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2023.03.10
キューバ人アーティストの「マベル ポブレット」による国内初の個展が東京銀座のシャネル・ネクサス・ホールで3月1日(水)から4月2日(日)まで開催されています。
マベル ポブレットは、写真、ミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法で多彩な制作活動を行っている、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティストの一人です。
ポブレットの作品は、フィデル カストロ政権下のキューバで育った若い女性としてのアイデンティティや、世界とのつながりといった、彼女自身の経験に基づいたもので、作品を通して、キューバの社会と今日の世界を語ることで、観る人たちに疑問を投げかけています。
国内初の個展「WHERE OCEANS MEET」のテーマは、水と海。水はキューバと日本の共通点である海と共存する島国ならではの独自の文化があることを表現しています。
海は私たちを隔てると同時に結びつけ、より親密にしてくれる要素でもあります。
文化的・政治的な事情によって個々の体験は異なりますが、島に生きる人々が旅をするとき、彼らを運ぶのが海であることに変わりはありません。例えば、現代のキューバ社会において移民はごく身近にある現象であり、マベル ポブレットの作品でも重要な位置を占めています。
この現象と、時には救い、また時には災いをもたらす海の本質的な役割について、彼女は良し悪しを判断することなく、観察し、語り、問いかけるのです。
〈My Autumn〉シリーズは、存在の儚さという概念と、それでも成長し続ける人間の、ある意味では無限の道について考察しています。ピラミッド型の折り紙を使うことで、その天に届こうとしているかのように上へと向かう構造により、無限という概念を強調し、時に螺旋のように見える人生を連作にすることで再現しています。
〈Homeland〉シリーズでは、これまでの作品でも扱ってきた移民をテーマにしており、個人的な視点からではなく、集合的な現象として捉え、自らの起源や祖国に対して抱く移民たちの思慕の念だけでなく、国家意識や政治的思考についても考察しています。
〈 Travel Diary 〉シリーズは、アーティスト自身の旅で撮影した写真を用いて制作された作品群です。
このシリーズのテーマは、新しい人々と出会ったり、見知らぬ場所を訪れたりするための手段としてだけでなく、より広い意味で日常生活を含め、さまざまな方法で世界とつながり、経験するための方法でもあるという“旅”についての考え方から生まれました。
〈Buoyancy〉シリーズの《SUBLIMATION》はビデオ・プロジェクションを使って詩情性に根ざした人の存在に対する考えを表現しています。バーチャルな体験を通して人生をとりまく状況を振り返るための環境を作り出しています。
春休み中に今話題の若手アーティストのアートに触れる機会をつくってみるのはいかがでしょうか。
「WHERE OCEANS MEET」 マベル ポブレット展
期間:2023年3月1日(水)-4月2日(日)期間中無休・入場料無料・予約不要
開館時間:11:00-19:00(最終入場 18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
URL:https://nexushall.chanel.com/program/2023/mabel
主催:シャネル合同会社
シャネル・ネクサス・ホール事務局
Tel:03-6386-3071
※本展は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真際2023に巡回予定です