年へ。二人が目指す10年後の姿とは?

2022.12.22更新日:2022.12.28

近年、人気が高まり続けているeスポーツ。今回はそんな大注目のeスポーツシーンで、世界的に人気のゲーム『VALORANT(ヴァロラント)』のプロ選手として活躍するZETA DIVISION(ゼータディビジョン)のLaz(ラズ)選手とCrazy Raccoon(クレイジーラクーン)のneth(ネス)選手がnon-no webに登場! プライベートでも仲が良いというお二人のスペシャル対談を前後編にわたってお届けします♡

前編では、お二人にとって激動の年となった2022年を振り返っていただきながら、お互いのチームの印象や盛り上がりを続ける国内eスポーツシーンに思うこと、来年への意気込みまで、たっぷり語っていただきました!

リーダーとして

チームを牽引した2022年

『VALORANT』のプロ選手として活躍するLaz選手とneth選手(1)

―― 今年はどんな1年でしたか?

Laz チームメンバーも変わって本当に心機一転というか、新しい挑戦という気持ちがすごく大きい1年でした。国内大会で優勝して世界大会に出場、さらに世界3位にまでなれたので、長年がんばってきて良かったと思えた年でもあります。

neth 僕は去年と比べるとあんまり結果は残せなかったんですけど、来年に繋がる1年になったと思っています。今ちょうど新しいメンバーが決まって新チームが動き出したところなんですが、これからのCrazy Raccoon(以下CR)がさらに強くなっていくためのビジョンはすでに見えてきているので、来年はもっと結果を残せる気がしています。

※取材は11月上旬に行いました。

最強のライバルが、

いつかはチームメイトに⁉︎

ZETA DIVISIONのVALORANT部門でリーダーを務めるLaz選手

―― お互いのチームの印象を教えてください

neth ZETA DIVISION(以下ZETA)は強いのはもちろんですけど、チームの見せ方がかっこいいと思います。戦い方もすごく好きだし、加入してみたいと思ったことがあるくらい好きなチームですね。尊敬してますし、一番のライバルです。

Laz 僕もライバルチームっていう印象が強いです。CRはめちゃくちゃ良いチームだし本当に強いので、どっちが勝ってもおかしくないと思っています。

 

―― 大会では対戦したい気持ちの方が強いんでしょうか?

Laz 大会で当たるなら、常に決勝戦がいいですね。でも本音を言えば、大会とは別のところで試合をしたい。お互いにとってすごくメリットがありそうなので。

neth 僕は戦いたいっていうのもありますけど、いつかLazさんと同じチームでやってみたいっていう気持ちも強いです。

Laz それは同じ。nethだけじゃなくCRには本当に良い選手が多いから、実際に同じチームでやったらどんな感じなんだろうっていう興味はあります。

 

―― お二人が同じチームでプレイしているところも見てみたいです

Laz でも、僕たちは合わさると勝てないので(笑)。たまに一緒にプレイしたりするんですけど、nethと一緒だと本当に勝てない。

neth なんか上手くいかないんですよね。僕が気を遣ってるからかな。

 

―― 気を遣っているんですか?

neth キャラクター(エージェント)とかはLazさんに合わせるようにしてます。

Laz 僕はnethの使いたいキャラを使って欲しいと思ってるんですけどね。まあでも、僕が先に自分の得意なやつを選びますけど(笑)。

「Lazさんは勝つことに

全てを注いでいるイメージ」

『VALORANT』のプロ選手として活躍するLaz選手とneth選手(2)

―― 選手としてのお互いの印象も伺いたいです

Laz nethは技巧派っていうイメージですね。僕自身はどちらかというと重い、重厚感のあるプレイが持ち味だと思っているんですけど、nethは逆に軽い感じ。プレイスタイルは似ていないと思います。

neth 勝手な印象なんですけど、Lazさんは勝つことに全てを注いでいるイメージ。僕は勝つのも大事だけど、楽しむ気持ちの方が大事だと思っているのでそこが違うかな。もちろん気持ちだけで勝敗が決まるような世界ではないですけど、そういう気持ちの強さの部分では敵わないなあって思ってます。

Laz 言わんとしてることは分かる。nethとは敵チームとして当たることが本当に多いので、これからも良い対戦相手でいて欲しいですね。

neth がんばります。

Laz (笑)。やっぱり同年代でこれだけ強い選手がいるのはすごく刺激になります。絶対に負けられないっていう気持ちも大きくなるし。

neth 僕は尊敬とか羨ましいっていう気持ちの方が大きいですけどね。

 

―― そんな尊敬しているLaz選手に、これだけは負けない! というところはありますか?

neth えー、なんだろう。マジで思いつかないくらいないんですよ。

Laz 結構あるでしょ。nethはチームプレイもめちゃくちゃうまいし、オールラウンダータイプ。いろんなキャラクターを使って高いパフォーマンスを出せるのがすごいと思います。

neth 確かに、使えるキャラクターは多いかもしれないです。

Laz 僕はかなり職人気質というか1つのキャラクターを細かく極めるタイプなので、nethのそういうところは尊敬しています。

ファンの応援が

何百倍にも感じた1年

Crazy RaccoonのVALORANT部門でリーダーを務めるneth選手

―― 今年1年、『VALORANT』をはじめ国内のeスポーツシーンが本当に盛り上がったと思います

neth オフラインのイベントに行くと、前より数百倍応援されているのを感じます。

Laz 東京ガーデンシアターのステージからの景色、覚えてる?

neth うん。

Laz 観客席が全部埋まっちゃうくらい、すごい人だったよね。そういうイベントもあるので、最近はたくさんの方が熱意を持って応援してくれているんだって感じる機会も増えました。

 

―― 街中で声をかけられる機会も増えたり?

Laz 前よりは多くなりましたね。プライベートの時は違いますって言って逃げてますけど(笑)。

neth 僕も自分が出演したイベントの帰りに、最寄駅でそのイベントのグッズを持ってる人を見たことがある。身近に僕たちを知ってる人がいるんだって実感しました。

Laz 街中ではZETAが販売しているアパレルを着ている人もよく見ます。

neth CRも公式グッズを販売するCRストアができたんですけど、その袋を持っている人はすごく目立つ。お店が渋谷にあるので、渋谷を歩くのはちょっと緊張しますね。

 

二人が目指す10年後の姿とは?

『VALORANT』のプロ選手として活躍するLaz選手とneth選手(3)

―― 10年後はどんな活動をされていると思いますか?

Laz 現状から考えるとコーチをやっているか、チーム運営に携わっているか、あとはストリーマーをやっているとかかな。選手を引退した後のことは引退してから考えようと思ってます。

neth ゲーム以外のお仕事は想像できないので、ゲーム関係かゲーミングチームの運営とかですかね。コーチは「俺がやった方が早い」って思っちゃうから、きっと向いてない(笑)。

Laz ありがたいことに、引退した後のセカンドキャリアも考えられるくらい『VALORANT』が盛り上がってくれたので、今は選手として練習に集中できます。

 

―― まずは来年、Laz選手はインターナショナルリーグで、neth選手は国内のライバルたちを相手に戦う事になりますね

Laz (来年から開幕する)インターナショナルリーグには日本チームの枠が2つしかないので、すごく貴重な機会を貰えたと思っています。がんばって、絶対に結果を残したいです。

neth 国内の競技シーンは選手の移籍やトレードを経て、去年より国内で勝つことを意識したチームが増えてレベルも上がると思います。不安な気持ちもありますが、新チームの感触はすでにとてもいいので、練習していけば全然いけると思う。がんばります。

 

後編は【12月27日(火)】公開予定!

撮り下ろしのお写真とともに、お二人の出会いや仲良しエピソードなど、プライベートな質問盛りだくさんでお届けします♡ ぜひ、チェックしてください!

Profile

LazLaz選手のインスタグラム Laz選手のTwitter Laz選手のYouTube

1995年11月26日生まれ、神奈川県出身。ZETA DIVISION VALORANT部門所属。とてつもない練習量に裏付けられた精密なAIMが数々の⼤会でスーパープレイを⽣み出し、⽇本のVALORANTシーンを引っ張るトップランナー。甘いマスクでファンへ癒しも届ける配信が人気。たまにお茶目な部分も。
▶ZETA DIVISION 公式サイト

nethneth選手のインスタグラム neth選手のTwitter neth選手のYouTube

1996年5月26日生まれ、京都府出身。Crazy Raccoon VALORANT部門所属。チャーミングなルックスからは想像もできない圧倒的なAIMでチームを支える、Crazy Raccoonのエースプレイヤー。選手として活躍するプロゲーマーでありながら、持ち前のトーク力でストリーマーとしての才能も発揮。愛犬の名前はれいくん。
▶ Crazy Raccoon 公式サイト

撮影/花村克彦 ヘア&メイク/中軍裕美子 取材・文/荻窪優
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