この時代に頑張りすぎると大変。頑張るあんばいを探す努力をすればいい
今回ノンノさんからお話をいただいて、世代的になんで読者の方が僕に相談したいんやろうっていうのは正直ピンとこなかったです。へたしたら、年齢も二回り離れてますから。(1週間で約550通のお悩みメールが届いたと伝えると)へぇ~、世の中おかしなってきましたねぇ(笑)。僕が皆さんと同じ20歳やった頃にしておいてよかったと思うことは、全部です。今に直結はしなくても、いろいろな経験の積み重ねで日々起こる出来事に対する判断ができるようになりましたから。
逆に、しておけばよかったことで言うと、こんなコンプラ社会になるなら、もっと世の中のギリギリを生きておけばよかったなって、ほんまに思いますね。もう40代に入りましたけど、どうしても年齢でジャッジされて相応の振る舞いを求められるし、その重みがかせになることもあって、今じゃできないことのほうが多くなってきたんで。冗談の振り幅にしても、そうじゃないですか。物を知ってて言える冗談はユーモアやけど、物を知らないから言える冗談もある。SNSが日常的なツールになった昨今、特に言葉の扱い方って非常に難しいですよね。若い子が自分たちにしか分からない言葉でキャッキャキャッキャやってるのは、今となってはとってもうらやましいですよ。
今回、読者の方々の悩みをたくさん聞かせてもらいましたけど、僕は「頑張れ」って言われるのが好きじゃないから、人にもその言葉をあんまり使わないようにしてるんです。だって、みんな言われて思うでしょ? 「頑張ってるけど結果出えへんねんやんけ」って。だから、皆さんに「頑張れ」とは言いません。ただ、頑張るあんばいを探す努力はしたほうがいいと思います。そして、その努力の仕方も我流でいいから身につけることが自分を大切にする一歩じゃないですかね。